夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

天国? 地獄? ここは中国…☆☆☆

2013年08月21日 | 旅行
明日は西安を離れる日。
振り返ってみると、日本のすばらしさを再認識した6ヶ月だったような気がする。
一番わかりやすい例を挙げると、日本の現在のトイレは公衆レベルでもたいてい臭わない。きれい。
中国のトイレには有料の場所もある。お金を取るくせにどうしてあれほどまで汚いのか。何を管理しているのか。それなりのホテルのトイレを借りて、やっと安心できる。

人間はと言えば、習慣の違いだけで、感情は日本人と変わらない。
こう書くと「じゃあ日本人は優れているのか」とも聞こえるかな。そういうわけじゃない。
ゴミをポイポイ投げ捨てたり、平気で列に割り込んだりするけど、それは習慣の違いと割り切ることにして、お年寄りに席を譲るなどの思いやりや、イケメン話で盛り上がっちゃうところ、笑いのツボとかは日本人と変わらないように思える。
(でも好きな日本のバラエティが“欽ちゃんの仮装大賞”だと言われた時は耳を疑った)
もっともっと勉強して、さらに中国人を理解していこう。

西8寮の話。

昨日の朝、7階の給湯器が怒り狂っていた。白い煙を濛々と上げてガタガタ震えていた。
「給湯器が大変なことに!」
「ふ~ん」ゆっちゃんは聞き流した。
30分後、ゆっちゃんが部屋を出たと思ったら、すぐ引き返してきた。
「給湯器やばいよ!」
あの状態が30分続いていた。爆発するのでは…!
さらに30分放置した後、ゆっちゃんが出かけにアーイーに言って、いつの間にか給湯器は平常心に戻っていた。

西8に来てからと言うもの、昼ごはんがめんどくさい。
7階から降りていって、10分歩いて、行き着く先に食べたいものがない。
今まで食事というものは生活の中のひとつの“快楽”だと勘違いしていた。
今は生きるうえでの“義務”になっている。
あまりに面倒で、空腹のほうを選んで昼を抜かす日もある。痩せていくばかり。

昨夜最後の洗濯をした。
ここでは停電、停水はよくある話だけれど、洗濯の途中で水が止まるのはキツイ。
幸い2回目のすすぎができなかった程度で済んだ。セーフ。

相互学習の男の子の話。

今朝一緒に勉強してきた。
彼の名前を日本語読みすると「リンシゲン」。
これは音読み。訓読みすると「はやし たまひこ」と読めなくない。
いかにも日本人ぽい名前……でも「たまひこ」はないなあ。

ダンススタジオの話。

男の子が「トウキョウホット、トウキョウホット!」とうるさい。
何かと調べてみると……無修正動画サイト。そんなことだと思ったけど…。

今度中学に上がる(中国の新学期は9月)男の子が「“20世紀少年”が面白い!」と昨日熱弁していた。この間は「“変態仮面”が面白くて3回見た。「パンツー」ってどういう意味?」と言っていた。あたしがこっちに来てからの映画じゃないかな。帰国したら見てみよう。

もう書くのよそうかと思ったけど、やっぱりあの話。
例の男の子、10代かと思っていたけど、昨日彼が横に座ったときに身分証をみせてもらったら92年生まれの21歳だった。……気休めにしかならないけど。
距離を置こうとしても毎日顔を合わすから、やっぱり仲良くしてしまう。
疑惑のある女の子、彼女のほうは絶対彼のことが好きだ。他の人間は気付かなくてもあたしにはわかる。
あの2人の関係は怪しいままだけど、あたしとその彼が寄り添って携帯の写真を見ていたり、仲良くしている時に彼女が通りかかっても、彼のほうは気にしない様子。よくわからない。
結局、彼が横に来ると「うれしい」と思う自分がいる。いい歳してやめにしよう。
1ヵ月後、また西安に来た時、あの2人の関係に明らかな変化があっても、受け入れられるような大人になろう。

今夜が最後のレッスン。
一時的だけどお別れを言って、みんなと写真を撮って来よう。
不思議なほどに友好的でやさしいみんな。大好き。

なんとも濃厚な6ヶ月だったな~。

帰国後、こぼれ話や写真をアップします。
1ヵ月後はシーズン2に突入!

