原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

知られざるヒバクシャ 劣化ウラン弾の実態

2012-05-15 12:56:29 | 未分類
紹介:
「知られざるヒバクシャ 劣化ウラン弾の実態」
 著者 田城 明(中国新聞編集委員) 大学教育出版 本体1500円+税
 イラクに派遣される自衛隊員。彼の本当の「任務」は、もしかすると、イラクの人々が被っているあまりにも理不尽でむごたらしい苦難を、我が身に引き受けることなのかもしれない。


 7月26日、小泉政権はイラク特措法を強引に押し通した。イラクに派遣される自衛隊員。彼の本当の「任務」は、もしかすると、イラクの人々が被っているあまりにも理不尽でむごたらしい苦難を、我が身に引き受けることなのかもしれない。自衛隊の派遣が現実に迫る問題となった今、この本に書かれてある米英の帰還兵の陥っている状況に自衛隊員に待ちかまえる劣化ウランの脅威をなぞらえてみることを強く感じないわけにはいかなかった。この本はイラクの劣化ウラン被害の悲惨な現状はもちろん、アメリカの帰還兵、軍需工場、試射場・廃棄場、イギリスの帰還兵について詳しく描かれているからである。 

 彼は、今の状況では必ずイラクの人々を傷付けるか、自らを傷付けるだろう。しかしもし幸いにして、誰も殺さず、誰からも殺されずに帰国することができたとしよう。その後、彼が体の不調を訴え、やがて「遅れてきた戦死者」となっても、彼をイラクに派遣する命令を出した政府は、彼のことを見向きだにしないだろう。
 彼は、愛する女性の体内に、放射能と重金属で汚染された精液を放出することになる。女性は性交のたびに苦痛を感じ、産まれてきた子どもは、重い障害のために彼の腕の中で息を引き取るかもしれない。それでも、日本政府は、米英政府と同じように「劣化ウランの放射能レベルは天然ウランよりも低く、人体や環境への影響はない」と主張するだろう。
 彼、あるいは遺された家族は、いくばくかの恩給を手にするかもしれない。しかし、こんな金よりも、健康な体を戻してほしい、命を返してほしい、という思いは消えることがないだろう。
 この本を読むと、そんな悲しい未来が見えてくる。自衛隊員にとっては、未だ変えうる未来ではあるが、イラクの人々にとっては、それは、すでに起こってしまった現実である。

 この本は、劣化ウラン弾がもたらした被害について、1999年~2000年に、世界各国の人々を一人一人取材して書かれたものである。劣化ウランは、放射性物質であると同時に、重金属としての化学的毒性を併せ持った物質であり、生産から、実験、廃棄に至るまで、環境と人体に深刻な影響をもたらしている。そして、戦場となったイラクにおいては、衝撃による燃焼で微粒子となって大気中に飛散し、兵士だけでなく、広範な住民もそれを体内に取り込んでしまう。
 2003年1月、新たな戦争が始まらないことを、そして、劣化ウラン弾がこれ以上使用されないことを願って、この本は出版された。(しかし、その願いもむなしく、アメリカはイラクを攻撃し、そこにおいて劣化ウラン弾を使用した。)以下に紹介するのはこの本の記述のごく一部である。

 湾岸戦争に参加した元米軍兵士のジェリー・ウイートさんは、自軍戦車からの誤射で劣化ウラン弾の砲弾を体に受けた。体内には今もその破片が残り、尿からは劣化ウランが検出された。腹痛や関節痛が続き、骨には腫瘍ができ、手術で取り出さねばならなかった。毎日鎮痛剤を摂取する生活を続けながら「まだ病気に負けるわけにはいかない。子どもが二人もいるからね」と彼は言う。
 1997年まで陸軍で保健物理学者として働いていたダグラス・ロッキーさんは、劣化ウラン弾の危険性とその防護対策プログラムを兵士のために作成した。しかし、彼が作成したものは何一つ生かされることなく、機密文書扱いされ、彼が所長を勤めていた軍の研究所は閉鎖され、失業の憂き目にあった。
 米国防総省は、退役軍人らから批判を受け、1998年から、地上戦に参加した兵士たちの被曝の事実だけは公式に認めるようになったが、疾病との関係は、かたくなに拒み続ける。「劣化ウランによる人体への影響については今のところ科学的な裏付けがない。逆に劣化ウラン弾は、戦車の破壊などで絶大な威力を発揮した。」として、将来も使い続けることを明言した。

