夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

中国を旅しよう・青海と塩湖天国…☆

2016年12月25日 | 西安留学生活
昨日はピザでも食べようかと思って、この地区唯一のピザ屋に電話してみたけど、さすがに繋がらなかったなあ。

では7月8日の話。6時前に起きて、2キロ先の青海湖のほとりに向かう。







草原の細い道をしばらく歩いていると、テントのオーナーのジープが通って、あたしと数人の女の子を乗せてくれた。最初から乗せてくれよう。

青海湖の水辺のぬかるみには鳥たちの足跡がくっきり。かなりデカいのもある。と思ったら遠くにデカい鳥がいた。





そして例によって写真撮影。
まさに青春を謳歌しているこんな写真も。



オーナーのジープでテントに戻り、出発の支度を。



☆身のまわりは自分でしっかり管理しよう
ブルックスのような個包装のドリップコーヒーは、旅先で重宝する。(中国のその辺のスーパーではコーヒー豆が手に入らない。ある時部屋で勝平にコーヒーを入れてあげると、勝平フィルターを見て「この紙はなんのためだ?」と聞いてきた)
前回の旅行では持っていくのを忘れてひどく後悔。「あ、ここでコーヒーを飲みたい」と思う局面が、旅のあいだには多々ある。
今回はドリップコーヒーを多めに持ってきたけれど、水筒を忘れまた後悔。旅のあいだ、お湯がゲットできるスポットは限られている。

この日の出発前、お湯があるうちに、虫太ともう一台の車の運ちゃんにコーヒーを淹れてあげた。2人とも「おいしい」と喜んだ。
そしてうちの車の運ちゃんが「このあたりの名物菓子だ」と言い、なんかパサパサした甘いやつを、自分の手の平に直で載せてあたしによこした。コーヒーにはまあ、ちょうどいい。

事件はこのすがすがしい朝のコーヒータイムに起きた。
車に乗り込む前に自分の荷物をテントから運んで、休憩用の椅子の上に置いておいたのだけど、気が付けばあたしの自撮り棒がなくなっている。九寨溝で購入し、このツアーでもこの仲間たちとの集合写真で大いに役立った自撮り棒。椅子の周りも、テントの中も、いくら探しても見当たらない。

それを運ちゃんたちに伝えると、みんなでくまなく探してくれた。「誰か、間違えて持っていかなかったか?」再度調べてくれたけど、やっぱり見つからない。
「もういいよ。15元で買った安物だから」と言ってもまだ探してくれる。「値段の問題じゃないんだ」と言う(もう一台の車の)運ちゃん。優しいなあ。

☆興味がなくてものっておこう
塩湖に向かう。
途中、ある標識の前で記念撮影。
国道109号線の2222キロ地点だとか。10人くらいが標識を取り囲んでいる。「2」が並んで、なにか?とあたしは心の中で思いつつ、撮影の順番を待つ。
「私たちが先に並んでいたんだけど!」「すぐ済むからいいじゃない」青空をバックにした爽やかな写真の裏で、中国人同士のモラルがぶつかり合う。「ちょっと、早くしなさいよ!」「あたしたちも前の人たちをずっと待ってたのよ!」



チャカ塩湖に到着。



☆絶景は遠い
ここもやはりゲートからかなり歩かないと塩湖にたどり着けず、絶好のポイントはさらに遠い。そこへは機関車で行けるけれど、本数が少なく、乗れるのは2時間後と言われた。諦めて、行けるとこまで歩く。







こんな感じの塩



中国人がわんさかいる。だけどもチャカ塩湖はその広さをもってこの大群を抱擁する。







雲がなければ塩湖が鏡のように空を映すらしい。この日は少し雲があった。もともとは1日目に組み込まれていた塩湖を2日目に回したのは、あたしが「タール寺に行かないの!?」と迫ったからだ。昨日だったらきれいに晴れていたかもしれない。ここは、知らんぷりをしておこう。



でも少しは衣装にこだわる必要がある。確かに、このだだ白い背景に黒はないなあ。







☆結局、スマホは便利
塩湖、なかなか良かった。
昼食。運ちゃんを除いた11人で卓を囲む。
割り勘の支払いは、会計をした男の子にそれぞれが微信(中国のSNS)で「紅包」を送る。現金を使わず、SNSでお金のやり取りをするのが、最近の中国では主流となってきているようだ。