生き返り天国…☆

2013年08月20日 | 旅行
西8の部屋の荷物をまとめ始めた。
もうすぐ帰国の日。もし、本科への進学を決めていなかったら、この1ヶ月は毎日瞼を腫らして泣いて暮らしていたと思う。

中国の夏に西瓜は欠かせないらしい。
悔しいけれど、中国人の西瓜好きにおそらく日本人は敵わない。
そこらじゅうでトラックに山積みされた西瓜を見かけ、「こんな大量に…」と思えば飛ぶように売れている様子。

担任の先生のおうちに向かう時、先生が「ちょっと西瓜買って来るから待ってて。」と、あたしたちに振舞うための西瓜を買いに行ってくれた。
串焼き肉を食べに行った時、ヒップホップの先生がどこからか西瓜を買ってきて、路上のテーブルにどーんと載せた。やはり堂々とした持ち込みで。

値段は500グラムで20~30円程度。やや縦長のデカい西瓜が500~600円で買える。
甘くておいしいのもあれば、ハズレもある。
疲れた体に中国の飲料は甘すぎるので、レッスンの後は4分の1に切られた西瓜を買って帰ることが多くなった。西瓜がちょうどいいのだ。
それに日本に帰ると高いから、今、食いだめをしている。

疲れた体に「酸梅湯」もいい。
キンキンに冷えた、甘酸っぱい酸梅湯はあたしを生き返らせてくれる。
昨日の休憩中に中華ファストフードで食事をした帰り、牛肉麺屋で酸梅湯だけを買いに行った。
「この間日本の硬貨をもらったから、お金はいいよ。」
記念に日本円がほしいと言うので、おっちゃんに1円玉と5円玉と10円玉をあげたのだ。
こういうのって、いい。

レッスンから帰って夜、宿舎のマレーシアの男の子からゆっちゃんにメールがあった。
「今から串焼き肉食べに行くけどどうする?だって。こんな時間に…」
「あたしもうすぐ帰国だから行こうかな。」
食べかけの西瓜を冷蔵庫にしまって出かけた。ハニーも入れて4人。
「ねえ、女性が一番きれいなのはどこの国だと思う?」
2人の男の子は答えた。
「ロシア。」
へえ~。

この2人は異常に仲がいい。
仲の良さゆえ、いつもお互いに罵り合っている。
「ベトナムは立ち遅れているからな。」こんなことも言っちゃう。

この間ゆっちゃんがおもしろい場面を目撃した。
ハニーが、マレーシアの男の子の部屋から枕を抱えて出てきたと言う。
「やっぱり、そういう関係?」
でも実際は、夜暑すぎて、クーラーの付いている彼の部屋にハニーが転がり込んだだけだった。

交流天国…☆

2013年08月19日 | 旅行
大会に出ろ、とあれだけ言っていたのに、結局あたしは出ないことになった。
土曜日、スタジオの数人が大会に出るので、先週と同じ会場に見に行った。
大勢の人。かわいい男の子がいないかと、見渡してみたけど残念、いなかった。
もうすぐ帰国だし…とみんなと写真を撮って、大会をフツーに見て、帰ってきた。

ヒップホップの先生の影響で、あの言葉が若い子達の間で広がりそうだ。
「イクイク」
「やめなさい!」
「なんで?どういう意味?」
「………」
いっそのこと今度ちゃんと説明してやろう。

一部の子達の間であたしが教えた「アルプス一万尺」が大人気。
「指相撲」もウケがいい。

今改装中の宿舎にあった「おすもうきんぐ」


スタジオ近くにある牛肉麺屋のおっちゃんとすっかり仲良くなった。
店は回族経営で、店員はみんな家族らしい。
厨房にいるおっちゃんと似てるから「兄弟?」と聞いたら、双子だと言われた。
「日本は1年に何度も首相が変わるね。中国なんか8年だぜ、8年!」
同じテーブルの反対側に座り込んで話しかけてくる。

