夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

中国映画評論・囧華流天国…☆

2017年08月28日 | 西安留学生活
機器の進化が語学学習に多くの便宜をもたらしたことは。想像に易い。
カセットのインデックスに手書きで曲名を書き込んでいた時代、さらにはそれすらもなかった時代に生きた人たちが大勢いる。あたしの中国語学習はCDスタートだったから、まだマシなほうかもしれないけど、もしこのインターネット環境で、あたしが今18歳だったら、どんなに楽だったかなあと思う。

うらやんでもどうにもならない。だから今使う。
タブレットを買った。語学学習の上で言えば、すごく快適。
やっと気が付いた。使える便利なものを使わないのと、遺産3億残して死ぬのとは同じことだ。

使えるものは使えと、ツイッターも始めてみた。インスタは留学生活の思い出写真、ツイッターは滑稽写真で使い分けよう。ほう、これがはっしゅたぐか。

ユーザーネーム 色曲恩策
インスタ:joyjoyjun
ツイッター:joyjoyjunjapan
#「面白い写真を見るぞ!笑わせてくれ!」というスタンスでは来ないでください。

最近はタブレットで中国の映画を見るようにしている。
西安で授業中に見た映画を改めて見る。まだ字幕なしだとキツいけど(中国は方言が多いので、映画にはたいてい中国語の字幕が付いている)、あの頃に比べて映画の内容が格段に入ってくる。当たり前だけど、自分のレベルアップが実感できて、面白くて仕方がない。

中国人俳優にもだんだん愛着が沸いてくる。結果、つい日本の俳優と重ねて見てしまう。「人在囧途」という映画は高橋克美とテンションの高いつぶやきシローが演じているのを見ている気分だった。日本で公開されていないのが残念。

日本のドラマをリメイクした「101次求婚」という映画を見るのは初めてだ。わかるかなあ?「101匹わんちゃん」ではありません。そう、「101回目のプロポーズ」。
主演はあたしの中では香川照之である黄渤と、月9でキムタクと共演した台湾女優林志玲。
おお、この映画は言葉のクセがあまりないから、字幕を見なくてもだいたい把握できる。

驚いたのは中盤。ストーリー上、林志玲は日本でチェロの留学経験があるという設定で、当時お世話になった人が日本からやって来る…みたいな流れになり、そこで登場したのが武田鉄矢。、
パクリではなく公認のリメイクだと言いたいのか、鉄矢の役柄は日本の「101回目のプロポーズ」の中での役をそのまま引き継いだ「星野さん」。「これ、僕の奥さん」と言って見せた写真は浅野温子。

そして気になったのは鉄矢の話す中国語。
挨拶程度の二言三言だったけれど、鉄矢の付け焼刃の中国語発音が、定年してから西安に留学に来るおっちゃんたちと、まったく同じ。
これが鉄矢の演技だとしたらすばらしい。口調とか、妙に自信のある感じ、知っている単語をやたら使いたがるところ……高齢中国語学習男性の特徴をよく捉えている。大俳優!

「中国版101回目のプロポーズに武田鉄矢が出てたよ」と帰宅したダンナに言うと、「なんだっけそれ」。世代が多少違うとは言え、まさかの「僕は知りましぇん」!(いや、実際にはそんな風に言わないよ)
身近に共感してくれる人間がなく、最近行きつけの美容院で「中国版に鉄矢が……」と聞いてもらった。

さて次は授業で見たことがある「海洋天堂」をまた見ようかな。
ストーリーを思い返してみる。息子と海で無理心中を図る父親。失敗して家に帰る。息子は泳ぎが上手で知的障害を持つ男の子。母親はなく、水族館で働く父親は自分の余命を知り、自分の死後も息子がひとりで生きていけるようにと、重い身体に鞭打って息子の働ける場所を探したり、卵の焼き方を教えたりするという、実話をもとにした感動ストーリー、だったような気がする。
息子は「西遊降魔篇」(「西遊記はじまりのはじまり」)での玄奘役が実にかっこよく、私生活ではゲスなことをして話題になった文章(という名前)が演じ、父親は……あれ?ジェット・リーのはずなのに。ひたむきで愛にあふれる役柄のイメージが勝って、あたしの記憶の中では大杉蓮にすり替わっている。