坊守のたわごと

日々の忙しさからちょっとのがれて本当の自分を見つめる時間を持ちたい!

世田谷組仏教婦人の集い~2012~

2012-06-13 17:54:28 | 松子
昨日は世田谷組仏教婦人の集いに婦人部の方々と参加してまいりました。
毎年の開催で本来でしたら1日研修会なのですが、会所をお引き受けくださる妙祐寺さまのご都合で今年は半日研修となり本願寺和田堀廟所をお借りしての研修会でした。
一部は千葉の中原寺前住職平野俊興師のご法話仏様のお給仕について、二部は若林仏具店の方によるお仏壇のお話、三部はお楽しみお誕生会
短い時間でしたが大変充実した研修会でした。
平野先生がご紹介くださいました詩、大変感動いたしました。
重度の脳性マヒの男の子「山田康文君の詩」をご紹介いたします。
話すこともできず手足も動ぬ中、託して書き上げられた詩です。
ごめんねお母さんと書くまで1ヶ月もかかったそうです。
皆さんの心にも響いたことでしょう

 {ごめんなさいね おかあさん}
  ごめんなさいね おかあさん
  ぼくが生まれて ごめんなさい
  ぼくを背負う かあさんの
  細いうなじに ぼくはいう 
  ぼくさえ 生まれなかったら
  かあさんの しらがもなかったろうね
  大きくなった このぼくを 
  背負って歩く 悲しさも
  「かたわな子だね」とふりかえる 
  つめたい視線に 泣くことも
  ぼくさえ 生まれなかったら


  ありがとう おかあさん
  ありがとう おかあさん
  おかあさんが いるかぎり
  ぼくは生きていくのです
  脳性マヒを 生きていく
  やさしさこそが 大切で
  悲しさこそが 美しい 
  そんな 人の生き方を
  教えてくれた おかあさん
   おかあさん
  あなたがそこに いるかぎり
         (山田康文)

この詩をお母さんが読まれ、康文君へ呼びかけられた詩

『わたしの息子よ』
わたしの息子よ ゆるしてね
わたしのむすこよ ゆるしてね
このかあさんを ゆるしておくれ

お前が 脳性マヒと知ったとき
ああごめんなさいと 泣きました

いっぱいいっぱい 泣きました
いつまでたっても 歩けない
お前を背負って歩くとき
肩にくいこむ重さより
「歩きたかろうね」と 母心

“重くはない”と聞いている
あなたの心が せつなくて
私の息子よ ありがとう
ありがとう 息子よ

あなたのすがたを見守って
お母さんは 生きていく

悲しいまでの がんばりと
人をいたわるほほえみの
その笑顔で 生きている
脳性マヒの わが息子
そこに あなたがいるかぎり