 戦場に短期間しかいなかった米英の兵士でさえ、深刻な健康被害が出ている。その地でずっと生活しなければならないイラクの人々にとっては、被害を被っているのは兵士だけではない。多くの市民や子どもたちが癌や白血病などで命を落とす。バスラ市内の病院では1999年8月の1ヶ月間に67人の無脳児などの先天性異常をもった赤ん坊が生まれ、その多くは死産か極めて短い命だった。
 イラクの文化情報省(取材当時)の一部門「湾岸戦争調査センター」で、主に劣化ウラン弾の影響について調査しているセンター長のナスラ・サズーンさんはアメリカの敵視政策を嘆いて言う。「非人道兵器を使い、自軍兵士も含めて多くのヒバクシャをつくり、戦争終結後も何年にもわたって人々の命を奪い、苦しめ続ける。それをしているのは、人道や人権を声高に唱える当のアメリカ政府じゃないでしょうか・・・」
 彼女とほとんど同じ言葉を、湾岸戦争から帰還後、体中の痛みに苦しむようになったアメリカのキャサンドラ・ガーナーさんも口にする。「アメリカ政府はよく人権だ、正義だ、平等だって世界に向かって言うでしょう。自分の国でそれが守れなくて、どうして世界中の人々にだけ要求できるの。」彼女はさらに続けて言う。「正直言って、私にはあまりにも高すぎる授業料だったわ。でも、もう時間は戻せないわね。」

 これらは、みな湾岸戦争のことであり、今回のイラク戦争のことではない。
 今後、「高すぎる授業料」を支払わされることになるのは、誰なのであろう。「もう時間は戻せない」という言葉を口にすることになるのは。

 この本は、ぜひ多くの人に読んでほしいが、大きな書店でも店頭に無いかもしれない。そんな時は、最寄りの書店で、書名と出版社を言って注文すればいい。どんな小さな書店でも受け付けてくれる。また、大学教育出版のホームページからブックサービスを使って入手することもできる。http://www.kyoiku.co.jp/2003/2003f.html

2003年7月26日 イラク特措法の強行採決を知って         木村奈保子
 

静岡県から。放射能被害かどうか判断できない突然死や血尿、血便などの症状が、身近におきている話。

2012-05-15 12:52:55 | 未分類

 静岡県から。放射能被害かどうか判断できない突然死や血尿、血便などの症状が、身近におきている話。

 

健康被害についてです。
全てが放射能の影響か?はわかりませんが、私三十年近く、生きて来た中で、この様な状況は始めてなのでメールします。

1 友人の友人が血を吐いて突然死。
友人の友人と言っても直接連絡先を知らないとだけでかなり近いです

三十代。死後二日経って発見。
ちょうど、東京で、お相撲さんの親方が突然死した頃に亡くなりました。
静岡県東部

2 知り合いの奥さんが、胃がんを宣告され、わずか四ヶ月で亡くなりました。
一月に発覚。四月に死去。まだ三十代。お子さんも小さい。
今まで病気がちだったわけでは無く突然、見つかっての事でした。
静岡県東部

3 友人の子供が小児がんに。
小さい幼児が突然余命半年と宣告されました。
静岡県東部。一月に突然症状。よだれ。

4 友人のお父さんが鼻のがんになりました。
二月。鼻のしこり。こちらもステージ4で余命半年です。六十代。
静岡県西部
 
 
5 親族。千葉在住七十代の女性。お風呂で原因不明の突然死。
脳梗塞かも。二月。木更津。

6 三月、友人が、血便にて、入院。虚血性大腸炎。夏ごろに歯が痛い。隣の席も同じ内容で診察。
子供の運動機能発達が遅れ気味。
  静岡県西部

7
またまた別の友人が、血尿が続いている。
一か月血尿とまらず。この三月。
静岡県西部
 
8 四月。また別の友人が下痢が止まらない。
不安になり、彼女の義理姉に話すと、義理姉も同じ症状。
2人は同居しておらず、食生活は全く別です。
静岡県西部

9  四月  幼児。膝が突然膨らんで歩けない。
整形外科や小児科に行っている。ことばの発達が遅れている。
静岡県東部 
 
 

