夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

留学中の様々な出会い・反面教師地獄…★

2016年05月19日 | 西安留学生活
円安の影響だろうけど、日本人留学生が少なくなった。
前学期の初め、あたしは宿舎のアーイーに、新しく日本人が来たか尋ねた。
「2人来たわよ。若いのと、年寄りと」

いやな予感。この学校には高齢の日本人留学生は珍しくないが、男性に関してはほぼ、ろくな人間がいない。
あたしは決しておっちゃんが嫌いなわけではない。今までの経験上、中国内外問わず以下の条件に当てはまる人間は関わらない方が良い。(個人の感想です)。
・60歳以上の
・定年を過ぎてから青春を取り戻すかのように海外に出て何かをしようとする
・男性

海外でいろんな日本人と出会って、そうではないかとうすうす感じていたが、西安に来て確信した。大げさでなく9割当たる。

主な特徴として
・他人が、自分に興味があると思い込み
・聞いてもいない過去の栄光を自慢し
・自分の意見を他人に押し付け(例:「若いうちはこうすべきだよ」)
・他人の話を聞かない
ここに来るその手の方の主な特徴、日本語で話しているのに会話の中にちょいちょい自分の覚えた中国語を挟んでくる。「はい?日本語で言ってもらえます?」

まず、新しくやってきた「若い」ほうの男の子。初めて会った日に、スマホが欲しいと言うので営業所に一緒に連れて行った。
三十間近の彼、ベー君は、一見礼儀正しいのだけど、話してみると、なにせめちゃくちゃ口が悪い。
中国人のことを「バカのクセに」とか言い出すし、そしてとにかく韓国人が大嫌い。
あたしに対しては最初に面倒を見てあげたおかげで、すごく丁寧。
捕まるぎりぎりの悪いことをやってきたっぽい。第一印象は「礼儀正しいクズ野郎」、だけど裏表はなくて気持ちがいい男。顔は似てないけど、イメージが千鳥の大悟。

中国語を勉強しに来る若い日本人は真面目でおとなしいタイプが多い。
こんな特に荒くれた人間は珍しいと思ったけれど、しばらく様子を見ると、彼も意外と中国人に対して思いやりがあるし、なんだかんだ言いながら韓国人と仲良くしていた。
「AV好きの中国人紹介するよ」と言って男の子1人引き会わせたら、結構仲良くつるんでいた。。

そして問題はもう一人の「年寄り」のほう。
初めてあった時に「あっち系だ」とわかったから、なるべく避けている。
その被害をモロにこうむったのはベー君。

ベー君が表でタバコを吸っていると、それを見つけたその方がわざとらしく近くの掲示板を眺め始め、話しかけられるのを待っているらしい。
あたしも見た。あたしとベー君がロビーで話していると、通りかかったその方がやっぱり近くの「何か」を眺め始め、ふとしたタイミングで「あー、もう、ご飯食べました?」と言ってきた。わざとらしかった。
かわいそうに、ベー君は気に入られたのか、クラスが違うのに休み時間の度にベー君のもとに訪れてきたと言う。

ベー君に聞いた中で強烈だったのはこれ。
授業である歌を教わったらしく、休み時間にやってきて「聞かせたるわ」とつたない中国語の歌を聴かされたと言う。2回繰り返しで。
どうしたらこんな勘違いな人間になれるのだろう。ベー君がいくら露骨に無視しても、「大物歌手」は「何か」を眺めてコンタクトを図ろうとする。

ある日のこと。
ナナが「アイスを買ったけど、食べきれなかった。うちの宿舎に冷蔵庫がないから、順子の冷蔵庫に入れておいて」と、天使なことを言ってやって来た。
あたしの冷蔵庫の冷凍室には入りきらない大きさだったので、奥の「あの部屋」の冷蔵庫に入れようと2人で向かう途中、アーイーに呼び止められた。
「順子、ちょっと訳して!」

そこにはアーイー2人と「大物歌手」。「歌手」が小型テレビを買ったけれど、ちゃんと映らない。部屋の回線が問題なのではと主張する「歌手」に、アーイーは「他のテレビで試したけど問題ない。テレビの問題だ」と言いたいけれど、それが伝わらない。
アーイーは「歌手」のためにいろいろ調べてもみたけど原因がわからない。買った店に持って行って聞いてみろ、というアーイーの言葉を訳してその場を切り上げた。

翌日、たまたま「歌手」に会ってしまった。
仕方がないので「どうでした?」と聞くと、聞き捨てならない言葉が返ってきた。

「いやー、やっぱり、我々の操作が悪かったみたいで」

は?われわれ?
あなたの他に、誰を含んでいるのでしょう?これは救いようがないな。

ベー君は最後まで文句を言いながら1月に帰国した。
「大物歌手」はまだ西安で生息している。