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【独裁政治】増税はごり押しされた。”「反対!」叫ぶ議員。過半数を超える声を無視、会議は打切られた”

2012-08-01 22:08:27 | 未分類

【独裁政治】増税はごり押しされた

”「反対!」叫ぶ議員。過半数を超える声を無視、会議は打切られた”

(2011年 月刊正論12月号 「野田首相に問う」 より一部紹介)

野田首相に問う -民主党議員が覚悟の諫

かくして増税はごり押しされた

<打ち切られた議論>
 9月27日夕、民主党税制調査会ー。総額11兆2千億円の復興増税案をめぐる攻防は、ヤマ場をむかえていた。

 前日の総会では発言者34人のうち政府案への賛成はわずか11人。過去3日間の議論は、反対意見が大半を占めていた。だが、少数派ながら税調などの主要ポストを押さえる”増税派”は、増税の期間や開始時期について一切の妥協を拒否。大量の”動員”をかけて勝負に出ようとしていた。

 一方、私たち”増税反対派”も、党内多数の支持を背景に食いさがった。
 「増税はデフレを深刻化させ、逆に税収を落ち込ませる」

「インフラ再建は60年返済の建設国債でまかなうのが常識。短期の増税などありえない」

「政府資産の売却、特別会計の埋蔵金で財源は確保できる」-

開会から1時間余り。18人が発言し、反増税派がやや優勢。

さらに発言を求める手が林立するなか、議論はいきなり打ち切られた。

 「経済への影響を心配する意見に配慮し、個人住民税均等割の増税時期を1年先送りして2014年6月としたい」

藤井裕久税政調会長が宣言し、司会が「これでご一任を」と声をあげる。

ぱらぱら、とまばらな拍手がおこる。

本来なら盛大な拍手で「了承」が演出されるはずだが、唐突すぎる提案は”動員組”さえ困惑させていた。

最前列に陣取っていた私は立ち上がり、声を張り上げた。

 「待ってください!これでは、まったく納得できません!」
 続いた何人かが「反対!」と叫んだ。

<タネの割れた手品>
妥協案といえる代物ではなかった。
政府の増税案は所得税・法人税・たばこ税が中心だ。

個人住民税均等割は地方税だし、金額も全体の70分の1足らず。

当然、まったく議論になってこなかった。

そればかりか、私たちからみれば、あまりに「見え透いたワナ」でもあった。

住民税は所得の翌年に納める後払い方式なので、通常、住民税は所得税の翌年に引き上げられる。

ところが原案は異例にも、同じ年に引き上げる計画になっていた。

これでは、最初から「1年前倒し」しておいたと見られても仕方あるまい。

タネの割れた手品には付き合えない。

ゆえに、「個人住民税の先送り」を求める声は出ず、妥協案は「要求もない部分を譲る」すっとんきょうな内容になったのだろう。

強行にも作法がある。

意見が出尽くすまで議論し、合意の道を探り、すくなくとも過半数の理解を得て押し切るーそんな体裁すら整えない粗雑な手法に、私は憤り、役員につめ寄った。
 

 「党内の声は反対が大勢だ!こんなことは許されませんよ!」

 藤井会長が激昂する。

 「君はやりすぎだ!無礼だぞ。紳士的になれ!」

 「だったら紳士的に運営してください!」


 反増税派の議員らが、次々に叫ぶ。

 「採決してくれ!」

 「多数決を取れ!」

 「挙手させろ!」

 それを無視して司会が告げた。

 「・・一任されました。お疲れ様でした」

税調役員と動員組が一斉に退出していく。

多数決でもなければ、拍手で了承という形式すら踏まない。全員の意見も聞かず、合意を得る努力もしない。情理を尽くした説得も、筋の通った説明もする気がない。

 「・・なぜ同じ過ちを繰り返すのか」

この党内合意のずさんさが管内閣崩壊の根本的な原因ではないか。もしかして、いまだに理解していないのかー。

 


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