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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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こんなもんだよ、中国の演奏会客席は

2025年02月09日 | 音楽界よもやま話
YouTube 映像より。 43分中1分目あたりで曲が始まったばかりです。
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中国の地方オーケストラ演奏会の客席風景を見て、”いかにもね” と笑ってしまいました。
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Beethoven - Symphony No. 7 in A (Harbin Symphony) Christopher Russell, conductor  Recorded June 21, 2019 Harbin Concert Hall
339 回視聴  2020/02/28投稿 https://www.youtube.com/watch?v=ZL0CLkBkprM
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オーケスト曲を聴きにきた “愛好家たち” というよりは、まるで “タダ券をもらって” 暇つぶしに会場にやってきた聴衆が殆どではないか、といった客席風景にも思えます。

会場のハルビンは中国東北部の都市で、黒竜江省の政治・経済の中心地で、一千万の人口を擁する大都市ですが、国全体が14億人ですから 一千万は140分の1で、国内的には “小都市” の部類でしょう。 でもホールがあり、交響楽団があるのです (!)。

冒頭スクリーンショットの右半分の客席は “普通” ですが、左半分はというと __ 3列目の女性2人は演奏よりもスマホ画面に夢中ですし (日本の演奏会場ではスマホ電源を切るのがマナーです)、その脇の少年も女性のスマホを覗いてます (曲最後の頃 この少年は爆睡中でした)。 2列目の男性は片手で目を覆って早くも眠そうです (つまり曲・演奏に興味がない?)。 1列目の中年女性は興味なさそうに あらぬ方向を見ています。

という具合に オーケストラ演奏に馴染みの薄い聴衆が多いのが見え見えですね。
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大体 現代中国において、西洋文明の象徴ともいえる “オーケストラとベートーヴェンの交響曲” がどれほど一般市民に受け入れられているかと想像すると、かなり “お寒い状況” ではないでしょうか。

中国 (や韓国) で ベートーヴェンの交響曲を聴いて、興味を持つ人なんて、1% どころか 0.01% か 0.001% でしょう。 1% は日本の場合として 人口 1.2億人の1%が 120万人です。 これぐらいはいそうです。 小澤 ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート CD が日本で百万枚も売れたのは、そうした下地があったからと想像します。

肝心の中国はというと 14億人の 0.01% か 0.001% として、14万人か 1.4万人です。 また 中国のクラシック人口は殆ど北京と上海に集中していると推理します。 ですから ハルビンのクラシック人口はというと __ 大目に想像して せいぜい千人か五百人と仮定しても 年に1度演奏会に足を運ぶのは五百人か三百人といったレベルと推理します。

でも Harbin Symphony というオーケストラがあるんですね。 2011年に建設された Harbin Concert Hall もあります。 YouTube での演奏はミスなく普通に聴けます。
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百五十年前の明治初期 開国したばかりの日本も、西洋に追いつこうと必死に西洋文明を取り入れていたものです。 (外面だけの) 西洋文明を取り込んで いかにも追いついたぞ、とばかりに “鹿鳴館” という西洋館が建設され、(なんと) 舞踏会が開かれたのです。
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鹿鳴館時代 __ 同館落成の1883年より87年までの時期がいわゆる鹿鳴館時代である。 鹿鳴館では国賓の接待や舞踏会ばかりでなく、天長節などの祝賀会行事をはじめ、数々の国内行事も行われるようになり、皇族や上流婦人の慈善バザーも重要な催しであった。

しかし当時にあっては 日本の政府高官やその夫人でも、その大部分は西欧式舞踏会におけるマナーやエチケットなどを知るすべもなく、食べ方、服の着方、舞踏の仕方などは、西欧人の目からは様にならないものだった。 西欧諸国の外交官もうわべでは連夜の舞踏会を楽しみながら、その書面や日記などにはこうした日本人を「滑稽」などと記して嘲笑していた。
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今 中国 ハルビンでも百五十年前の日本のような “鹿鳴館時代” が始まっているのかもしれません。 指揮者はどんな気持ちで振っているのか … 我慢がまん これも修行だよ … かな?

今日はここまでです。

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