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原発問題

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【告発!検察「裏ガネ作り」】検察が詐欺師の供述にまで頼るとは、よっぽど焦っていたというほかはない ※41回目の紹介

2016-12-15 22:00:51 | 【告発!検察「裏ガネ作り」】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。41回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

6 異常な取り調べ P96~

 私の供述によって渡眞利の供述の事実誤認や真意をチェックし、すぐにバレるような幼稚なでっちあげ部分をできるだけ排除し、少しでも「まし」な犯罪ストーリーを仕立て上げるつもりなのだ。なにしろ渡眞利は名のうての詐欺師である。どんなことでもぺらぺらしゃべるが、しゃべり過ぎる。だから、すぐに矛盾が出てしまう。でっちあげ事件の証言者としては、もっともふさわしくない人物なのだ。


 それにしても検察が詐欺師の供述にまで頼るとは、よっぽど焦っていたというほかはない。事実、テレビ朝日の鳥越俊太郎キャスターによるビデオ収録が目前に迫っていた。たとえ詐欺師であろうが、ありもしない私の”犯罪事実”を”証言”してくれる人物がいたので、とにかく飛びついたというのが真相だろう。

 ところが、渡眞利供述だけでは絶対にボロが出る。そこで取り調べの段階で渡眞利供述に基づく筋盾を少しでも絶対にボロが出る。そこで取り調べの段階で渡眞利供述に基づく筋盾を少しでも「まし」なものに仕立て直す必要があった。

 真実の追及などそっちのけだ。とにかくでっちあげに必要な供述の獲得のみに、血道をあげざるを得ず、おかしな取り調べになったようだ。

 たとえば、第2次逮捕後の勾留状には私が平成13年の7月中旬に大阪支天王寺区にある「チャペルシンデレラ」というラブホテルで渡眞利が接待用に用意したデート嬢と勤務時間中に情交したと書いてあった。こんな重要な事項にもかかわらず、私が取り調べで水沼検事から聞かれたのは、

「昼間(ホテルに)行ってないですか?」ということだけだ、

 水沼検事はわざと「勤務時間中に」とは聞かないで、「昼間」とだけ聞いたのだ。もし私がホテルに昼間いったことを認めたら、それをもって「勤務時間中に情交した」ことの裏付けができたことにするつもりだったのだろう。しかし、勤務時間中の昼間にそんなところへ行くはずがない。私が、

「それは、土曜日とか日曜日ということですか」と聞き返すと、

「いや夜でもいいんですが、とにかく時間は問いませんが、もう一回このホテルに行ってないですか」

 と、慌てて質問の趣旨を変えてきた。意図はみえみえだ。水沼検事には悪いが、はっきり言って、これは「捜査」ではない。捜査とは何が真実なのかを追求して確定することである。そもそも検察の職責の最大のものが真実の確定なのだ。

 検事がこれを放棄するなら、食を辞するしかないのである。私が、

「でっちあげとつくられ事件の取り調べは大変ですね」というと、彼はたいていただ黙っていた。

「これも仕事ですから・・・」という時もあった。

 検察首脳はこの若く有能な検事に、検事としての堕落を強要していた。現職のころはうかつにも気づかなかったが、いやはや検察の腐敗ぶりはそこまで酷かったのか。私は自らの逮捕によって認識を新たにさせられた。

 ※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(異常な取り調べ)は、

2016/12/19(月)22:00に投稿予定です。 

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


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