土壌測定報告 ―福島市渡利、依然として続く高濃度汚染「場所によっては昨年よりも更に上昇」

2012-05-15 12:25:07 | 未分類

土壌測定報告 ―福島市渡利、依然として続く高濃度汚染

場所によっては昨年よりも更に上昇

2012年 5月11日


福島老朽原発を考える会とFoE Japanは、福島市渡利地域の放射能汚染について継続監視を行っています。このたび渡利地域の5か所について土壌の放射能分析を行いました。

その結果、全てのサンプルから再び高濃度のセシウムを検出し、渡利地域が依然として深刻な状況にあることを確認しました。場所によっては昨年9月よりも更にセシウム濃度が上昇している場所があります。
※24万Bq/Kg(2011年9月)→33万Bq/Kg(2012年3月)へと上昇(小倉寺稲荷山)。

一方で、国や福島市が進めると宣言してきた除染が進んでいない実態も明らかになってきています。「まず除染を行う」とした国、福島県、福島市の計画は全く破たんしています。

私たちは国、福島県、福島市に対して、あらためて一時避難、保養、疎開など子どもたちの放射線被ばくを最小限化するための措置をとることを訴えます。

また、少しでも子どもたちへの被ばく影響を少なくするため、引き続き福島ぽかぽかプロジェクトを推進しています。多くの皆さまのご協力をお願いします。
福島ぽかぽかプロジェクト


報告書はこちら
福島市渡利地域の土壌測定結果について[PDF]

1.測定結果
福島老朽原発を考える会とFoE Japanは3月18日、福島市渡利地域の土壌の放射能分析を実施した。
その結果、大変高い汚染結果を検出した。

※1 測定機器はフクロウの会所有の放射能分析器AT1320A(ベラルーシATOMTEX社製)による。該当機器は仏NGO-ACROとクロスチェックを実施して誤差範囲20%以内であることを確認している。
※2 表の見方:xx±yy はxxが中央値であり、yyは誤差範囲である(信頼区間95%)。

2.考察
(1) 最高値は小倉寺稲荷山で333,000Bq/Kgであった。この地点は継続監視しており2011年6月46,540Bq/Kg、同9月238,700Bq/Kgよりもさらに上昇している。雨水による土の流れと集積によるものと考えられる。
(2) 渡利薬師町の水路も125,000Bq/Kg~205,000Bq/Kgと高い値を示した。この場所は2011年9月の測定結果(307,565Bq/Kg)よりは低いとはいえ依然高濃度に汚染されている。
(3) 弁天山駐車場(南、東)は16,900Bq/Kg~26,600/Kgでありこの汚染レベルは政府が決めた焼却灰等の埋め立て基準(8,000Bq/Kg)をはるかに上回る。

3.結論
(1) 「フクロウの会」、「国際環境NGO FoE Japan」、「渡利の子供を守る会」は昨年9月以来、福島市渡利地域について特定避難勧奨地域への指定を要請してきた(参考:2011年10月5日付け報告書)。
しかし国、福島県、福島市は「先ず除染を行う」として、避難勧奨地域への指定も住民が要求してきた全世帯の詳細測定も行っていない。

(2) 福島市は2012年1月10日町会長向け説明会で、小倉寺/南向台/渡利6町会724世帯の除染を2012年3月末までに実施すると説明した。しかし除染の実績は2012年2月現在で7世帯であり、計画通り進んでいない。除染土は各家庭の庭で保管することになっている。

(3) 行政は、少なくとも除染期間中の避難・疎開や、子ども・妊婦の短期保養などへの支援を行うべきである。

(4) 「まず除染を行う」とした国、福島県、福島市の計画は全く破たんしている。一時避難、保養、疎開など子どもたちの放射線被ばくを最小限化するための措置をただちに検討し実施すべきである。


【問合せ】
福島老朽原発を考える会代表 阪上武 fukurounokai@gmail.com  TEL/FAX 03-5225-7213
国際環境NGO FoE Japan 満田夏花 090-6142-1807

http://www.foejapan.org/energy/news/120511.html


衝撃的「高さ34メートル」の津波想定をどう受け止めるか

2012-05-15 12:18:27 | 未分類

衝撃的「高さ34メートル」の津波想定をどう受け止めるか

【関西の議論】

 東日本大震災を受けて、見直しが進められている東海・東南海・南海地震の被害想定。先月31日に公表された震度分布、津波高によると、震度7は10県153市区町村に広がり、最高34メートルの大津波の想定が示された。これらの想定に衝撃を受けた沿岸各自治体では住民の不安が噴出している。「西日本超巨大地震」はどのような背景から導き出されたのか。

