夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

おひっこし地獄…★

2013年06月30日 | 旅行
朝10時半、目は覚めていたけれどなかなか起きられずにいた。
ドアを強くノックする音。来たな!
「リーティンシン?」
何度も続くノックの音。ズボンを穿いてドアを開ける。開けたところでヤツはすでにベトナム部屋に隠れたに違いない。
と思ったら、そこに立っていたのはハニーだった。
「引越ししたいから自転車貸して。」

みんな早々と引っ越すのね。
百恵号を貸してあげた後、部屋に来たのはゆっちゃんだった。
「なんか、今日明日中に引っ越さなきゃいけないみたいよ。」
聞いてないし。
あさってには業者が来てわちゃわちゃするから、早めに引っ越せとのこと。
寝耳に水。

その後に来たのはカツオ。いつもと様子が違う。
「ムカついた! 話にならない!」
「何があったの?」
よくわからないけど落花生をひとつあげたら、プンプンしながら食べてその殻を打ち付けるようにゴミ箱へ投げて、そのまま帰って行った。
恐らく、引越し先の西8寮の条件がひどく悪くて怒っているのだろう。

引越しも重大な問題だけど、今直面しているのは明日のダンスソロテスト。
部屋で曲をずっと聴いて構成を考えて、時間になったからまたスタジオに向かった。
来てみたら「先生が出かけたから3時のレッスンはないよ。」だって。自由だなあ。
まあいいや。空いた部屋で1人、明日のために練習していた。
恥ずかしいからドアを閉めていると、3人の男の子が交互にそっとドアを開けて様子を覗こうとする。
「恥ずかしがるなよ~」
「ダメダメ!」
来ては追い返し来ては追い返しの連続で、でも、こういうの……楽しい。

その後レッスンを2つ受けて帰る時、明日の時間を聞いた。
「明日のテストなくなったよ。また何日かしてからね。」
自由。

ぽっかり天国…☆

2013年06月29日 | 旅行
毎日のレッスンに疲れもそれほど感じなくなってきたと思ったけれど、朝の目覚ましに起きれなかった。
用もないのにしつこくドアをノックするカツオに起こされ、時計を見ると10時。よく寝た。
カツオはベトナム部屋に寄った後あたしの部屋に来て、落花生をいくつか食べて帰って行った。

ゆっちゃんが部屋にやってきた。
「言いたくはないけど……」
「寂しいんでしょ。」
授業が終わって、こんなに時間があるのに、肝心な時に浩一がいない。ホントに使えないヤツ! ゆっちゃんは怒っていた。
「浩一の穴なんかすぐ埋まるって。すぐだよすぐ。ニャヤヨに聞いてもらっておいで。」

浩一だけではなく、これから1週間は帰国のピーク。
フランス少女リーフも“学級委員”も来週に帰ってしまう。
帰国しなくとも、宿舎の改装の関係で、他の場所に引っ越していく子たちも多い。
空き部屋が目立って虚しさに輪をかける。

あたしはと言えば、それどころではなかった。
日曜にダンスのテストがあると昨日聞かされた。
ソロを1分。気が狂いそう。
でもダンススタジオに半日入り浸る毎日、楽しくて仕方ない。
空き時間に上手な子たちがバトルをしたりする。彼らはいくらでも踊っていられるからスゴイ。
楽しいなあ、幸せだなあ…そんな気分で帰ってきた後、ゆっちゃんが話があると言うので部屋に行ってみた。

「うちら、西8になるんだって。」
西8とは、南側にある留学生用の、クーラーなし、シャワーとトイレが共同の宿舎のこと。
改修の間そこに住まされるらしい。
しかも部屋が足りないから、2人部屋になる。
アーイーがゆっちゃんに言ったそうだ。
「あなたはあの子と一緒よ。4階のあの日本人……」
そこで横にいた他のアーイーたちが口を挟んだ。
「イケメンね。」「イケメンイケメン」
あたしはアーイーたちにすっかり人気のイケメンになった、

「女子は7階だって。引っ越すの大変じゃん。」
「こういう時に浩一がいない。」
「ホント、使えないヤツ!」また怒りを買う浩一。

カツオは明日西8に引っ越すらしい。
明日もきっとカツオの(ドア)たたきがやってくる。
最後だから大目に見てあげよう。

最後まで浩一天国…☆

2013年06月27日 | 旅行
昨夜も暑くてなかなか寝付けなかったけれど、頑張って朝6時に起きた。
コーヒーを淹れた後、ビデオとカメラを持って、ゆっちゃんと浩一の部屋へ。
「浩一~、コーヒー飲む~?」
「え~?」
すぐに返事が聞こえた。
「コーヒー、飲むの、飲まないの?」
「ん~?」
ぐっすり眠っているところをたたき起こされ、それでも「コーヒー飲む」と言って目が半開きのまま出てくる浩一を想像していたのに、割とすんなり出てきた。
期待はずれなところも浩一らしい。
いつもの魔法瓶にコーヒーを分けてあげて、「バイバイ」とあたしたちは部屋に戻った。
あれが最後に見た浩一の姿になるかも知れない。

もう一度ベッドに入り、10時までぐっすり寝た。
ゆっちゃんもそれくらいに起きたらしい。
浩一13時の飛行機に乗るから、9時ころには宿舎を離れると言っていた。
もう行っちゃったんだな。まあいいか。

