杉並の純一郎(3)

2009年12月で68歳に!
先の戦争が一体なんだったのかを今一度勉強し、次の世代に伝えてゆきたい。

読後感 日本人の知らない二つのアメリカの世界戦略(3)

2007-02-08 23:23:05 | Weblog

日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略

 この本を読み終えた寸評を書いておく必要を感じているが、すでにその途中で二つもブログを書いてしまっている。

 著者は1966年生まれの深田匠、初めてお目にかかったがこの若さでここまで日本を描けるとはなかなかの人ではないかと思う。2005年10月発行。師匠は田中正明氏。
 引用している書籍も国内に限らず幅広く、日本に小さく纏まるために書かれていないことにも共感を覚える。日本、中国についても博学であり、嫌というほど次から次へと両国の酷さ・だらしなさが書いてあるが、私も知る真実と思われる内容ゆえ、読み続けねばならず、このことで珍しく苦痛が伴ったのも事実である。

 本書の一番のポイントは深田氏も述べているようにアメリカを二つの国であるかのように考えるべきという指摘であり、うすうすは感じ取っていたものを、目に見える形にしてくれたことであろう。そして、これまでにはこのような指摘は私の知る限り行われていない。

 即ち、反共親日の共和党、容共親中の民主党がそれぞれ選出する大統領によって、その政策は大きく異なることを歴史的にも示し、日本は共和党の時代にアメリカとの関係を深めておく必要があることを切々と説いている。特にブッシュ現大統領の在任期間中に、予想される時期民主党大統領によりクリントン前大統領時代同様な冷遇を日本が受ける前に、核武装もふくめ同盟関係をいっそう強化し、中国の脅威に備えておくべきと主張しており、大いに共感を呼ぶところでもある。確かに後二年弱に迫ったこの機会は大切ではあるが、しかしながら、この機会を失ったからといって全てがおしまいになるわけでもなかろう。そのためには、国内で色々と対中国政策が必要となってこようが、日本が天皇家と靖国をきちんと守る姿勢を貫くだけでも、中国の圧力に対して大きな抵抗力になりうると考える。

 私が最近読んだ本では一押しであるが、あえて、短く纏めたのは、私が手間を省いているとも言われそうだが、皆さんに是非とも一読願いたいため。この本は582ページに所狭しと書かれており、読むのは大変だがその価値は充分ある。著者が最後の書いているように、これで戦後体制に別れを告げることが充分可能であろう。安倍総理も一読されたとか、田中正明氏の門下生総代として深田氏の面目躍如たるをお楽しみいただければと思う。

(注)田中正明  明治44年長野に生まれる。昭和8年興亜学塾卒業。同年「大亜細亜協会」の機関誌編集者。多くのアジア独立運動の志士を支援、交流を深める。昭和11年松井大将(東京裁判で南京虐殺の罪をきせられA級戦犯として処刑されるーブログ著者注)の秘書となる。戦後は東京裁判の欺瞞を暴き、パール判決書の普及につとめ、南京虐殺の虚構を反証するなど、歴史見直し運動の最高指導者として戦後50余年にわたり活躍。以上、
日本歴史修正協議会の資料からの概略。