夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

回族天国…☆

2014年04月30日 | 旅行
「先生、奨学金生の名簿見て! 日本人ばかりじゃないか! 不公平だ!」
ニヤが皮肉る。冗談だとわかっていてもいらっとする。
確かに、学校からの奨学金をもらえるのは半分以上が日本人。
それは日本人の勤勉さがちゃんと認められているということ。
でもあたしたちからすれば、「普通に」遅刻せず授業に出て、毎回「普通」に宿題を提出しているだけ。

今日も一時間目の最初の10分は、先生と一対一の授業だった。

うちのクラスの遅刻欠勤状況はホントにひどい。
「こんなクラス初めてだわ!」先生が嘆く。
愚痴を聞くのはいつも、まじめに来ているあたしと数人の生徒。

こんなクラスで、もしあたしが奨学金をもらえなかったら、それこそ不公平!
奨学金にもいくつか種類があって、学校から出る奨学金はあたしの歳でももらえる。
実際、あたしは今年度の奨学金を獲得した。来年度もなんとかもらいたいもの。

申請はおそらく6月ころからだから、がんばろう。
そう思っていた矢先のの授業終わりに、先生から告知があった。
「みんな聞いて。順子が……」
なんだなんだ?
「中国政府からの奨学金が、順子に決まったわ!」
……中国政府!
なんと来学期は、学校からではなく中国政府から支給される奨学金をもらえるらしい!
教室でガッツポーズ。

学校の奨学金が年に1万元、政府からのは更に上がって1万8千元!
ありがとう、ありがとう、みんなが不真面目なおかげだわ。

中国文化の授業の宿題で、西安の見所を紹介する宿題が出された。
グループでテキトーにどっか行って、写真を撮って来なければならない。
と言うことで、グループにイスラム教徒のニヤもいることだし、日曜、回族街に行ってきた。

回族街にある清真大寺






「ついでに礼拝行ってくる」とニヤ。












バイクに乗った知らないおっちゃんとなにやら話しこんでいたニヤ


回族系のハンバーガー屋で昼食。鶏肉中心。

おくすり天国…☆

2014年04月21日 | 旅行
日本の風邪にはルルが効く……中国の風邪にはあまり効かなかった様子。
中国の風邪にはやはり中国の薬がいい、ただ中国の薬は強すぎると聞いている。
なるべくなら頼らずに済ませたい。でもそういうわけにもいかなくなった。

風邪はだいぶ治ってきたけれど、鼻をかみすぎて、鼻と耳に炎症をおこしたらしい。
とりあえず鼻炎の薬を買いに行こう。
運動会の行われているグラウンドを横目に、耳鳴りと頭痛を抱えながら東南門の薬屋へ向かう。

「先週風邪をひいて、今は鼻を耳が…」
薬屋で渡されたのは普通の風邪薬。
「いや、あの、鼻炎で、あの、鼻を…強すぎて……」
「鼻をかむ」という表現がわからない。
「鼻炎!鼻炎!」
「風邪になる前から鼻炎があったの?風邪から来るものならこれ飲んで」
渡されたのは知らない漢字ばかりの薬。風邪の症状を抑えるらしい。
「じゃあ。ここに身分証番号と名前書いて」
名前を控えきゃならないような薬!?

帰りに食堂で冒菜を食べる。
あったかいのを食べると鼻が出る出る。
食後に21元(350円)で買ったその薬を飲んで横になる。
なんとまあ、この一週間詰まっていた鼻が、たちまちすっきり!
こわいくらいの効き目、なんだこれーー

天竺天国…☆

2014年04月16日 | 旅行
鼻水が止まらない…。

ひまわりの種、食べだすと止まらない。
だけど殻を剥くのがかなり面倒。そしてその仕事量に見合わない実の小ささ。
どこかで「ひまわり剥いちゃいました」を出してくれないものか。

それはともかく、西安の大雁塔と言えば、玄奘がインドから持ち帰ったありがたいお経が保存されている場所として、いまや一大観光名所となっている。
玄奘、三蔵法師と言えばお分かりでしょう。

昨日の歴史の授業は唐朝だった。
授業の終わりにビデオを見せられた。
80年代に流行した実写版「西遊記」。西遊記の本場中国でも、一番ポピュラーな実写版がこの時の西遊記らしい。

ビデオは最終回。天竺(インド)に到着したところだった。
先生はインドと紹介したけれど、建物の屋根がなんとなくタイっぽい。
あれ、見たことある彫像……ここ、ワットポーじゃん!
「せんせー、ここタイだよ! あたしここ行ったことあるもん!」
「そうなの?……当時のインドはきっと行くのが大変だったのね。」

そのころ海外に行ける中国人などいなかったろう。プロデューサーは「バレやしないって!」とタイで強引に撮影を行ったのでは。
モンキーマジックにかけられた80年代の中国人は、そこをインドと信じて思いを馳せたのかもしれない。まさにユートピア。

愛の天国…☆

2014年04月04日 | 旅行
教科書に載っていた詩を読んでいた。

「ママの愛」

とある暑い暑い夜
僕が夢から目覚めると、
ママが僕を団扇で扇いでくれていた
服を汗で濡らしながら
ああ、ママの愛は心地の良い風   (……ほう。)

とある寒い寒い雨の日
ママが学校まで迎えに来てくれた
一本の傘で僕を雨から守ってくれる
雨はママを打ちつける
ああ、ママの愛は雨を遮る傘    (……これはなかなか)

僕が熱を出すと
ママは僕を抱いて病院に駆け込んだ
僕の熱い熱いおでこを撫でながら
ママはあせって涙を流した
ああ、ママの愛は流れ落ちる涙   (……じんと来るじゃないの)

ある日僕は、魔法瓶を割ってしまった
ママにまたうそをついちゃった
ママに怒られて僕は顔を赤くした
僕はママの目を見ることができなかった
ああ、ママの愛は非難の眼差し   (……いい詩だなあ)

先生が「最も」という言葉を使って文章を作るように言った
僕は言った 「僕はママを最も愛してる」
ママは僕に言った 「最も愛するべきは祖国よ」   (……えっ)
「祖国は私たちすべての人民のママよ」       (…………)

校内の桜が開いた












この人たちは何をしているのだろう