夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

ニヤ地獄…★

2015年01月15日 | 旅行
トルコ人ニヤはずっと思いつめていた。
前学期ニヤと仲の良かった韓国人の女の子が帰国後、連絡を取れなくなったと言う。
確かに、ニヤとその子は怪しい関係だった。
一人で静かに悩んでくれていたらかわいいもんだけど、ヤツは周りに迷惑をかけやがる。
「彼女に連絡を取ってみてくれないか」
いくら連絡してもその子から返信が来ないものだから、何人もの友達にそう頼んでいた。
彼女からしてみたら、かなりウザイだろう。

ヤツは平気で授業に遅刻してきては仏頂面で先生にこう言う。
「今期限が悪いんだ」
気分のいい時は喋り捲るし、機嫌が悪ければ教科書も見ない。
授業中すっとスマホをいじっている。
ヤツの行動は授業妨害の他のなにものでもない。あたしが何度注意しても聞く耳持たず。
小学生以下だ。

クラス共通の微信群がある。(微信は簡単に言えば中国版ライン)
ヤツはよりによって、クラスメイトと何人もの先生が参加しているその微信群の中で、授業中にメッセージを送った。
授業後あたしが見つけて当然注意する。
「わかった、わかった。もうしない」
午後の授業で先生に注意されながら相変わらずスマホをいじり続けるニヤ。

午後の授業が終わり、微信を確認すると、呆れることに、明らかに授業中の時間が表記されたメッセージがクラスの微信群に残っている。言ったそばから…。
あたしが注意のメッセージを入れようとすると、さすが本国人は打つのが速い。その授業の先生が先に反応した。
「あんたには単位あげないわよ!」

ニヤから返答が入る。
「先生、またまたご冗談を」
「これが冗談だと思うの?」
反省の色の見えないやり取りに、あたしも一応ひと言入れる。
「ニヤ、先に何か言うべきことがあるんじゃないの?」
に対して、やつの言い分はこうだ。
「謝るべきかもしれない。それはわかっている。だけど、授業はちゃんと聞いてたんだ」

嘘つけ!だったら後から宿題のことをいちいちあたしに聞いてくるな!
自分の行いをよく考えなさい、と先生は言った。

なんだか知らないけど、こういうことがあるとニヤは後からあたしに泣きついてくる。
「どうしよう……」
「先生の電話番号教えるから、ちゃんと謝りなさい」
自分の好き勝手振舞って、他人に迷惑ばかりかける。あれ?あたしなんでこんなヤツと友達なんだろう?

週末になると韓国の子のことでグダグダと微信を送ってくる。
そんなにその子は魅力的なのかと言われると、わからない。
見た目はお世辞にも、うーん……。
面倒なのでヤツの微信は無視することが多い。でもあまり放っておくと電話がかかってくるのでたちが悪い。

今回ちょっとニヤのことを悪く書きすぎたかな。まあ事実なので仕方がない。
そして、まだ書き足りていないので、次回に続く。

悔し泣き地獄…★

2015年01月10日 | 旅行
校内のスピーチ大会で2等賞を飾り、しばらくご機嫌だったあたし。
「陝西省の大会にも参加するのよね?」
ある先生がそう言った。
「聞いてないよー?」
「あら、私の思い違いだったかしら」
今回1等賞を獲得した2人は省の大会に確実に参加する。あたしも出るのかな?めんどくさいと思ったけど、この間の大会もいい経験になったし、今回は特にこの学校が会場になっているので、出ておいて損はない。

他の先生に聞いてみた。
「あたしは出るのー?」
「ん?順子は参加しないはずだよ。」
なんだあ。

校内の大会から一ヶ月、省級のスピーチ大会。陝西省選りすぐりの留学生が一堂に会する。学内で行われるためその日は授業がなく、みんな観客席の応援団として借り出された。
カザフのマイグと4年生スーフーに会った。スーフーはスーツを着ている。
「あれ?大会参加するの?」
「え?君は出ないの」
スーフーはこないだの大会であたしと同じく2等賞。彼は選ばれたのか…。

会場に入って気が付いた。こないだ2等賞を獲ったのは4人、あたしとスーフーとあと二人、その残りの二人が、参加者席で衣装をビシッと決めてスタンバイしている。

えっ、どういうこと?
4人のうちの、あたしだけが外されたの?

