「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成22年(2010)9月30日(木曜日)
通巻3083号
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鳥取県、三朝温泉が中国人に買い占められていた
北海道でもニセコ別荘地のほかに23ヘクタールが「中国系」
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水資源と森林資源がつぎつぎと中国資本に買い占められている。
何が狙いなのか。
不気味な動きが伝えられてきたが、ついにNYタイムズが特筆して報道した(30日)。
中国資本による日本企業買収はまだ1億2000万ドル程度(中小零細企業だから)。
北海道の森林地帯が23ヘクタールも買われたことが騒がれ、調べると『中国系』。さらによく調べると香港を拠点のフランスのデベロッパーということが分かった。
ニセコ別荘群に投資しているのは中国最大最強の投機集団「温州」の商人らで、開発したのはニトリである。
三重県でも相当の森林資源が中国系企業によって買い占められ、話題を呼んだ。
そして鳥取県三朝温泉郷。「そりゃ日本人に売りたいけど、買いに来たのは外国人だった。温泉にくる外国人も殆どが中国人」と地元の不動産業者。温泉旅館の女将も「歓迎」(フアンイン)と中国語を覚えているそうな。
鳥取の温泉は皆生温泉(米子市)のほうが有名、近くに「ゲゲゲ」の水木しげる通りがある境港をひかえ、観光客はこちらに集中したが、県央倉吉の南郊外に開けた温泉郷は客足が遠のいていた。開発が裏目に出て、大リゾート計画も暗礁に乗り上げ、新しい出資者を捜してきた。
三朝温泉開発に乗り出すのは上海のデベロッパーと言われる。