原発問題

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【フクシマ見聞録】このままいけば、子供達、高齢者たちが先に死ぬことになる ※5回目の紹介

2016-09-26 22:02:36 | 【フクシマ見聞録】

1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。5回目の紹介

【フクシマ見聞録】このままいけば、子供達、高齢者たちが先に死ぬことになる

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2013年10月06日のツイートから

福島行-

近寄ってきた男は
絞り出すように叫ぶと去っていった。

ハンドマイクを持つ男は去ってゆく男を見送ると、

「チェルノ’の地図を出してもらっていいですか」
自分に言い発言にもどった。

「福島の放射線、放射能拡散、
チェルノブイリの四倍。

いまこれ、回してもらいました。-

 

-「これだけ、チェルノブイリ、飛散してます。
福島ではこの四倍放出されています。、、、いったい、

福島でどれだけ安全だと言えるんですか。

チェルノの四倍ですよ。
チェルノで実際に、甲状腺癌が爆発的に増えたのは
四年後五年後といわれてます。

でも当初、発見されたのは10人程度でした。」-

 

-チェルノ’での甲状腺癌発生における四年後、
という数字については、福島市のふくしま共同診療所の

医院長松江寛人医師が専門家として
発言されていたのを聞いていた。

四年後、というのはチェルノ’発生の
1986年当時のエコー技術段階に起因している、
というのだった。1986年当時、-

 

-エコーの技術的な進展は当然現在のそれとは異なっていて、
チェルノ’で甲状腺がんが発見されるようになったのは
超音波によるものではなく、触診、

手で触ってみて子供の喉の異常に
医師たちが気づいたことから始まっているはず、
というのが杉井医師の見解だった。-

 

-国立癌センターで40数年超音波に
携わってきた彼の目からすると、

当時のソビエトに
そこまで高精度の超音波機器があるとは思えず、

正確に言えば、チェルノ’のこどもの甲状腺癌発見には
超音波による初期の診察が欠けていた。

現在、福島の件で超音波により
見つけられ問題になっているような微細な-

 

-嚢胞、結節がしたがってなかば放置され、
手で触ってみてしこりとして分かるようになった段階で

チェルノ’では発見、となる。
それが四年後だというのだった。

つまり、放射能拡散事故から2年を経過した段階でも、
チェルノ’でも当然異常はあったはずで、
その数字は、前述したような理由から-

 

-データ自体がない。
だから四年後の甲状腺癌多発というのを
福島にあてはめてしまうと、すこし話が違ってくる可能性がある、
というのだった。

福島市、郡山市。被爆に対する
働きかけの交流のなさをここでも感じた。

だが、彼の発言を尊重して、そのまま書いておく。-

 

-「福島はいったい、たった二年半で
どのくらいのこどもが甲状腺癌になっていますか。

私はこの冬にも言いました。

福島の甲状腺被害はおそらくチェルノの
”100倍くらいになるだろう”と。

実際、なってきていますね。まだ気づきませんか。-

 

-「このままいけば、子供たち、
高齢者たちが先に死ぬことになってゆきます。

いや、高齢者は先に生まれてます。、、、

いやな言い方ですけれど、
高齢者が先に死んでしまうのは仕方がないことでしょうでも、

子供たちの葬式を挙げることになる
可能性がきわめて高い”ということをみなさん、-

 

-「分かっていますか。あなたがたは、
それでもそのままにしておきますか。

声を挙げてみませんか。

子供が生きるか死ぬかのはなしになってるんです。

まだ現実が見えませんか。

”私たちはオリンピック招致よりも安いんですか、命が。

たかだか商業主義のお祭り騒ぎのために殺されたいですか。”-

 

-「いつも言ってます、あなたたちの人生です、こど
もたちの人生です、、孫たちの人生です、それを守るのは

”おとなの役目です”。それを放棄してて、

”いいんですか”もうすこし、本気で考えてください。

冗談ごとではすまないんです。みなさん

”冗談の中で”生きているんです。

わかりますか、それが-

 

-「なぜ、今オリンピックを承知しないといけないんですか、
おかしいと思いませんか。

福島の、福島第一原発の収束作業にたかだが500億円?
たったそれだけで一体なにができますか?

阿部晋三は言いました。

2020年には汚染水問題は解決されているだろうと、
その根拠は”ありません”。-

 

-「一つわかっているのは、
安倍晋三は総理ではないということだけです。

こんな無責任なことを一国の総理大臣に
言わせていていいんですか。何度もでも云います、
あなたがたは生きているんです。

経済政策の機械や、ロボットではありません。
もう一度考えてください。お願いします。」-


 ※次回に続く

 2016/9/27(火)22:00に投稿予定です。 


『除染が続く福島での悲劇』<リンゴが腐るまで> ※56回目の紹介

2016-09-26 22:01:01 | 【除染が続く福島での悲劇】

*『リンゴが腐るまで著者 笹子美奈子 を複数回に分け紹介します。56回目の紹介

『リンゴが腐るまで』原発30km圏からの報告-記者ノートから-

著者 笹子美奈子

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**『リンゴが腐るまで』著書の紹介

 あとがき

(前回からの続き)

 米を作らなくても賠償金がもらえます。むしろ、米を作ったら賠償金がもらえず、収入は賠償金より少なくなる見込みのため、米を作らなかった場合より損をすることになります。それだったら、作らない方がいい。当然の理屈だと思っていました。

「米を作らないでもお金がもらえる。こんな都合のいい話はない」。そう思いました。

 米所の新潟県で5年間取材してきた経験から、農業者が必ずしもやりたくて農業をやっているわけではないと思っていたからです。だいたいの農業者が兼業農家でゴールデンウィークはどこにも出かけられず、一家総出で田植え。早起きして田んぼ作業をこなしてから会社や役場に出勤し、秋の収穫の時期も連休をつぶして働きます。先祖から受け継がれた田んぼだから、自分の代でつぶすわけにはいきません。でも、何かやめるきっかけがあれば。そんな節があるように感じていました。

「原発事故は、そのきっかけとして最たるものだ」。そんな風に思っていました。でも、違う理由もあるのです。

「作っても孫が食べないから」。全く思ってもみない答えでした。

 孫の笑顔が見たい。孫の成長を何よりも楽しみにしている。多くの人にとって、それは疑いのない真実だと思います。自分の作った米を食べて孫が笑顔を見せ、成長していく喜びは、きっとかけがえのないものでしょう。「田んぼ仕事は少々骨が折れるけど、頑張って孫が大きくなるまで自分が作った米を食べさせるんだ」。そんな思いで米を作り続けている人もきっといるでしょう。私はそうした人の存在に気づいていませんでした。

 原発事故で、そのささやかな生きがいがついえました。
 

 ※「あとがき」は次回に続く

2016/9/27(火)22:00に投稿予定です。 

リンゴが腐るまで 原発30km圏からの報告‐記者ノートから‐ (角川新書)


9月25日(日)のつぶやき

2016-09-26 02:23:06 | つぶやき