左から各コンサートのパンフと Bartók World Competition and Festival – Takagi Ririko, Grand Final (https://www.youtube.com/watch?v=42iz-nngPGk) から独奏する高木凜々子さん。
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11月17日と24日と連続で “わたし好み” のコンサートがあります。 特に24日プロにブラームスの協奏曲があり、現役芸大学生がどう難曲に挑むのか聴いてみたく 外せないですね。
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11/17(土) 14:00 開演。 杉並公会堂 大ホール。 ビゼー:交響曲 ハ長調・ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」〜東京ルフトアンサンブル 第16回定期演奏会
11/24(土) 14:00 開演。 武蔵野市民文化会館 大ホール。 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第1番・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調・ブラームス:交響曲第1番 ハ短調〜Say No Yes Yes Youth Orchestra・高木 凜々子 (V)
11/24(土) 14:00 開演。 武蔵野市民文化会館 大ホール。 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第1番・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調・ブラームス:交響曲第1番 ハ短調〜Say No Yes Yes Youth Orchestra・高木 凜々子 (V)
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ということでこの2つに行ってきました。 17日午後の ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」はなかなかアマオケ・コンサートの曲目には出てこず、演奏側にとって難しい曲なのかと想像していました。 やっと取り組んでくれる楽団が出て来たので嬉しいです。 2009年結成の若い楽団ですね。
しかし 1曲目のビゼー:交響曲 ハ長調ですが、昔 父の手持ちのレコードにあったのを聴いた記憶があります __ あまり面白い曲ではありませんでしたから、期待していませんでした (なぜ こういう不人気曲、聴衆受けしない曲を選ぶのかは不明です)。
その17日プロのサブ曲からの演奏を聴きましたが、やはり 印象の薄い曲でした。 終わってメロディーを思い出せません。 ビゼーは器楽曲よりも オペラに向いていた作曲家ですね。 楽団は50人もいない編成で、コントラバスはたった2人だけでした。
「田園」は強奏が続く4楽章以外でも管楽器の音が大きく、管と弦のバランスに改善の余地があるとも感じました。 驚いたのは、この楽団は “指揮者なし” で演奏する事です。 私には時々 第一ヴァイオリンの高音が刺激的に感じられ、柔らかいヴァイオリンの音色が欲しいと感じました。
第2楽章では、ゆっくりした静かな演奏でしたから 私の回りで何人も寝てましたね。 終わって コンミスがうまく演奏した奏者を立たせて拍手を浴びさせるのですが、コンミスは演奏で楽団をリードしながらですから 指揮者以上に大変だろうなと思いました。
また演奏が終わると、近くの聴衆席からすかさず “ブラボー” の声が上がりました。 楽員の親御さんでしょうか__それとも 熱烈なファンでしょうか。 聴衆の入りは6〜7割ほどでした。
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同じ日の17日夜に 同じ杉並公会堂で ブルックナー:交響曲第8番を別楽団のアマオケが演奏するのは驚きです。 ブルックナーの最長の曲ですからね。 前の番号曲のメロディーが使い回されて出てくるのがブルックナーの特徴で、聴く方にもかなり忍耐が要る曲目です。 “通好み” の曲目選択がこのオケのカラー? 2014年結成の超若い楽団です (カラー・フィル)。
これは聴きませんでした。 曲が好みだったら、公会堂そばの荻窪駅付近で3時間半を潰して待つ気力もあるのですが、ブル8ではねぇ __ 熱烈なブルックナー・ファン向けでしょう。 聴衆は楽団員数とどっこいじゃないかと推理します。 この楽団の以前の定期曲目マーラー9番 (これも通好み?) にも私は行きませんでした。
