明けましておめでとう御座います!
新年から、そして誕生から三ヶ月の安倍政権に物を言うのが早いとは思いますが、やはり何かと心配であり、心ある人たちが一言言いたくなり、又言い出している気持ちは良く理解できます。
復党問題では命取りに成りかねないと思わず言ってしまいましたが、道路特定財源の一般財源化問題、税調会長問題、行革担当相問題と続きましたが、沈黙を守りました。
年末に屋山太郎氏が防衛長官を更迭せよと正論に書かれており同感ではありましたが、これも沈黙を守りました。そしてその後V型滑走路失言が出ました。この人、駄目です!
本日の正論は田久保忠衛氏の「安倍首相への年賀状―支持率より歴史的使命へ蛮勇を」です。読んでいるうちにムズムズしてきました。
「私が落胆したことは、、、
正月早々、野暮を承知でいろいろ申し上げる無礼をお許しください。(中略)それよりも、私が落胆したのは‘村山談話’踏襲を明言され、祖父岸信介元首相の‘結果としての戦犯責任’まで口にされたことです。これまでの安倍さんの心情を耳にし、目にしてきた私にとっては信じられない思いでした。(中略)戦後の日本は安全保障面で欠陥を持ったままとにかく生き延びればいいのだとの‘ハンディキャップ国家論’を私は直接批判してきただけに、安倍さんはついに‘向こう側に’に、からめとられたかの印象が強いのです。
‘美しい国’という悲願
(前略)支持率を取り戻すために記者会見をどうするかとか、話し方のパフォーマンスを改めるとか技術的な工夫を凝らすのも大いに結構でしょうが、それは人の心を動かしたりしません。
歴史的な使命を帯びた‘美しい国’に向けて蛮勇を振るっている安倍さんの姿勢が感知できれば国民には分かります。末葉末節に気を使って当面の支持率を上げる意義はなんでしょうか。岸さんは研ぎ澄まされた理性を貫くために、四面楚歌の中であえて支持率に歯向かったのだと思います。ソ連の中距離ミサイルSS20の脅威の前に、米国のパーシングIIと巡航ミサイル導入の決断を下したシュミット元西独首相の前にどれだけ国内の反対論が立ち塞がったか。レーガン元米大統領が政権の第一期にソ連を軍拡に誘い込んだとき、米世論はいかに反対を騒ぎ立てたか。日本では保守系の大物評論家が‘レーガンは右翼だ’とテレビでがなり立てました。安倍さんの大目的は支持率の回復でも、長期政権の維持でもない筈です。それらは手続きにすぎません。
‘何故急ぐ必要があるか’
(中略)中国は戦術的にではありましょうが、‘普通の国’へ向かって大きく舵を切りつつあるようです。米国を初め周辺諸国に‘脅威’とみられることを回避し始めたと思います。
(中略)中国政府は世界11ヶ所に1650人の警察官を送っています。日本の50人弱と比べてみなければなりません。仮に国際テロと戦うために米中両国が手を携える事態になったら日米同盟などは脆いと考えます。(三三壮途の歌の二番を引いて)
安倍さん、浮き草のような当面の支持率は気になさらずに、‘こちら側’で蛮勇を奮っていただきたい。神は安倍さんを試しているのだと思います。」と結んでいる。
日本が国家として存亡をかけて再生できるかどうか?そのぎりぎりのタイミングで神が送り出したのが小泉であり安倍ではなかったのか?ここで日本が立ち戻れなければあとは落ちるだけ、滅びるだけである。だから安倍はただの首相ではないんだ。歴史的使命を帯びた宰相の一人なんだ!今一度小泉が言い出した‘自民党をぶっ壊す’、この言葉を噛み締めて、田久保氏ならずとも、安倍にはたとえ蛮勇であっても構わないから国を正しい軌道に戻してもらいたい。安倍政権になり、始めて日本政府の外交方針として普遍的理念である民主主義、人権、自由、法治国家を挙げ始めたことは理解しているし大賛成であるが、日本の安全保障を考えた場合、内外ともにもう一歩踏み出さねばならないことがある。その一つは集団的防衛権(自衛権にあらず)、今ひとつはミサイル防衛に加えてのイギリス型報復核抑止力の整備である。この二つを行ってはじめて日本はアジアの一員として大陸・半島を含む自らの地域の安全に貢献できる。
頑張れ!安倍宰相とエールを送りたい。