夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

日本は脚本家天国・・・☆

2020年12月11日 | 華流ドラマ
さっき更新したばかりだけど、思いついたから今日はもう一本。

・日本の脚本家が中国宮廷ドラマを書いたら、こうなる。(想像)
 三谷幸喜
皇后の死の真相を、手の平の使い方に癖がある太監が追求しながら、ついでに宮廷内の揉め事も次々と解決。最初は変わり者と思われていた太監も、だんだんとみんなから好かれる存在に。
涙あり、笑いあり、紫禁城の舞台を上手に使ったドタバタあり。皇帝は佐藤浩市、先帝は西田敏行、皇太后は戸田恵子、犯人は貴妃の深津絵里。
 野島伸司
皇后の自害の真相を追求。一方で思春期の太子たちの心情を描き、BGMはカーペンターズ。
終盤で公主が犯される。
 宮藤官九郎
ストーリー展開を中国の伝統話芸「相声」でテンポよく語る。
阿部サダヲは皇帝によく蹴りを入れられる太監。
 橋田壽賀子
ヒロインの境遇が悲惨すぎて、心臓が強くないと観られない。何かしらの役でピン子。
 倉本聰
人間模様をゆっくり描写。
 北川悦吏子
突っ走りがちなヒロインが、ツンデレ皇太子に九龍壁で壁ドンされて、女子視聴者がキュン死。
 堤幸彦
貧乏くさい宮女が、宮廷内の変死事件を次々解決し、皇后にまでのし上がる。
奇をてらった太監たちのキャラクターがうるさい。
 岡田恵和
宮廷内で誰一人死なない。登場人物は愛されキャラばかり。

月に返り咲き天国・・・☆

2020年12月11日 | 中国時代劇
留学中には歴史の授業もあって、あの頃は頑張って教科書読んで勉強した。
寒食節の起源となった介子推(カイコおし ではない)は、自分の仕える主人の亡命中、腹を空かせた主人に自分の腿の肉を切って与えたと言う。信じ難いし、まず気持ち悪い。
もっともっと遡れば、古代の中国には太陽が十個あって、暑すぎるからって九個射抜いた男がいた。これは信じ難い以前に、神話。

これらは所詮、外国人向けの教科書に載っていた話。 中国ではその昔、魔族が人族妖族と対立していたことや、自在に羽根を生やし手のひらから火を吹く人族の女皇帝が存在したことは、全く記載がない。 中国時代劇ドラマは勉強になるなあ。

サンテレビ圏内にお住まいの方に嬉しいニュース。 「擇天記」の後釜は「月に咲く 花の如く」らしいよ! あたしの頭の中から「月花」の記憶だけを消せる消しゴムがあったら、3万まで出してもいい。もう一度感動したい。

「武則天」を二話まで観たところで今広州にいるナナとテレビ電話で話したら、「あたし的には武則天イマイチ〜。ファンビンビンの演技も……」と。
この言葉も聞かなかったことにして、あと70話を楽しもう。

・中国宮廷ドラマ もうひとつの楽しみ方
第一話あるいは初期段階で人間関係を把握して、誰が殺され、誰が墓穴を掘って死ぬか、予想してみよう!
♯オッズ (一例)
気の弱い平の妃賓                  1.1
ヒロインと最初に仲良くなる宮女           1.2
ヒロインを助ける太后                1.5
ヒロインをわかりやすくいじめる貴妃   序盤 8 終盤 1.3
ヒロインと気の合う太監               3.2
貴妃にヒロインの暗殺を命じられる太監        1.1
家族を人質に取られ、ヒロインの暗殺を命じられる侍女 1.2
五男以下の太子                   4.2

月を眺め真っ白に散った天国・・・☆

2020年12月03日 | 華流ドラマ
終わった。
今のあたしの状態、読んだことはないけどあしたのジョーの最後のひとコマ。
ハッピーエンドではなかったけど、全74話、充分愉しませてもらった。
ありがとう中国!