それから3時間 つらかった。
学校がお金を出してくれたという貸衣装でキレイに着飾って、スポットライトを浴びて堂々とスピーチする各国留学生たちの勇姿を見て、涙をこらえるのがやっとだった。
自分があの場所に立って、たくさんの友達に見守られて、緊張しながらも健闘する姿を想像した。
こんなレベルの高い大会で、出たとしてもどうせ参加賞だ、そんなことを考えて自分を慰めた。

その夜、やっぱり悔しくて、一睡もできなかった。
4人中2人ならまだ納得できる。なんであたし1人が外されたのか。
1人だけ外すなら、前もって知らせるべきではないのか。
授業を閉鎖して会場に呼んでおいて、こんな形で知らされる身になってほしい。あまりに配慮がなさ過ぎる。
何がいけなかったのか。省級になると蒼井そらが引っかかるのか。それとも……。

翌日、担任の先生に聞いてみた。先生の説明はこうだった。
「今回、日本人が1人も参加していなかったのに気付いたかい?実は他の会場で、日中関係に絡んだ混乱があったんだ。会場で心無い野次が飛ぶのを恐れたお上の決定なんだ。順子がもし参加していたら、きっと彼らより良かったよ。彼らのスピーチは面白くない。順子が優秀なのはどの先生も知っているよ。」

理由を聞いてようやく落ち着くことができた。先生は慰めるの上手だこと。
政治的要因が絡んではあきらめるほかない。やっぱり自分の身を守る方が大事だ。
中国の学校は留学生を受け入れながらグローバル化し切れていないと言える。

ここ数日でほとんどの日本人が帰国する。
来学期、新しい日本人留学生はやってくるのか?

新年天国…☆

2015年01月09日 | 旅行
あけましておめでとうございます。
といっても、今年はかろうじて三が日が3連休だっただけで(去年は元旦の一日だけ休み)休み明けすぐに期末試験と、やっぱり中国にはおせちムードがない。4日の日曜も振り替えで授業があった。

テストも終わり、ずっと接続が悪くて更新できずにいたブログもたまたま繋がって、思いのうちをぶちまけさせてもらいます。
とりあえず、おとつい終わった期末テストについて。

あたしは成績にばっかりこだわるような勉強の仕方をしたくない。
だけど理由があって、やっぱり一番でなければならない。

小さいほうの理由から言うと、あたしには「優等生」というレッテルが貼られてしまっているから。
まず、最初の中テストの時、そのテストの前の授業が急遽休講となったため、その2時間をテスト勉強に充てたところ、うっかり98点を取ってしまった。
そこからは騎虎難下(乗りかかった船)、良い点を取るたび先生が褒めるので、いい気になって高得点にしがみついた。
「順子の点数、軒並み90点以上だね」クラスメイトもあたしを「優等生」の目で見る。なんてことはない、漢字に慣れ親しんでいる日本人に筆記テストは決して難しくはない。

大きな理由として、他の奴らに負けられない、と言うのが挙げられる。
他のクラスメイトの授業態度は信じられないくらい悪い。
遅刻欠席はあたり前。授業中にスマホをいじって、かかってきた電話を受けて平気で中座する。
普通に(真面目に)授業を受けているのはあたし一人。
そんな状況でもしあたしが誰かに1点でも負けてしまえば、それこそ面目丸つぶれなのである。

今回のテストも現時点でいくつか結果が出た。
一位。当たり前だ。
「あんたたちが真面目に授業に出ないから、あたしの負担が大きいんだよ!」
昨日トルコ人のニヤにそう言うと、ヤツはマジ憎ったらしい言葉を返す。

「俺は現当代漢語のテストで、前の日3時間しか勉強しなかったのに85点取った。順子の95点と差不多(変わりない)じゃないか」
ちゃ、ちゃ、ちゃーぶどぅおぉー!? (変わりないだあー!?)
85点と95点の、どこが差不多なんだよ!
間違えた点数で言えば、あたしは5点、お前は15点、あたしの3倍じゃねえか!
「差不多」あの言葉を思い出すだけでムカムカする。

そんなわけであたしは負けられない。
テストの点数だけにこだわると、つまり自分の得意分野だけ集中すると不得意な「しゃべり」のほうに何の進歩もない。
来学期はもっと自分のペースに合わせて勉強したいなあ。

あしたあさってまた接続が良ければ、悔しくて一晩眠れなかったスピーチコンテストのこと、ニヤと喧嘩したこと、書きます。