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24日午後の演奏会の楽団名 __ Say No Yes Yes Youth Orchestra(通称:セイノーユースオケ)は変わった名称ですが、これも2009年に結成されたばかりの若い楽団です。
1曲目の「レオノーレ」序曲第1番はソツなくこなし、ホルンがイマイチかなと感じましたが、出だしのアインザッツは合っていました。 どうせなら 大学祝典序曲か悲劇的序曲などにして、オール・ブラームス・プロにしても良かったんじゃないかと思いました。
今回のプロの中で 2曲目のブラームスのヴァイオリン協奏曲が私にとっての “眼目” です。 独奏者は、東京藝大4年生の高木凜々子さんとあり、YouTube で検索すると 幾つかの演奏会の投稿が出て来ます。 コンクールにもいくつか出場しているらしく、もう場数を多く踏んでいるようです。 現役音楽学校生でも どんどん公の場で演奏する時代になっているんですね。
実演で聴いた限りでは 独奏者はもうプロといってもいい演奏ぶりでした。 アンコールで弾いたパガニーニの奇想曲からの1曲 (難曲) も “難なく” 弾きこなしていました。 ヴァイオリンも音量が大きく、それなりの楽器ではないかと想像します。 ステージ衣装も冒頭写真と同じ赤い 裾が広がったドレスで舞台映えしてました。 ゆったりした第2楽章では 周辺で何人も下を向いたままの人がいました。 ある人は3楽章でも そのままで …
3曲目のメイン曲 ブラ1でも アマオケの弦はまだいいとして 管楽器、特に金管の弱奏が改善の余地ありで、ホルンは時々いい音が出るのですが、弱奏部分になると中くらいの音量で “プゥゥ” と弱く吹くものですから安定しない箇所が幾つかありました。
逆にトランペットは元気で聞こえ過ぎると思われる箇所が幾つかありました。 それと 対抗配置でステージ右に並ぶ第2ヴァイオリンの音量が少し弱い感じでした。 この曲の第2楽章でも下向きのままの聴衆が何人か … クラシックに馴染みの薄い人には “魔の第2楽章” かも。
50歳前後と推測する指揮者が曲と曲の合間に2回 マイクを取って聴衆に話しかけるのは異例でした。 でも 最近はこうした趣向が増えているらしいです。 話しかけは慣れているらしく、数分のトークはなかなか良かったですよ。 聴衆の入りは9割ほどでしたから 盛況なコンサートでした (私のように協奏曲目当ての人が多かった?)。
不幸なことに また遭遇しちゃいましたが、私の後ろの席では “ペチャクチャお婆さん” が開演前・休憩時間に喋りヅメで、少し静かにして欲しかったですね (小さい声でも 女性はキーが高いので聞こえてしまうのです)。 仲良し3人組で来ているようですが、喋るのは1人だけで、他は聞き役です。
喋りの内容は音楽とは無関係で、お仲間が聞いていようがいまいが関係なく テープレコーダーが回っているようでした。 お仲間も黙って聞き流しているか、喋るに任せている風でした。 あれは性格なのでしょう、ああいう “四六時中 喋るお婆さん” って あちこちにいますよ __ そういえば 病院の待合室でも遭遇した事があります。 呼び出しアナウンスが聞こえないからと、注意しましたけど。
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上記3つのアマオケは結成して9年・4年・9年ですが、楽団長他まとめ役など幹事・事務方などを 当然 楽団員がボランティア兼務で行っていると推測しますが、維持管理の継続は 口でいうほど楽ではないと想像します。
まず 演奏曲目・練習日の設定、トレーナーや指揮者への日程依頼・報酬の支払い、練習会場の予約と団員への通知、毎月の団費の徴収と会場費の支払い、パート穴埋め奏者の手配・謝礼支払い、大型楽器の運送・会場設営・舞台椅子や楽譜台の設置・楽譜の調達などなど __ 会場設営係りは本番演奏に参加せず、ホールで聴衆・来客に対応しますから辛いものがありますよね。
こうした細々とした事を決めて実行するのですが、うまくいって当たり前、トラブったら非難の目ですから、ボランティア精神が溢れた人でないと続きません。 アマオケ団体はこうした縁の下の力持ちで運営・継続しているのでしょうね。 ですから継続は力 (ちから) ですよ。
無名オケには聴衆は集まらず、オケよりも少ない聴衆を相手では演奏に力が入らないでしょうから、無料で聴衆を集め “盛大な拍手を受けたい” という構図は、どのアマオケにも共通でしょう。
アマチュア・クラシック奏者の日頃の稽古の成果発表会でもありますから、無料コンサートはやめるにやめられないんでしょうね __ 本番終了後の打ち上げパーティは “必須” と想像します。 大概の人は月に5、6千円かかる趣味と思ってやっているんでしょう。 お疲れ様でした。