☆中国の砂漠は無理して行かなくても
青海の砂漠で有名なのは「鳥島」。でも鳥島より安くて近い砂漠に立ち寄る。砂漠はもういい。敦煌でいっぱい見た。学校の遠足で銀川に行った時は砂漠のスポットばっかり連れて行かれた。

あたしの他にも3人が砂漠に入らず車に残った。「行かないの?」虫太も残っている。「銀川では珍しくないし。」そうだ、虫太は銀川から来たんだった。「あいつらは、どうして行ったんだ?」と彼は同じく銀川から来た2人のことが疑問だった。





退屈で面白い2日間のドライブだった。
3日コースの参加者を残して、あたしたちは西寧に戻った。
銀川の子達は西寧にもう一泊するらしい。

グループの一人が西安在住で、今夜乗る列車が偶然一緒だった。ただ、あたしは早めに切符を押さえていたので寝台、彼女は指定席。
彼女お勧めの麺屋で一緒にご飯を食べて、駅に行く。窓口は混んでいた。予約した切符を受け取るため40分くらい並び(その間彼女はずっと待っていてくれた)、駅のホームで彼女と別れた。



今日もシャワーなし。仕方ない。
列車は西安に向かって走り出す。でも、西安に帰る前にもう一箇所。

じらすわけではないけれど、あたしはあさってから蜜月に出かけるので、この続きは年明けに。
それではみなさん、良いお年を!

中国を旅しよう・青海、あの空天国…☆

2016年12月24日 | 西安留学生活
メリークリスマス!
クリスマスの三連休だなんて、表参道なんかどえらいことになってそうね。
クリスマスに七面鳥ではなくチキンを食べるのは日本だけらしいけど、中国ではりんごを贈る習慣がある。去年はナナにりんごをもらったなあ。

「くーりすっまっすがこっとっしもやぁてくるー♪」毎年恒例のあのCMにイラツキを覚えるといっていたイシダ、メリークリスマス!
西安にはそこら中にケンタッキーがあるのに、今あたしが住んでいる周りには一件もない。仕方がないので今夜はモスチキンの予定。

話は夏に戻り、7月7日の午後。
海抜は富士山より高いくらいだったかな。高山病の症状は特になかった。
宿泊場所に向かう。問題は、ツアーで組むような安い宿に日本人が泊まれるかどうか。
答えを先に言うと、その点は問題ない。だだっ広い高原に点在する宿泊用テントの群。政府は管理しないだろうし、それぞれのオーナーも「外人がどーの」という決まりすら知らないのではないかと思う。

☆青空は恥だが役に立つ
長いドライブ、時々トイレに立ち寄ってくれる。
暗い部屋に仕切りと穴だけあるようなトイレに、毎回1元だったか2元だったかを払う。飲食店のトイレすら有料。
日本の公衆トイレは素晴らしいなあ。あんなにきれいに管理されて、紙も据え置きで、においもなく、なんと言っても個室がある。ご丁寧に荷物を掛けるフックがあり、使う側の便宜を考えている。それでいて、ええ、タダですか!?

大きな魚がいるからと、途中川へ立ち寄る





町から離れた場所になると、トイレもなかなか姿を現さない。
「トイレある?」と運ちゃんに聞くと、「じゃあ…隠れて…」と言う。はじめは意味がわからなかった。えええー、草むらの中で!?
こないだやっとドアなしトイレをやむなく受け入れたというところなのに、いきなり上級、今度は壁なし天井なしだ。
手ごろな場所を見つけて車を止めてくれた。「あたしも」と他の2人の女の子もついてくる。一人のほうが気が楽だよう。
こうしてあたしの「青空トイレ」デビューは、3人で楽しく仲良く果たされた。

☆ご飯に期待しない
長い道のり。道沿いに時々飲食店が並ぶ区画がある。観光地値段で基本的に高い。昼食は10人程度でとある一件に入り卓を囲んだ。麺を食べたいと言って他の店に行く子もいた。夕食はイスラム街っぽい区画で車が止まった。(この辺りはチベット仏教が売りなのではなかったのか?)ある一軒に3人で入り、高いだけで何の取り柄もない牛丼を食べる。

「朝食を買おう」とパン屋に入り、回族特有の硬くて大きいパンをみんなで1個買った。西寧では3元だったヨーグルトが、ここでは10元で売られている。あたしは8元のものを見つけ「安いぞ!」と1つ買った。今夜泊まる何もない草原のテントでは、この判断がのちに成功を収めている。