校内の本屋に行って戻ってくると、ゆっちゃんが待ち構えていた。
「メール見た?」
「なに?」
確かにメールが1件届いている。浩一からだった。
「西安にいた4ヶ月、君たちと出会えてずっと楽しかった。ありがとう。君たちの中国での生活が幸せで、思い通りで、順調であることを願うよ。」

わああ。
しんみりする。受信した時間は12時51分。飛行機離陸間際に送ったのね。
今まで浩一にはひどいことばかりしてきたなあ。ゆっちゃんと反省……いいや、あれは浩一が悪い! 浩一と過ごした日々を回想すると同時に、もやもやさせられた出来事も思い出した。
「このメール、クラスのみんなに一斉送信してたら腹立つね。」浩一ならありえる。

認めたくはないけれど、ちょっと寂しいのは確かだ。
ドラえもんが未来の世界に帰った後、机の引き出しが普通の引き出しに戻っているのを見てのび太ががっかりするような感じ?
間違えて浩一の分までコーヒー淹れて、あの部屋の前で「浩一、コーヒー飲む?…あ、もういないんだった…」とか言ったらどうしよう。
車に轢かれそうになったその時、誰かが腕を引っ張るのを感じて、おかげで助かったけど見渡したら誰もいなくて、「気をつけろよ」と浩一の声だけ聞こえるとか、そんなことが起きたらどうしよう。
「それ、もう浩一死んじゃってるじゃん!」
浩一をネタにまた2人で大笑いした。

浩一の部屋に行ってみよう。浩一がいるかもしれない!
部屋を開けると、ベッドに腰掛けた浩一がこちらを見て笑っている。
その瞬間、浩一は光の粒となって消えた。
そんなことを想像しながら、2人でドアを開けた。少しは感傷に耽りたくもあった。
独特の匂いがまだ残っている。
汚い部屋。折りたたみの傘が残されている。これはもらっておこう。
ん! ちょっと……。
あいつ、教科書全部置いていきやがった!
最初のうちはマジメくさって教室に一番に来ていたのに、中頃になると授業をサボってばかりいた浩一。
しまいには教科書すら持っていかない……なんかムカムカしてきた。
浩一のくせに。

さよなら浩一天国…☆

2013年06月27日 | 旅行
浩一が明日帰国するらしい。
初耳だった。なんでも3日前に決めたそうだ。
韓国に帰って大学でのアルバイトを申請し、それが通らなければまた西安に戻ってくる。来学期はいずれにせよ南京に行くと言う。

最近は浩一に飽き飽きして距離を置いていたけれど、最後だし……かまってやろう。
ゆっちゃんと部屋に押しかけてあげた。
部屋で話していたらコーラが飲みたくなって、校内のスーパーまで行って浩一におごらせた。ついでにファンタもおごらせた。

そうだ、ニャヤヨを浩一に会わせよう。
ニャヤヨには浩一の愚痴をさんざん吹き込んでいた。本人に一度会わせておかないと。
ニャヤヨを浩一の部屋に連れてきた。歴史好き同士、気が合うかも。
「これが浩一。いい友達になれるんじゃない?」
「でも、明日帰っちゃうんでしょ。」
そうだった。

浩一は案外察しがいい。日本語で話しかけても、話に沿った返答が帰ってくることがある。
「浩一、韓国に友達いるの~?」
「当然有(もちろんいるよ)。」
一同大笑い。

パソコンの中にあるよくわからない歴史関係の資料を紹介しながら浩一が喋っている。
ゆっちゃんとニャヤヨがそれを聞いている。疲れていたあたしは上の空。
温水タイムが終わる前にシャワーを浴びなければ。
10時半に部屋に戻った。

3Dと菅ぴょんが南門付近で飲んでいるらしい。
シャワーを浴びた後、行ってみようか。テストが終わったあたしたちは開放感に満たされていた。
「宿舎の門限が11時半なので、もうすぐ帰ります。」
3Dが電話でそう言うから、今日はあきらめよう。代わりにまた浩一をからかってやろう。最後だし。
「何してんの?」
「映画見てた。」
「それ、コピーさせて。」
USBを取りに行ってくるね。そう言って一度浩一の部屋をあとにしたけど…。
「どうする? 眠いからこのまま部屋帰って寝ちゃおうか。」
浩一には最近もやもやさせられっぱなしだったから、ここで最後に浩一をもやもやさせて帰国させるのもおもしろい。
そんなことをゆっちゃんと話していたら、3Dと飲んでいた菅ぴょんともう一人の日本人学生タカが帰ってきた。
「そんなことしたら日韓関係にひびが入るんじゃないですか?」
仕方ない。USB持ってまた部屋に行くか。
今度は菅ぴょんとタカも浩一の部屋にやってきた。
西安最後の夜、浩一は日本人に囲まれ、日本語ではやし立てられ、自分の部屋にいながら疎外感を味わっていた。

浩一は今夜遅くまで映画を見ているに違いない。
あたしたちは明日の朝、6時にコーヒーを淹れて浩一の部屋を訪ねる予定。

期末テスト地獄…★

2013年06月26日 | 旅行
昨晩もまた疲れ果てて、10時には寝てしまっていた。
昨日は読み書きのテスト。
テストが終った後、ダンスに行く。

楽しみにしていたヒップホップはハチャメチャ。
はっきり言ってあたしが一番上手だった。
「ちゃんと出来てるの、1人だけじゃない…」先生がぼやいた。
POPPINがうまい子も、ヒップホップではいまいち。
独自のアレンジを加えて、もはやヒップホップではなくなっている。
POPPINとヒップホップは別物なんだなあ。

今日はヒヤリングのテストだった。これですべてのテストが終わった。