今日はここまでです。
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17日演奏会の楽団概要が HP に載っています __ Tokyo Luft Ensemble は東京都内の大学オーケストラ (東京大学音楽部管弦楽団、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ、早稲田大学交響楽団、明治大学交響楽団等) を卒業したメンバーを中心に組織されています (2009年に結成?)。
メンバーはアマチュアながらコンクールに入賞するものや海外での演奏経験のあるもの、室内楽活動を行っているものもおり、リハーサルでは特定の指導者はおかず、メンバー同士がセッションを行いながら、主体的にアンサンブルを作り上げていきます。
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2014年より Color Philharmonic Orchestara 活動開始。 奏者1人1人のカラーを集約・調和させ、タクトによって描かれる色彩豊かな音楽をイメージして名付けられた。 後期ロマン派の楽曲を中心に、楽しく高い音楽性を目指すアマチュアオーケストラ団体。
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メンバーはアマチュアながらコンクールに入賞するものや海外での演奏経験のあるもの、室内楽活動を行っているものもおり、リハーサルでは特定の指導者はおかず、メンバー同士がセッションを行いながら、主体的にアンサンブルを作り上げていきます。
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2014年より Color Philharmonic Orchestara 活動開始。 奏者1人1人のカラーを集約・調和させ、タクトによって描かれる色彩豊かな音楽をイメージして名付けられた。 後期ロマン派の楽曲を中心に、楽しく高い音楽性を目指すアマチュアオーケストラ団体。
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24日演奏会の概要が HP に載っています __ 私たち Say No Yes Yes Youth Orchestra(通称:セイノーユースオケ)は、明治大学交響楽団の若手 OB・OG を中心として、2009年に結成された楽団です。 この度、節目となる10回目の演奏会を迎えることになりました。
今回は、ブラームスの交響曲第1番とヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェンの「レオノーレ」序曲 第1番をお送りします。
ヴァイオリン独奏には、東京藝大4年生の高木凜々子さんをお招きしました。 高木さんは、今年8月に開催された「第16回東京音楽コンクール」弦楽部門において、第2位・聴衆賞を受賞された、新進気鋭の若手ヴァイオリニストです。
入場無料となっておりますので、お気軽にお越しいただければ幸いです。 皆様のご来場を、団員一同お待ちしております。
今回は、ブラームスの交響曲第1番とヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェンの「レオノーレ」序曲 第1番をお送りします。
ヴァイオリン独奏には、東京藝大4年生の高木凜々子さんをお招きしました。 高木さんは、今年8月に開催された「第16回東京音楽コンクール」弦楽部門において、第2位・聴衆賞を受賞された、新進気鋭の若手ヴァイオリニストです。
入場無料となっておりますので、お気軽にお越しいただければ幸いです。 皆様のご来場を、団員一同お待ちしております。
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以上
後日追加 __ 2018年11月24日 武蔵野市民文化会館 大ホールでの「ブラームス ヴァイオリン協奏曲 二長調 作品77」録画が YouTube に2020/07/01に投稿されています (https://www.youtube.com/watch?v=E_gGBShy380)。 但し 画質はあまりいいとはいえません。
Say No YesYes Youth Orchstra 第10回不定期演奏会より
指揮:榊原 徹
ヴァイオリン:髙木凜々子
管弦楽:Say No YesYes Youth Orchstra
(明治大学交響楽団 OB のみなさんを中心に結成されたオーケストラ)