宿泊場所に到着



今回、同行の子たちがあたしに対して本当に良くしてくれた。
ただひとつ慣れないのは、女の子同士で手を繋ぐこと。今日始めて出会った日本人に、何処に行くにも恋人つなぎ。緊張するじゃんか。

夜は4人用テントに無理やり5人入って、別途一人40元。
水は外のタンク、もちろんシャワーなし、トイレも外で灯りなし、でも蓄電のタイプが置いてあるのか、テントの中には電気がある。

暗くなるとキャンプファイヤーが始まった。その一角のテントの宿泊客20人程度が集まった。簡単な音響設備で音楽を流し、運ちゃんの一人がマイクでMCを担当。炎の周りをぐるぐる回り、簡単なゲームをする。負けたら罰ゲームとして、歌うなり踊るなり、一芸を披露しなければならない。

こういうのが、意外と楽しいんだよねー。
……なんて言えるのは、心のきれいな人なのだろう。あたしは……こういうの、いいよ……。
楽しんでるフリをして踊りまくるのしんどいよう。もう帰ろうよう。
次の朝早く起きて朝日を見ると言うのに、11時を過ぎても終わる気配がない。
そしてちょっと気になることがある。うちらの車の。40代の妻子持ち、小太りのこの運ちゃん、やたらと横にきて、ゲームに紛れてあたしと手を繋いでくる。



「もう寝るよ」と言って、同じようにキャンプファイヤーに飽きた女の子たちと一緒にテントに戻った。
歯磨きと洗顔の用意を持って、女の子たちとでっかい水タンクを囲む。横のテントでお湯を沸かしてくれて、暖かい水で顔を洗うことができた。
そのままみんなで木造の真っ暗なトイレに行く。個室だ。ここは個室でなくていい。何も見えなくて怖い。足元が危ない。

テントに5人揃ったら消灯。こんな夜に限って、目が覚めてトイレに行きたくなる。
みんなを起こさないように静かに出て行きたかったけど、暗い中手探りでテントの鍵を開けていたら、扉に掛けてあったなにかが落ち、大きな音で全員を起こしてしまう。

外に出たものの、あのトイレに一人で行くのはキツイ。
一回犯したら2回も同じ。ある種の犯罪心理に似たものが働いて、テントの横で「満天の星トイレ」を経験した。思えばそれは日本の七夕の夜。あの星空をあたしは忘れない。

中国を旅しよう・チベット仏教と青海湖天国…☆

2016年12月23日 | 西安留学生活
「ホシノゲン」ってなんなの?
1月の帰国時に母親が録画しておいた年末の紅白を見る。椎名林檎はかっちょいいなあ。レベッカ、大好きだからこそ今さら出て欲しくなかった。あー、これが絵音かあ。
うん?誰これ?
ショーンだのディーンだの、日本にいなくとも注目された人物はだいたいわかる。だけど紅白にいきなり名前も聞いたことない歌手が出場している。ものすごい違和感を感じ、同時に「日本」から取り残された気分になる。

んで、夏に完全帰国したら、歌手だと思っていた「ホシノゲン」がドラマにも出る。フツーの顔なのに大スターになっている。
朝ドラでおいしい役をしていたのか?仮面ライダーでちびっ子とママの支持を得たのか?地方局で過酷なロケをこなしてたのか?なにか明確な理由がないと納得できない。「ホシノゲン」はどこからやってきたのだろう。

では、7月7日。朝食は宿のメニューに載っていた豆乳と揚げパンを食べよう。注文する。キッチンでは動きがない。しばらくしてオーナーが、朝食の入った袋を提げて外から帰ってきた。買いに行ったのか。
迎えの車から電話が入り、マンションの下に降りる。心配したオーナーもついてきて、車が来るまで一緒にいてくれた。実にいい宿だった。

☆「併車」は気が楽
車に乗り込むと、後部座席にはすでに3人の若者たち。3人とも銀川にある日系の企業に勤めていると言い、友好的に接してくれた。だけど会社の名前を聞いてもぴんと来なかった。
車はまず例の青年旅舎(真)の前に着く。「併車」と言って、数台の車で目的地を一緒に回る乗り合い形式らしい。ホテルまで迎えに来てくれるし、一人でも参加できる。バスツアーより小規模なので、だいぶ行動と時間の自由が利く。

今回同行するグループは20代が中心の十数人。
車は初め3台だったと思う。あたしは2日間コースだったけれど、中には3日間コースの参加者もいて、途中でうまい具合に分かれて行動する。
「日本人」だと言ったら「ちょいスター」な雰囲気で、あたしを中心に撮影会が始まった。日本好きの若い中国人はやっぱり多い。

