杉並の純一郎(3)

2009年12月で68歳に!
先の戦争が一体なんだったのかを今一度勉強し、次の世代に伝えてゆきたい。

欧州の戦術核維持は日本への拡大阻止の支え?

2010-05-07 00:52:10 | Weblog

 4月28日に以下の記事が載っているのを思い出した。そして記事は「日本などへの拡大抑止の支え」と書いているが、その後これが何を意味するのかを知りたいのだが具体的に取り上げた記事を見かけていない。
 日本にとり重要な問題だと思うが何故メディアは取り上げないのか?本件に関する日本政府の対応(コメント)も耳にしない!
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欧州の戦術核当面維持、日本などへの拡大抑止の支え NATO外相会議 (2010.4.28 産経)
 【ワシントン=古森義久】北大西洋条約機構(NATO)外相会議が欧州に配備された米国の戦術核兵器を当面堅持するとの方針を表明したことは、「核なき世界」を究極の目標として唱える一方、同盟国への拡大核抑止の現実策は保つというオバマ米政権の二段構えの姿勢への欧州側の認知として米側では受け止められた。欧州での拡大抑止保持は日本などアジアの米国の同盟国にも意味があるという。
 エストニアのタリンで22、23の両日開かれたNATO外相会議では米軍が欧州の同盟諸国に冷戦時代から配備し、なお残る合計250基ほどの中距離・短距離の戦術核兵器を現状のまま保つことが合意された。これら核兵器はNATO加盟国のドイツ、オランダ、イタリア、トルコなどに核砲弾や核爆弾(空中投下)として配備されてきた。しかしドイツ、オランダなどはこの戦術核の撤去を米国に求める動きもみせていた。
 だが今回の外相会議では米国のクリントン国務長官が戦術核の配備継続を提唱し、他の諸国も同意したという。NATOのラスムセン事務局長は会議のまとめとして記者会見で「米軍の欧州配備の核兵器は抑止の中枢であり、他の諸国が核を保有する限り撤去すべきではない」と言明した。
 クリントン長官は米軍戦術核の削減はロシア側の約2000基の戦術核兵器との相互削減が前提になるとも述べた。ロシアは米国との間で長距離の戦略核兵器の相互削減には同意したが、戦術核の削減交渉は拒んでいる。
 クリントン長官は同外相会議で演説し、(1)NATOは核兵器が存在する限り核同盟のまま留まる(2)核同盟加盟諸国は核の危険や責任を共有する(3)核兵器の全体数の削減はなお目指す-ことなどを原則として強調した。
 NATO全体がロシアをなお脅威とみる東欧諸国など新メンバーの懸念により戦術核保持を当面、決めたことは日本などアジアの米国の同盟国への米国の拡大核抑止の支えになるとの見解も専門家から表明された。
 ブッシュ政権のNATO駐在国防総省代表だったブルース・ワインロッド氏は「今回のNATO外相会議の合意は米国がその拡大抑止を戦術核のレベルでも保つという姿勢の明示となるため、日本などへの拡大抑止の保持方針の再確認だといえる」と解説した。