1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。50回目の紹介
【フクシマ見聞録】
9ヶ月経過の段階で600人の患者のうち、
20%(121名)に嚢胞があり、8%(48人)が蜂の巣状態
Akira Tsuboi@1876to1945さん 2013年11月30日のツイートから
福島行-松江院長は言った。
「で、ということは、医者の方が無視しているのか、
論文にしてもおもしろくないから書かないのかそれはわかりませんけれども
、とにかくこういう数字っていうのは”異常”なんですよね。
それでこれが出てくることがいったい放射線と関係があるのか、
っていうことなんですが-
-「崎山先生にこれをどう評価するのかっていうのを
ちょっと後で教えていただきたいと思うんですが、。
まあいずれにしても、その福島でこういうものが出てきている、
っていうのがわたしにとっては驚きなんですよね。-」
スクリーンの画像が変わる。甲状腺のエコー画像だった。-
-暗色を後景に灰色でうかびあがるその画像は、車麩の断面を思わせた。
「-それで、ええ、、いろんな症例がありますけれども、
これはちょっと典型といいますかね、はっきりとした、、
まあこれ嚢胞といえば嚢胞なんですけれどもね、
嚢胞っていうのは水がようするに溜まっていますから、-
-暗色を後景に灰色でうかびあがるその画像は、車麩の断面を思わせた。
「-それで、ええ、、いろんな症例がありますけれども、
これはちょっと典型といいますかね、はっきりとした、、
まあこれ嚢胞といえば嚢胞なんですけれどもね、
嚢胞っていうのは水がようするに溜まっていますから、-
-「これがね、こう真ん中にして、これが輪切り、水平、で撮っている。
で、これが縦で撮っている。だから同じような場所を横で
撮っているのと縦で撮っている。で、黒いのを見てください。
ぼつぼつぼつぼつ、、、ずっ、とありますね。、
これもそうです。こういう黒いのがいっぱいありますね。-
-「こういうのをわたしはね、”蜂の巣”と言ってるんです。
そうするとこれ、数えようがないじゃないですか。
もう一個一個、それでこれ一個が1ミリ以下なんです。
この一個一個がね。そうするとね、1ミリ以下、1ミリ前後のものが、
甲状腺の中にかなりの広範囲の中に無数にある。-
-「これはいったいどういうことなんだ、と。そうするとさっき出しました、
一個のあれ(画像)ありましたよね、一個なら話はわかるんですよ。
ね、その場所になにか出来ましたよ、って言えばまだわかる。
ところが、これね甲状腺”全体に”こんなものが出来てるってことは、-
-「甲状腺全部がなんらかによって侵されている、という。
そうするとどう考えられても放射線とまず考えられるのが常識じゃないですか。」
松江院長は言った。この蜂の巣状という話は今年2013年3月10日の
報告会ででてきた問題だった。
ふくしま共同診療所開院3ヶ月の段階でおこなれた報告会で-
-松江医師はこんな事を言っていた。その頃の患者は150名ほど。
「これはほんとに驚いたんですが、まず嚢胞が30%くらい出てくる。
県の検査でも35%。お話した県の短い検査では1、2ミリのものは
おそらく見逃してると思うんですが、
我々と医大とののう胞の数は検査では違いがありませんでした-
-「ところが違うところが出てきた。その30%の約半分に、
細かな嚢胞がぼこぼこぼこぼこ、無数に散っているんです。
私なんかは”ハチの巣”みたいだと言うんですが、
こんなものは今まで聞いたことがなかった。
しかしそれが最近ですよ、えーとあそこの、神戸。
神戸のある診療所さんがやはり-
-「福島から避難してきた子供を検査しました。
その神戸のお医者さんもハチの巣の報告をしていて、
”これは一体なんだ”と。甲状腺の中の半分がですよ。
ヨウ素は半減期が八日ですが、甲状腺全体に散って、
全体になんらかの変化が起きてもおかしくない。
甲状腺の半分がハチの巣状になっている、-
-「これは放射線に関係あると考えるのが常識なんです。
この報告は福島医大の検査では全く述べられていません。気づいていない。
それはそもそも放射線は安全であるとさかんに言ってきて、
関係ないよと、そういう前提で観てたら小さいのを見落とすのは
ごく当たり前のことで、-
-「1、2分それ以下の時間じゃ1ミリ以下のものなんかきちんと
捉えられる訳がない。
これは相当の子どもの中に変化があるなと気付いた次第です。
まだ三カ月の段階で観た数もまだまだ発表できるほどの数
ではないんですが、半年たったらおそらく何百と出てくる、
そうしたら世に問いたいと思っています-
-この発言から半年が経った。150人の患者のうち、
30%(50人)に嚢胞が発見され、その半数だから15%(25人)
が蜂の巣状態になっている、このことが、
9ヶ月経過の段階で600人の患者のうち、20%(121名)に
嚢胞があり、8%(48人)が蜂の巣状態が見られた、ということになる-
-人数で言えば、いくぶんゆるやかになってはいるが、
増加傾向にある。自分がこの日のふくしま共同診療所報告会に
足を運んだのは、このあたりのことがどう変化しているのか、
そしてこの蜂の巣という状態がいったどういうことなのか聞くためだった。-
-すこし前に福島に住む方から連絡があり、雑誌AERAに
この蜂の巣の問題が書かれたと聞いた。
3.11以後の福島県内で行われた統制された医療の問題を
扱っていたらしい。
調べると、2013年11月18日発行号だった。
福島に放射線被曝を気にする親御さんからするといかにも遅い、という感覚-
-という感覚をお持ちだろうと思う。
そこには自分が書いていた福島の医師達が被曝診療を
拒んだ実態、不審の種になっている福島県民健康管理調査、そこに対して動いた市民、
医師たちの取り組みが書かれていたようだった。
その記事を読んだ福島の男性は言った。-
-「北海道ガンセンターの西尾先生の話がのってて、
この蜂の巣状態のことを言ってたんです。
西尾先生は発達期のこどもにあっても不思議ではない、
様子をみてゆくしかない、って-」自分が編集者だったら、
松江院長と西尾医師の話し合いを記事にしただろう。-
-この蜂の巣状態となった甲状腺の問題、そしてチェルノ’後空白の五年の問題。
西尾医師はチェルノ’事故後の五年間を潜伏期と捉えている。
松江医師はここを空白期間と捉えている。
ウクライナの医師を日本に呼ぶなど尽力されている方から
ふいにメッセージがあり、その方が言うには、-
-やはり当時のウクライナには超音波装置などなかったのは現地では常識、
とメッセージをくださった。
ここの捉え方がちがうと、現状の見え方も異なってくる。
ふくしま共同診療所へ協力を申し出る医師たちが出始めている。
その具体的な様子はこの後に書く事になるが、
やはりウクライナとつながりのある-
-ある医師が、共同診療所が発見した現状をウクライナの医師たちに
伝えたいと申し出たという。
目的は同じはずで、被曝防護を目的とした医師たちの連携が
のぞまれるばかりだ。
「それで、、。それで、こういうものが
変化が起きているのがほんとうに放射線が原因で起きているんだという証明は-
「残念ながら”出来ません”。-」松江医師の話は続いた。-
※次回に続く
2016/12/19(月)22:00に投稿予定です。