ここで問題が起こる。
昨日の申し込みの時の話では行程に「タール寺」が含まれると言っていた。だけど、2日間の行程では「タール寺」には寄らないと言い始めた。

「話が違う!昨日はタール寺にも行くって言ってたよ!だから申し込んだのに!」
「誰が言った?」
「あの人!」
あたしのツアーを受け付けた兄ちゃんがちょうどそこにいて、話が早かった。兄ちゃんはツアー行程をちゃんと把握していなかったのだ。よくある話だ。あたしは翌日夜の汽車の切符を押さえていたので、この2日間のツアーの中で行かなければ、もうタール寺に行くチャンスはない。でも団体行動だし、あたし1人ごねるわけにもいかない。泣き寝入りかあ。

と、ここまでもよくある話だった。だけどあたしが諦めるために気分を落ち着かせている間に、運転手同士で緊急会議をおこなっていたようで、突然「じゃあ、先にタール寺に行くぞ」と言い出した。

やった!でも……いいの?いいの?
どうやら予定の中のひと行程を減らして行ってくれるらしい。「行きたくないわよそんなとこ」という参加者の声もひそかに聞こえたけれど、運ちゃんが「まあ、行っとけばいいじゃない」と収めてくれた。
車内は先ほどと同じメンバー。行程が変わったため、道中後ろの3人が予定を練り直している。悪いことをしたかなあ。「大丈夫…?」と聞くと「大丈夫、大丈夫、気にしないで!」とやさしく答えてくれた。

この3人組の1人、虫子はすごく良くできた男。ややこしいので虫太と呼ぶことにする。

タール寺前に到着。女の子2人が帽子売りのおばちゃんと値段交渉を始める。10元のカウボーイハットをしばらく値切って8元にしてもらう。10元でも十分安いと思ったけれど、それを見た他の子が「普通なら5元で買えるわよ」と言う。

虫太に学生証を渡してチケットを買ってきてもらう。あれ、さっき日系企業に勤めているって言っていたのに、なんでみんな学生証を持っているのだろう。それはさておき、中に入るぞ。















虫太、ツアーの間中女の子たちのためにずっと写真を撮ってあげていた。文句も言わずにえらいなあ。そんな虫太を後ろからパシャっと。





マニ車。知らない人はググってみよう。









チベット仏教寺院は独特の迫力がある。仏像なんかもじっくり見たかったけど、時間がなく、敷地の半分を残して車に戻る。西寧発の列車の切符がもう一日遅かったら、ツアーではなく、個人で公共交通ルートを使い、ゆっくり回りたかった。ここはもう一度来たい。

車は青海湖に向かう。



途中いくつか景観の良いスポットに立ち寄る。









タール寺から4時間あまり、いよいよ青海湖へ!



高速列車の中から見えて感動した黄色い畑が、ここではいくらでも続く。





とある菜の花畑に立ち寄り、写真撮影。



中国人は写真にこだわる。「撮ってあげるよ」と言ってくれた運ちゃん。スマホを渡すと「なにかポーズをとれ」「もっと動いて」と、やたら注文をつける。




青海湖のほとりに着くと、女の子たちは車内でワンピースに着替え始めた。中国人はとにかく写真にこだわる。観光地では特に、撮影用の特別な衣装を用意する。










宣材写真の撮影か?お見合い写真か?グラビア出すのか?はたまた年賀状用?
見渡すと、そんな中国人ばかり。



琵琶湖の6倍とか?こんな大きな湖はなかなかないけど、逆にここまで大きいと、見た感じ海と変わらない。確かに青くてきれいだけど、海に慣れている日本人にとって、水をバックに撮る写真には新鮮味がない。むしろ浜側のチベット族風テントが気になる。



「こっちに絶好の撮影ポイントがあるぞ」と運ちゃんがあたしの手を引く。
「なにか決めポーズを」「ちがう、ポーズはもうちょっとこう、こうだ」
うるさいよ。


中国を旅しよう・西寧まちさんぽ天国…☆

2016年12月22日 | 西安留学生活
NHKの朝ドラはすごい。
留学中は半年にいっぺん帰国して、実家にいる時、あたしは一番大きなテレビのある部屋で寝ていた。そして毎朝8時にテレビの音で起こされた。うちの母親のお楽しみだ。

中国との時差は1時間。7時に起きるようなもので早すぎるわけではないけど、休みの期間くらいは自分のタイミングで起きたい。
帰国したばかりだと苦痛でしかないけれど、母親に付き合って見ているうちに、だんだん面白くなってくる。

朝ドラのなにがすごいって、夏休みと冬休みの帰国時はストーリーの途中というかほぼ後半。それまでの筋がまったくわからない状態から見始めているのに、なぜかおもしろい。そしてラストの部分を残し消化不良のまま、また西安に戻る。

前回のとと姉ちゃんは8月の2週目、ちびノリダーの結婚うんぬんから見始めて、やっと最後まで楽しませてもらった。
今回のべっぴんさんは、あたしの人生初の「全話制覇の朝ドラ」となる予定。どうでもいいって?

