シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

カネとたんつぼは溜まるほど汚い

2018年11月26日 | 事件事故の多い世
ルノー会長兼 CEO、日産会長、三菱自会長のゴーン容疑者。 右は札束に埋まる美女。
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逮捕されたカルロス・ゴーン __ 5年間で 100億円の実際の報酬を半分の 50億円と有価証券報告書に記載させていた事や、日産子会社に数十億円の豪邸を世界各地に購入させて自身がカネを払わずに住んでいた事、家族で食べた高級すしの代金や家族旅行費用を会社側に払わせていたなどの報道を読んで、次のことわざを連想しました。

“金と痰壺 (たんつぼ) は溜まるほど汚い” __ 金持ちは財産が殖えれば殖えるほど、もっと殖やそうと躍起になり金に汚くなるというたとえです。 私は痰壺というものを見たことはないのですが、想像はできます。 昔から ことわざでよくいわれますよね。

普通の人が数十億円も報酬を得ていたら、そこから数十億円の豪邸を自前で建設する費用など無理なく捻出できそうなものですが、報道内容は “財産が殖えれば殖えるほど金に汚くなる” というたとえ そのものですから、呆れるばかりです。 こういう人は、そのうち下着代なども会社に払わせるようになるものです。 昔 そういう経営者がいました。
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「ゴーン容疑者、海外の高級住宅を子会社に購入させた疑い」(11月20日 朝日新聞)
「家族での高級すしも日産が負担 ゴーン容疑者プライベート旅行も」(11月21日 FNN)

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豪腕ゴーン氏が仏ルノーから送り込まれて 経営危機に陥った瀕死の日産を立て直したのは事実ですが、それが終わった時点で身を引いたら名声は永遠に残ったでしょう。

けれど20年もトップに在籍し続けていれば … 周囲はイエスマンばかりになり、本人が動かなくても会社は機能するようになり、トップがやりたい放題やっても誰も異議を唱えなくなるなど歯止めが効かなくなり … 公私混同しても誰も咎めない __ こうなると会社の私物化に至るのは多くの事例が示しています。
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一方では ルノーと日産の経営統合を勧める動きと、それを阻む動きがあり、ゴーン氏はその中間で微妙なバランスを取る役目を果たしていたともいわれています。

20年前に 2兆円あまりの有利子債務を抱えた日産にカネを出そうというルノーは、いわば投資家でもあり、投資したカネ (6430億円) は最悪 戻らなかった可能性もあったでしょう。

18年3月期連結で 12兆円の売上・純利 7400億円に回復している日産、ルノーは売上 587億ユーロ (約 7.5兆円)・営業利益38億ユーロ (約 4800億円) となり、日産に 43% 出資するルノーの利益の半分を日産が出しているとの報道があります。 日産はルノーに 15% 出資する関係です。
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「仏ルノー、2017年通期は売上高と利益が過去最高 株価上昇」(2月16日 ロイター) __ 2017年通期の売上高と利益が過去最高になったと発表した。 営業利益は 17.4% 増の 38億5400万ユーロ(48億4000万ドル)で、営業利益率は 6.6%。 売上高は 14.7% 増の 587億7000万ユーロだった。 欧州での堅調な需要が背景。 純利益は 49.6% 増の 51億1400万ユーロとなった。
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また 日産は三菱自株式の 34% を保有。 仏政府はルノーに 15% 出資する筆頭株主というややこしい関係でもあります。 それら3社連合を繋いでいたのはゴーン氏だったから、ゴーン氏が抜けると 3社連合はどうなっていくのか、門外漢の私にはさっぱり見通せません。
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同じ頃 倒産の淵にあった米アップル社を救ったのは、復帰した創業者のジョブズとカネを出したマイクロソフト社でした。 マイクロソフトは人を送り込まず、ジョブズに任せました。 投資したカネはどうなったか分かりませんが、その後 アップルの株価は上昇しましたから、大きな利益を産んで回収したのでしょう。

ゴーン氏は再建屋としては優秀だったのは事実ですが、経営者としては長すぎました。 “晩節を汚す” というのは、この事ですね。

今日はここまでです。

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