JOHNY’s BLOG

かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

BLOG的

2005-09-16 15:20:45 | マスメディア
政党機関紙配り逮捕された厚労省課長補佐、釈放 (読売新聞) - goo ニュース

BLOGという言葉に出会わない日はない、というくらいマス・メディアの中で存在感を増している新しい?メディアBLOG。
たとえばAERA(05・9・19)にある記事から。
2005総選挙前、自民党は突如「メルマガ・ブログ作者と党幹部との懇談会」を開いたことをとりあげ、そこに参加したブロガー(ネット記者)について触れている。ブログといえば、身近な生活ネタを書く日記サイトと思いきや、本格的に記者的な役目を果たしたBLOGERが新たなメディアを作り上げているものもあるという紹介である。あるBLOGサイトは一日10万ページヴューを誇り(narinari.com)、生活するのに十分な収入を得られものとなっているということや、影響力の大きさを評価している。この記事は次のような引用で終えられている。
―「これまでブログやホームページに書いてきた意見は、個人的な主張で終わってしまいます。一方、ネット新聞に採用された記事は、公共性を持っている・・・」 ―

 私はこの終わりに引用された言葉に引っかかりを覚える。
そもそもBLOGが注目されるにいたった発信元は米国であり、米国での爆発的普及のきっかけは今のブッシュが選ばれた大統領選であり、そして9・11同時多発テロだといわれている。ここでBLOGが注目されたことには当然に理由がある。突如巨大な影響力などが出現するわけはないのである。
 その理由とは、いわゆる大手メディアが取り上げない視点をBLOGが提供することができたからである。いってみれば小回りの効かなくなった大手メディアの情報に市民は嘘を感じたとともに、必要性を感じなくなったのだ。
これはいいすぎとしても、その当時、市民が一番ほしかった情報を大手メディアは提供できなかったということは一部確信を突いていると思われる。
 その結果、市民は情報をインターネット上に求めた。そこにあったのがBLOGを通した草の根の情報発信であったのであろう。
 このような考えからみると、先に私が引っかかりを覚えるといった引用の言葉がどこかわかるであろう。
 個人的な主張で終わってしまうBLOG発信、それを公共的なものとするのがインターネット新聞(形はBLOG形式を取るものも含む)であるという主張に無条件に賛同することが出来ない。既存のメディアにできないことがインターネットを通した場合はすべて解決されるがごとくの主張はあまりに夢想的にすぎないか。ここにあるのは新しいメディアを玩具にして遊戯をする偽メディア関係者の姿が映るだけのように思う。
 多少誇張して言うが、既存メディアが提供できなくなったものとは、個人の主張なのだ。産業としての成熟を進めることによって大手マス・メディアは、市民の生活から乖離し、統計から導き出されるような具体性を欠く抽象的平均人を対象に記事を作るようになる。その結果、中心にすえられるのは誰の心にも届かない記事ということになる。
 今後BLOGがメディアというものとして定着していくかどうかはわからないが、BLOGの出現が現状マス・メディアに欠けているものを表出させたことは後々まで残ることは確かである。
 しばしば日本のBLOGは米国のジャーナリズム的なるものと異なり、個人日記の様相をみせ、見るに耐えない、というような発言を耳にするが、私はそのように思わない。
急速に、新たなマス・メディアの形態をとるようになった米国のBLOGよりも、個人発信の形態が長く続く日本の傾向のほうが健全のように思えるのである。
 公共的な事柄とはすべて個人的事柄の延長線上にあるのだということを心に留め置きたいと思う。

さてそこで、冒頭の政党機関紙を配布したことで逮捕された公務員。
ニュースの表現では 

- 警察官舎に侵入し - 官舎の敷地内、マンション敷地内に入り、ピザ屋の広告や、催事ごとのお知らせなどを入れる際に 侵入 という言葉は使わないでしょう。
 侵入しんにゅう ―にふ 0 【侵入】

(名)スル
おかし入ること。強圧的にはいること。
「他国に―する」「賊の―を防ぐ」

悪意のものに対する価値付けがここにはまず存在している。

わかりやすい解説記事

 これは個人的な日記サイトという風にはいえないかも知れませんが、個人の力で集めた情報です。いわゆるマスメディアでこのような解説、情報集約はみたことがありません。
BLOG的例であるとおもいます。

 冒頭のニュースですが、私たちは誰からなにを守ろうとしているのか、いまいちど考えて見たいニュースです。

                JOHNY


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