では、7月6日の話。

西寧観光のメインと言えば、タール寺と青海湖とチャカ塩湖(この塩湖は有名なのに地球のアレには載っていない!)。
宿で扱っているツアーにこの3つを全部回るのがあるかどうか聞いたところ、いろいろ調べてくれたけど、2日間で回るものはないと言われた。
先ほど(真の)青年旅舎に寄った時、ついでにツアーのことを聞いていた。あっちには2日間でこの3箇所を回るツアーがあると言っていた。あっちで申し込もう。

宿を出て街歩き。
まずは青年旅舎(真)に行き、翌日のツアーを申し込む。乗り合い2日間300元。宿泊費、食費、チケット代もろもろは実費。

その近くで売っていた手作りヨーグルト(3元)がおいしそうだったので買ってみる。まあまあうまい。



歩いて東関清真大寺へ。(清真寺はイスラム寺院のこと)







中ではイスラムの黒い衣装をレンタルしていた。礼拝用ではなく記念撮影用らしい。若い子が2人楽しそうにスマホ撮影していた。







ここでふと思った。クラスのムスリムの奴らは、モスクに対してどれだけの愛があるのだろう?
彼らの礼拝の様子を何度か見たことがある。普段はちゃらんぽらんだけど、時間になると何をしていてもマットを持って席を外し、地に膝をつけ額をつけ、彼らのアラーに対する崇拝は感服させられるものがある。
あたしは微信(中国のSNS)上のクラスのグループに写真を送り、「どこの清真寺かわかる?」と投げかけてみた。



クラスのグループには5人のムスリムとその他4人のクラスメイト、あとはうちのクラスを担当するあらゆる教科の先生が参加している。先に正解を出したのは意外にも、回族でもなんでもない女の先生。

「東関清真大寺でしょ」
「正解!」
「ネットで写真を検索したらすぐわかったわ」
あたしの意図と違う。

近くにも小さな清真寺があったので寄ってみる。



次の日あたりがちょうどラマダン明けだった。







そしてまた西寧をぶらぶら。共産党の建物があるのかしら。



青年旅舎(真)の兄ちゃんお勧めのスポットに来てみた。



やってなかった。



中国東側の北京に標準時を定めているので、西側は遅い時間まで明るい。
西寧駅の近くからバスで北禅寺へ。

最寄りの停留所からも結構歩く。オープン時間を過ぎてしまって中には入れないけど、断崖にあるので全貌が見えるはず。写真だけでも撮りに行こう。
おお、あれはキリストの教会か?



やっと見えた北禅寺。これは写真栄えしそうな味のある寺。まずは看板を。



そして門構え。



さあ、少し離れた引きから断崖に懸けられた寺全体を、というところで、スマホは無念のバッテリー切れ。
帰り道の強風で日傘の骨が折れる。(以前書いたけど、この傘はのちに西安で盗まれる)

夕食も宿で作ってもらう。
夜になると宿泊客が窓際に集まってお喋りを始める。人気の観光スポットとあって、観光客は中国各地からやってくる。
甘粛あたりはちょうどスモモの季節。あたしも誰かが買ってきた山積みのスモモを勧められ、「どこから来たの?え、日本人?」なんて会話と、窓からの素晴らしい夜景で、非常に楽しい夜を過ごした。

中国を旅しよう・西寧天国…☆

2016年12月21日 | 西安留学生活


華潤万家(バンガード)という外資系スーパーで、中国産の「あきたこまち」が手に入ることがある。
中国人と日本人とでは「おいしいお米」の考え方が違うので、パサパサの米にうんざりしてホームシックにかかる在中日本人は、とりあえず「あきたこまち」を探してみましょう。
見つからなければ「珍珠米」と書かれている米に食用油をちょっと入れて炊くと、食べられるご飯になります。
間違えても「香米」と書かれているものを買わないように。米臭くてたまりません。

さあ、7月6日、これからどこに行こう。
張掖の郊外まで足を伸ばせば、馬蹄寺石窟がある。今回はやめておこう。
故城跡がある。行かなくても想像が付くなあ。
断層地形群がある。「断層系」ももういいか。
長城の一部がある。こないだ見たやつが場所を変えただけだろう。
山丹大仏寺がある。これは見たいなあ。うーん、これだけを見るために行くには結構遠くて面倒だ。

次の目的都市に移動してしまおう。西寧へ!

