杉並の純一郎(3)

2009年12月で68歳に!
先の戦争が一体なんだったのかを今一度勉強し、次の世代に伝えてゆきたい。

日本人の知らない二つのアメリカの世界戦略

2007-01-29 11:21:04 | Weblog

 深田匠の「日本人が知らない二つのアメリカの世界戦略」をまだ、読んでいる。ようやく、361ページまできた。この本は582ページありぎっしり文章が書かれているから、普通の本に置き換えたら800ページぐらいに相当するのでは?とにかく、大作であるが内容も素晴らしい。いままで、こんな人を知らなかった。

 「ブッシュの靖国参拝ならず!」要約すると以下。
2002年2月の来日まえにブッシュは靖国に参拝したいと打診してきた。米国大統領として初めて。その意味は対等な同盟国となるべき日本の主権を尊重し、日本の英霊に敬意を表し、ともに中国と戦おうという意思表示に他ならない。靖国で中国にたたかれている小泉への援軍でもあった。しかし、腰抜け日本は中国に遠慮して断り、参拝は見送りになる。参拝をブッシュに進言したのはアーミテージ、日本は共和党政権の友情を自ら捨ててしまった。このブッシュの動きは容共民主党が主導していたGHQの対日政策の否定であり、共和党がニューディーラーの作った戦後体制を含めての世界秩序再編の一環であり、大局的見地からなされた行動である。

 まだ先があるが、話が長くなるのでこのくらいにする。話題を進めると、一昨年の夏、ロシアは戦勝60年とかでモスクワへ世界各国要人を呼んだ。ブッシュがこの直前にバルト三国に行って「ヤルタ協定」は間違いであると演説している。このとき私は、これを利用して日本はロシアに四島問題を取り上げるべきと論じたことがある。しかし、小泉はモスクワへ行き、胡錦濤の前でブッシュとの親密振りを見せ付けることはできたが、このブッシュ発言を利用して、四島問題に触れることすらしなかった。

 アメリカというか共和党の大局的なものの見方に日本はついて行けなかったのか、行こうとしなかったのか、この二つの見逃しは日本にとり極めて残念な話である。

 日本は本当に大丈夫だろうか?間に合うのだろうか?
何を言っているかというと、言うまでも無いが中国の属国にならないようにという話だ。