 ■桁違いの被害も

 「東日本大震災と単純に比較しても、被害規模は桁違いの大きさになる」

 4月20日に開催された被害想定の初会合後の会見で、河田恵昭・関西大教授が発言した。その理由について、河田教授は「震度6弱以上の自治体の数を比べただけでも、(新想定の巨大地震は)3倍以上になるからだ」と述べた。

 もともと、東海・東南海・南海地震の被災想定地域は、東日本大震災の被災エリアに比べて広い。さらに今回の新想定では、平成15年の想定の西端が、九州から沖縄県に広がった。

 東日本大震災の発生で、マグニチュード9クラスの超巨大地震が現実のものとなった今、「(東日本大震災以前と比べ)格段に切迫感をもって対策に取り組むべきである。新想定の数値は、そのことを端的に示したにすぎない」(河田教授)といえる。

(産経新聞 2012/05/12 23:22)

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/561590/


敦賀原発 専門家らが現地調査、原子炉建屋直下を走る破砕帯が動いた可能性が浮上

2012-05-15 12:16:12 | 未分類

 敦賀原発直下 断層調査へ 「今後動かぬ」証明に課題も 廃炉なら需給に影響

5月15日(火)7時55分配信

 地質調査に入る日本原電敦賀原発の再稼働が、大幅に遅れることが確実となった。再稼働のためには、原子炉建屋直下の断層が動かないことを証明することが不可欠となるが非常な困難が予想される。結果によっては廃炉を迫られる可能性もあり、電力供給先である関西圏の長期的需給に影響を及ぼす恐れも出かねない。


【図で見る】 敦賀原発と浦底断層

 原電が調査を行うのは、敦賀原発敷地内に約160ある「破砕帯」と呼ばれる断層のうち、原子炉建屋周辺などにある6本の破砕帯だ。いずれについても、原電はこれまで、過去約2100万年の間に活動した痕跡はないと主張してきた。

 しかし、今年4月に専門家らが現地調査をしたところ、原子炉建屋直下を走る破砕帯が動いた可能性が浮上。1、2号機の東約200メートルの位置には「浦底断層」と呼ばれる、約4千年前以降に動いた活断層があり、専門家らから「破砕帯が浦底断層と連動して動いた可能性がある」との指摘が出されたのが再調査のきっかけとなった。

 原電は今後、破砕帯と浦底断層が交わる点を中心に、深さ約30~50メートルの岩盤まで立て坑を掘るなどして、破砕帯が過去に動いた痕跡があるかどうかなどを調査する。原発の耐震設計審査指針の手引では、12万~13万年以内に動いた活断層や活断層と連動して動く断層の上に、原子炉建屋など原発の重要設備を設置することを認めていない。

 このため、調査で破砕帯が浦底断層とともに動いたことが確認されれば、敦賀原発は「指針が適用できなくなり、一発でアウト」(経済産業省原子力安全・保安院幹部)。

 保安院の森山善範原子力災害対策監も14日、「安全が確認できない場合は、稼働は難しい」と明言しており、再稼働できないまま廃炉を迫られることもあり得るのだ。

 また、調査で破砕帯が過去に動いた痕跡がないと確認されたとしても、今後も動かないという評価を、どのように示すかは課題として残されることになり、再稼働に向けた「担保」となるかは微妙だ。

 同原発1、2号機ではストレステスト(耐性検査)を行い、2号機は1次評価を保安院に提出済みだ。断層の調査を終える11月までは、保安院が審査を終えることは考えづらく、再稼働の見通しは不透明さを増している。(原子力取材班)

 

5月14日(月)のつぶやき

2012-05-15 02:04:21 | つぶやき
12:05 from gooBlog production
日本人が知らない 恐るべき真実「劣化ウラン弾は、原発の廃棄物処理!?」 goo.gl/oIkdF

12:08 from gooBlog production
「認めたくない日本の憂うべき現状「三井化学大竹工場は劣化ウラン弾の秘密工場だった」」 goo.gl/jNSMH

22:27 from gooBlog production
「川内原発で福島レベルの事故想定 九大チームが試算」 blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/a3b0a…

by poz_v01 on Twitter