☆「東西南北」のワナ
あれ、張掖駅から西寧行き、出てないの?しまった。
ここであたしの「東西南北駅不便論」が覆された。西寧行きは「張掖西」駅から出るらしい。
しかも西駅の方が中心街に近い。張掖駅の周り、なんもないじゃん。張掖西駅へ向かう。

☆目印のない停留所がある
バスの乗換えで失敗。乗り換え地点で停留所の目印がないのだもの。乗車場所がわからず、せっかく来た一台目を「あれ?あれ?」と見過ごし、次のバスが来たときは結構手前から、逃すまいと乗り口のドアにディフェンス状態で張り付いた。

乗客はあたし一人。乗っている間に列車の時刻表確認なり予約なりをしておけばよかった。
西駅に着くと切符売り場はがらがら。「西寧まで」というと、近い時間は埋まっていて、2時間後までない上、高速列車だと言う。
張掖西駅から西寧駅まで、高速列車は普通車に比べて20分早いだけなのに料金は2倍。旅行シーズン、空きがないなら仕方ない。ならば高速で。

高速列車の待合はきれい。
駅構内にはたいてい給湯器がある。時間を余したこういう時に個別包装のコーヒードリップパックが役に立つ。



ホームに



列車がやってきた



なんともきれいな車内



途中の民楽というトコのあたりで、菜の花畑の黄色がこれでもかと襲う。ベストシーズンだ。



西寧駅に到着。駅も周辺もきれい。空もきれい。





☆西寧には「青年旅舎」が多い
予約した青年旅舎に向かう。
旅の道中でスマホはすごく役立つ。でもたまにかえって惑わされることも。
地図アプリを頼りにその宿を探すと、変な裏道のガレージにあたる。そして30分迷う。
隣の通りに出て、やっと青年旅舎(いわゆるユースホステル)に着く。特有のカラフルな各国国旗の飾りつけ、ここだー!
あれ?でも看板の文字が予約した宿の名前と違う。

その青年旅舎に聞いてみると、あたしが予約したのは「青年旅舎の偽物」だった。
予約した青年旅舎はそこから20mほど離れた場所に見つけた。フロントには回族の帽子を被ったおっちゃんが。
普通青年旅舎なら外人を受け入れる。問題は、「エセ」青年旅舎がその通りなのか……やっぱりダメだった。
「エセ」のくせに、「許可のない宿は外国人を受け入れてはいけない」というルールを守る。
「電話番号が西安の局番だったから、予約の時点で外人だとは思わなかったよ」と言う。悪い感じのしないおっちゃんだった。

参ったなあ。さっきの青年旅舎(真)は、ちょっと高い。
スマホでもう一件、近くで手ごろな値段の(エセだろうけれど)青年旅舎を検索し、電話で外人が宿泊可能か聞き、OKだったので予約した。



そこから20分歩き、このあたりのはず、とスマホ片手に宿の看板を探すけれど、ちっとも見当たらない。だってまさか青年旅舎が、マンションの22階とかにあると思わないでしょう。電話するとオーナーが下まで迎えに来てくれた。

マンションの広めの一室をホテル用に改造したような宿。あたしが予約した個室からは西寧駅が一望でき、部屋を出るとすぐに二段ベッドが並ぶドミトリーがある。ドミトリーの奥の窓からも西寧の町並みが見渡せ、この宿の眺めは最高。



列車好きがヒーヒー言いそうなステーションビュー



夜になると線路だけになって、この寂しげな感じがまたいい。



ドミトリー側の夜景も飽きない。





キッチンではご飯を11元くらいで作ってくれる。食べてみたらなかなかうまかった。



晨光青年旅舎、橄欖(オリーブ)マンション22階(24階だったかも)、1人部屋は69元だった。ここはおすすめ。

さて、スムーズにいっていたら午後1時には宿に着いて、この日のうちにチベット仏教のタール寺に行けた。だけど宿にやっと入って、ご飯を食べたらもう4時。計画が狂ったぞ。