情勢が良くなったら、聖地巡礼に行ってみたいなあ。舞台は陝西省だから西安にも行って。
他の宮廷ドラマは楽でいい。聖地巡礼が四割方故宮博物院で済む。

さあ明日からは「武則天」。
ヒロインは中国のトップスター・ファンビンビンだし、あたしの法則によれば70話以上あるドラマは力入れてる。なにより題材があの武則天、面白くないわけがない。

「エイラク」も順調に面白いし、「宮廷の諍い女」もいつか観たいし、まだまだあたしは死ねないなあ。いつどこで蠱毒を盛られるかわからない。罪をなすりつけられ、自害を迫られるかもしれない。手足をもがれ目と耳を潰され厠に投げ込まれないとも限らないから、気をつけよう。
まずは今日もしっかりマスクに手洗いうがい。

日本人の知らない中国語天国・・・☆

2020年12月02日 | 華流ドラマ
寒くなるとサンザシ飴が食べたくなる。
あの強烈な酸味と甘味が口の中でなおも喧嘩して、唾液が「まあまあ」と仲介に入る。
汚染度マックスに達した冬の外気に晒されながら、店頭で誇らしげに輝く串々。砂糖の量に比例する背徳感。
「男人不壊、女人不愛(男はワルじゃないと女は好きにならない)」という言葉を、つい思い出した。

「月に咲く花の如く」がいよいよ明日最終回だ。
今日は家から出ないぞ。ヤクルトさんが来る以外、今日はピンポン鳴っても出ない。外にはどんな危険が待ち伏せているかわからないからなあ。あたしは明日まで何があっても死ねないのだ。
もし本当に時を戻せるなら、初放送当時の中国に渡って、リアルタイムで最終回を堪能したい。

ヒロインのモデルとなった人物が史実で西太后と関わっていた…というのは知っていた。
今日、出た〜!西太后!
西太后と言うとなんか地味顔のおばちゃんが派手な宮廷ドレス着ているイメージがあるけど、もうその雑なイメージを丁寧に再現してくれる女優が登場。あれ、よく見たら、「辣媽正伝」の元宝ママ!ファンサービスだろうか。

明日の今頃は鼻息でウイルスが吹っ飛ぶくらい興奮しているかも。
ところで、中国時代劇を観ている中で覚えた特有の言葉がある。例えば、主に清時代あたりの辮髪ドラマで使われる、父親を意味する呼称「阿瑪(アーマー)」、さらにその父親が皇帝なら「皇阿瑪(ホアンアーマー)」、これらは辞書に載っていなかった。
西安の友達は皆母親のことを「媽(マー)」と呼んでいた。劇中だと母親を「娘(ニアン)」、皇后のことを「娘娘(ニァーンニァン)」と呼んだりする。中国語学習者であれば自然に聞き流せるが、中国語知識のない日本人が、緊迫した状況でいい大人が「ニャーン!」と叫ぶシーンを観て、滑稽に感じたのではないだろうか。
「またあなたを巻き込んでしまった」「あなたに累が及ぶわ」なんてセリフは普段あまり聞かないが、時代劇では必ず出てくる。「巻き込む」の意の「連累(リエンレイ)」、もしくは「牽累(チエンレイ)」は、中国語学習上でも滅多に聞かない。

ここでは、中国語の発音を知らない人でも聞き取れる、簡単な時代劇言葉をいくつか紹介しましょう。
中国ドラマを観て「出たっ、これこれ!」となったら、楽しさもきっと増し増し。真似して日常生活でも使ってみよう。

「来人!(ライレン)」 来なさい・人
 →「誰か!」、主に貴妃クラス以上が命令
「皇上息怒!(ホアンシャン シーヌー)」 皇帝・休める・怒り
 →「陛下、お許しください」平謝り
「饒命!(ラオミン)」 大目に見る・命
 →「命ばかりは!」平謝り
「該死!(ヌービー ガイス)✕2以上」 私めのような卑しい者・死に値する
 →「お許しください」平謝り
「ニッ……!」(ニーハオのニー) お前っ
 →相手の言葉に憤慨したら、人差し指を立て揺らしながら言い、その後言葉を失う