杉並の純一郎(3)

2009年12月で68歳に!
先の戦争が一体なんだったのかを今一度勉強し、次の世代に伝えてゆきたい。

外国人の日本語

2008-01-06 11:02:33 | Weblog

 皆さんは外国人の使う日本語をどう感じるのであろうか? と、最近ふと思うことがある。
 それは、たとえて言えば「金美齢」「黄文雄」「呉善花」「石平」等の書くものを読んでいて、お前らにそこまで言われたくないと思うほどに要点を的確に指摘してくる。そして、そのことが彼等に日本に対する何らかの悪質な意図・意志が働いてそうさせているのかとも考えてみるが、彼らの真摯で純粋な情熱がそうさせていることは文章を読めば解かる。実際にはゴーストライターでもいるのかもしれないが、そうも感じられない。

 そう思いながら自らの米国での生活で職場の同僚との会話の中で、自分自身が彼等に言われたことを思い出した。
  「君の表現はBLUNTだね!」
私をほめてくれている感じの場面でそういわれてどういう意味か解からなかった。だって、私の持っていた辞書には“BLUNT”とは「切れ味の悪い、なまくらな、無作法な、無遠慮な、鈍感な」と言った意味しか書かれていない。しかし、その場面ではどういう意味と聴き返さずに終り、後日酒を飲んでいた席で、その意味が「しっかりと的を射た、ぐさっとポイントにくる」と言うような意味で使われているということを教えてもらった。そしてその場で「あの時悪く言われていないとは思ったけど“BLUNT”と言われて、僕の知ってる“BLUNT”は“NOT SHARP”だし、理解できなかったよ!」と言って大笑いした記憶がある。
 私は英語の専門家ではないが在米が長かったことで日本から来ていた他の同僚よりも少しは英語が話せていたが、それが問題ではない。少ない表現力の中からどれだけ問題に近い適切な表現を選び出すかという訓練を続けてきた結果に他ならなかったためだと思う。そう考えて見ると今の上述の4人、私の好みにも合う4人、その表現にもそういう観点からも観察してゆけば納得の行く話しなのであろう。

 こんなことを書くきっかけになったのは、雑誌「Will」の2008年2月号に掲載されていた、「金美齢」の「韓国人に参政権を与えるな」と「石平」の「何を今さら尖閣共同開発」の二文である。「Will」は創刊3周年ということで少し気張ってタイトルをつけたのかも知れないが、すでに充分に「BLUNT」なタイトルである。因みに、メディが「外国人参政権問題」と伝えたときにも、ブログには私も金さん同様に「在日朝鮮人参政権問題」と具体的にこの問題が朝鮮半島に関係した問題であることを明記している。
 本来ならそのBLUNT振りは、「Will」を買い求めて読んで貰う方が好いのだが、二人が何を書いているか?金さんは日本に長くその日本語も日本人並みなので、その表現は外国人にしてはそれなりに穏やかであるが、まだ日本の滞在が短い石氏の表現はまさに「ぐさっと!」くるものがある。この衝撃を上手く表現することはできないが、石氏の論点からそれを拾って見ることにする。

ヤクザ顔負けの中国、何を今さら「尖閣共同開発」
・俺のものは俺のもの
 日本は双方の排他的経済水域を両国から等距離の中間線と主張しているが中国は中国大陸の大陸棚がとぎれる沖縄トラフまでと主張しており、この主張は国際的ルールを無視したものであり、中国共産党の天下一品のあつかましさを象徴する横暴な主張である。
・お前のものも俺のもの
 要するに「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」というヤクザ顔負けの論理である。
 しかも、中国側は共同開発に尖閣諸島をふくめており、日本の尖閣諸島領有権を否定するための謀略である。これを部分的にでも受け入れると日本は領土と領海という主権国家の最高の国益をいっぺんに失うことになる。「そしてもし、2007年12月末までに何らかの結果が出ることになれば、それは必ずや日本の国益が大きく損なわれる形、日本にとっての敗北的な結果であるとおもう。」(執筆は12月12日現在―ブログ注)
・誕生と同時に敗北
 何故日本の敗北になるか?それは靖国問題にある。小泉・安部は靖国をカードとして活用してきた。
・外交相手ではない福田
福田はこのような流れを就任時に「靖国は参拝しない」といって、自ら北京に実質上の降伏を宣言した。したがって、中国にとっては日本は一敗戦国にすぎない。その例として日中ハイレベル経済対話の共同文書を日本の了解無しに削除したことに見れる。これは中国が福田をまともな外交相手と見ていない証拠である。更に福田のミスは続く。
 安部が試掘を交渉の梃子にしていたのを福田は結論を先送りして試掘への準備にとりかからず、唯一の対抗手段を放棄した。「自国側の最強の交渉カードを自ら放棄してしまうような馬鹿な政府がこの世にあるとは、信じられない」と。
・軍艦を出すぞと脅し
 2007年11月14日に開かれた日中局長協議に於いて、日本側が協議の停滞を理由に試掘を示唆したら、直ちに「軍艦を出す」と。このせりふほど中国共産党政権の恐ろしい体質を示しており、彼らの本音をさらけ出したものはない。これまで小泉・安部にはこのような発言はなく、中国に恭順の意をしめす福田に恐喝同然の暴言をはく。それにたいして、「福田政権は最初から、中国政府に対して全面降伏した。そして中国に対して屈従する以外の何の戦略も持っていない。」だから局長会議でも舐められ、恐喝されるような存在に成り下がっている。日中国交回復以来の日本の恭順外交に戻っている。
・小沢の情けない姿
 小沢は国会をサボって44名の国会議員と供に中国に渡り、握手と記念撮影だけの三日間をすごしたことで、「友好を唱えて福田の交渉力を低下させる役割を果たした」。
 「日本からやってきた馬鹿な政治家たちの情けない姿を眺めながら、北京政府はよりいっそう徹底的に日本を舐めてゆく決意を固めていたであろう。」
要するに、福田と小沢の訪中の予定を近づけて中国への「友好度」を競い合わせることで日本の交渉力を叩き潰すという中国の仕掛けた対日工作であり、小沢はこの罠にはまったということである。
 「日中友好というしょうもない幻想のために、日本という国は一体どこまで、中国共産党政府の餌食になり続けていくつもりなのか」
End