モンゴルと日本
先日、産経のコラム「話の肖像画」に出ていたモンゴル大統領顧問になり最近日本に帰化したチベット人ペマ・ギャルポ氏の話を出しましたが、そのなかで特に興味を引いたことが一つあったので書き留めておきます。
今年の2月にモンゴル大統領の訪日のときのことを、ペマ氏は話しています。
「分刻みの日程のなかで印象的だったのは、大統領が神奈川県藤沢市の常立寺を訪問したことです。約730年も前の元寇時の元の使者、杜世忠ら5人を供養した元寇塚があり、大統領はモンゴルの高僧を伴い焼香しました。大統領夫人が‘長年供養してくださり有難う御座います’と住職に声をかけていました。
また、博多湾で起きた元寇の戦死者を供養する日蒙合同慰霊祭が3月1日、福岡市で行われ、モンゴルのチベット仏教の高僧が大導師を務めました。元寇から700年以上の時を経て、日蒙友好協力関係の象徴的な行事となりました。」
産経注 元使塚は1275年、幕府の執権北条時宗によって、近くの瀧の口刑場で処刑された杜世忠ら五人の供養塔。元寇によって、日蒙両軍で14万人もの犠牲者が出たといわれる。
私はこの話を読んで大変感激しました。
日蒙とも700年間、このことを気にかけていた。蒙古は日本とのつながりを忘れておらず、そして日本が寺を立て供養し続けていたことを調べてきている。このお互いの思いは何か?改めて日蒙それぞれの思い、700年のときの流れに思いをはせることのできるその心意気、すごさ、見事さを感じざるを得なかった。双方ともに大乗仏教の国ではあるということだけでは片付けられない何かを感じる次第。
なお、大乗仏教がモンゴルを経て日本に伝わったことは理解していたが、モンゴルがチベットの大乗密教を今もって信仰していることは知らなかった。
日本がモンゴルと手を組んでチベットへの関心を示し、中国を牽制するというようなことにはならないのか?そうあって欲しいものだが。
日蒙関係は大相撲だけに有らずですね!
先日、産経のコラム「話の肖像画」に出ていたモンゴル大統領顧問になり最近日本に帰化したチベット人ペマ・ギャルポ氏の話を出しましたが、そのなかで特に興味を引いたことが一つあったので書き留めておきます。
今年の2月にモンゴル大統領の訪日のときのことを、ペマ氏は話しています。
「分刻みの日程のなかで印象的だったのは、大統領が神奈川県藤沢市の常立寺を訪問したことです。約730年も前の元寇時の元の使者、杜世忠ら5人を供養した元寇塚があり、大統領はモンゴルの高僧を伴い焼香しました。大統領夫人が‘長年供養してくださり有難う御座います’と住職に声をかけていました。
また、博多湾で起きた元寇の戦死者を供養する日蒙合同慰霊祭が3月1日、福岡市で行われ、モンゴルのチベット仏教の高僧が大導師を務めました。元寇から700年以上の時を経て、日蒙友好協力関係の象徴的な行事となりました。」
産経注 元使塚は1275年、幕府の執権北条時宗によって、近くの瀧の口刑場で処刑された杜世忠ら五人の供養塔。元寇によって、日蒙両軍で14万人もの犠牲者が出たといわれる。
私はこの話を読んで大変感激しました。
日蒙とも700年間、このことを気にかけていた。蒙古は日本とのつながりを忘れておらず、そして日本が寺を立て供養し続けていたことを調べてきている。このお互いの思いは何か?改めて日蒙それぞれの思い、700年のときの流れに思いをはせることのできるその心意気、すごさ、見事さを感じざるを得なかった。双方ともに大乗仏教の国ではあるということだけでは片付けられない何かを感じる次第。
なお、大乗仏教がモンゴルを経て日本に伝わったことは理解していたが、モンゴルがチベットの大乗密教を今もって信仰していることは知らなかった。
日本がモンゴルと手を組んでチベットへの関心を示し、中国を牽制するというようなことにはならないのか?そうあって欲しいものだが。
日蒙関係は大相撲だけに有らずですね!