夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

西安留学のきっかけ・中検の悲劇地獄…★

2016年05月13日 | 西安留学生活
今日はあたしが西安に留学することに決めた経緯を聞いていただきたい。
3年半ほど前、すでに中国語検定2級を取得していたあたしは、準一級を受けた。
リスニングテストでのこと。問題用紙にはほとんど文字がなく、代わりにでっかいメモ欄がある。
あたしはテスト中、録音を聞きながら、これぞと思う選択問題の答えをすぐにはマークシートに記入せず、問題用紙に印を付けて、最後にまとめて書き込もうとした。

最終問題を聴き終え、さあ、マークシートに……と思った瞬間、試験監督が信じられないことを言う。
「では、解答用紙を集めます」
は?
心臓が爆発しそうだった。時計を見ると、確かにリスニングテストの終了時間になっている。
あがいて1問だけ記入、残りの答えを書き込む間もなく、解答用紙は回収された。

時間に対する配慮がなかったのは自分のミスとは言え、リスニング中にそんな余裕はない。
録音内容が終わり次第解答用紙を集めると、そうひと言事前に言ってくれればいい。説明が足りないのでは?録音を聴きながら答えを記入しろと?そんなにせかせかで、このでっかいメモ欄を使う暇があるか?

その後筆記試験を終え、絶望を胸に会場の階段を下りていると、後ろから女の子の声。
「あんなにすぐに集めると思わなかったー」と不満を漏らしている。
そうでしょー!そうなるよねー!
ほら、やっぱ事前に説明するべきだって。

悔しくて悔しくて、悔しさからの発案をお母さんに漏らした。
「あーあ、留学でも行こうかな……。」
お母さんの反応はあたしの予想と違っていた。「行ってくればー?」

そ、そーお?じゃあ行こうかな。
中国のどこに行こう?北京上海は都会だからイヤだなあ。
成都いいなあ……と思ったら、知り合いの中国人が「成都は方言が強いからやめたほうがいい」と言う。
じゃあ、西安は?西安ならまあ大丈夫?じゃあ西安で。
これが西安留学のきっかけだけど、中検に関してはまだ続きがある。

中国語検定の会長さん、あたしは中国語雑誌でこの先生のコラムをよく読んでいた。
大阪の人で、コラムを読む限り性格がさっぱりとしてそう。
中国語学習の便宜のため、あたしは日ごろから中国故事成語に関する内容豊富なCD本が欲しいなと思っていた。
この先生にお手紙を書いて、そんな本を出してくださいと頼んでみようかな、とぼんやり考えていた。

ちょうどそんな折の「事件」だったので、あたしはお願いとともに、中検の文句を書いて送ってみた。
この先生なら、多少ひどいことを書いても許してくれるだろう。

後日、ある小包が届いた。
なんだろう?誰からだろう?宛名を見て、あたしは興奮した。
なんと、中検のその先生!(仮に御徒町先生と呼ぶことにする)
中を開けると、御徒町先生の一冊の著書と、一枚のメモ書き。
「率直な物言いに好感を持ちました」

ほら、さっぱりしたお方!
超うれしかった。留学生活を始めた後も、「西安から年賀状でも送ろうかなあ」と思いつつ、書いていない。

さて、この話にはまだ続きがある。