昨日もその牛肉麺屋に向かった。
途中で、最近やたら懐いてくる、聞き間違いか本人は中2と言っていたがどう見ても小4にしか見えない男の子に会って、その子も店までついて来た。
「今日は小さな友達も一緒だね。何の友達?」
「そこのダンススタジオだよ。」その子が答えた。
あたしは麺を食べて、その男の子は「酸梅湯」という飲み物だけ飲んで、スタジオに戻った。

8時からのレッスンを受けていると、ドアのあたりに、見たことのある回族の帽子が、鏡越しに見える。
「あれっ?おっちゃん!」
なんでかわからないけど、麺屋のおっちゃんがスタジオに来て見物していた。
自由だな~。

残暑地獄…★

2013年08月16日 | 旅行
香港スイーツ店で頼んだマンゴーとココナツのドリンク。


2日後に大会の団体戦だと言うのに、一向に練習する気配がない。
あたしたち参加しないことになったのかな?

ここのところ、なかなか寝付けない。
西安は残暑に入った様子。夜も体が熱を持っている。
扇風機、水バケツ、保冷剤…いろいろ工夫してみたけれど、体を冷やすことができない。
寝ても寝た気がしないし、でも昼間眠くなる。時間の無駄でしかない。

今西校舎に住んでいるニャヤヨの寮は、昨晩停電していたらしい。
ここでは停電なんてよくある話。
クーラーが付いていても役に立たないことがある。
真っ暗な部屋の中、蒸し暑さと蚊の襲撃で寝られない、とメールが来た。
「後ろの女の人、誰?」と返信しておいた。

今、中国でも「食べ残し」を問題視しているみたい。
「MOTTAINAI」は日本の登録商標ではなくなってきている。
食べ切れなくて炒飯を残そうとしたら、中学生の子に「浪費!」と言われた。お恥ずかしい。
落花生を捨てるのはもったいないので、虫をよけながら食べている。
これがまた骨の折れる作業だ。
実の割れ目にうにょうにょと潜り込んでいるヤツもいる。
ホントに、袋ごと全部投げ捨ててしまいたい。

あたしの落花生に産み付けるのやめて!



西8の共同冷蔵庫の中。


マレーシアの男の子が作ってくれた、えらく辛いカレー。


情人天国…☆

2013年08月15日 | 旅行
あたしの誕生日は旧暦の七夕だった。
そして七夕は、「情人節(恋人の日)」でもあることを初めて知った。
「どうしてこんなに人がいるかわかる?今日は情人節だからだよ。」
そう言われてみれば、街中には誰かからもらったと思われる花束やぬいぐるみを抱えた女の子が多かった。
恋人たちはみんなこの日にデートをするらしい。
ふ~ん。

中国の恋人たちは人前でも平気でいちゃいちゃする。チュッチュッってしたりもする。
ある日スタジオに来ると、入り口のソファーではあたしが一番ダンスが上手だと思う男の子が、彼女をひざの上に乗せてイチャついていた。入った途端ギョッとさせられる。

スタジオに、あたしのことが好きだと思われる男の子がいる。
もともと中国人はボディタッチが多いけど、いわゆる「中国的コミュニケーション」の度をちょっとだけ越えている扱いをその子から感じる。
なにかと近づいてきて横に座って、「手 小さいね」と手の平を合わせてきたり、寄り添って一緒に音楽を聞いたり。他にもまあ、いろいろ。

彼は決してイケメンではないけれど、悪い気はしない。
あたしの「百恵号」に2人乗りして、1つのイヤホンを2人で使って彼の好きな曲を聴く。
この時あたしは最高に満たされた。
これは……あたしが青春時代にやりたかったこと!
彼の腰に掴まり青春を走っているうちに、あたしは彼のことが大好きになってしまった。

いけないいけない、歳が離れ過ぎている。
向こうはあたしの歳を知らないとはいえ、働いてお金を稼ぐことを知らない10代の遊び盛りの男の子を相手に、羽目を外してはダメ。
ちょっとづつ、距離を置こう。

最近、彼はある女の子とどうも怪しい。
彼と同じくらいの歳の子で、それはあるべき正しい形。
わかっているけど、ちょっと胸が痛む。
わかっているけど、夜中に長い長い距離をまた2人乗りで走った。
その3日後の、あたしの誕生日で情人節である13日、彼は姿を見せなかった。
あの子とデートしていたのかしら。