JOHNY’s BLOG

かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

 雅子妃 適応障害 有名性

2004-09-10 19:58:50 | Book
 公務にはまだ出てこれないようですね。一般的ではない環境での生活、ご苦労が推測されます。
さて、適応障害ですがこれをひろーくいうと心の病、もしくは精神の障害。近時は一般的な病気で治るから、ということが強調されます。
 こういうようにいわれると、一般的じゃないことはいけなくて、治らない病気はいけないんですか、とくってかかりたくなります。
 今に始まったことではありませんが社会全体にある正常信仰にはうんざりさせられます。

 デュルケム などに言わせれば以異常を含めて正常だということになるのですが。この社会の多くの人は全体から異常を除いたものが正常というものが前提になっている。ゆえに、なにかコトが起こるといっせいにそれを非難し排除使用とする方向に流れていく。
 
 そういった流れを止めることができるのは、知識です。知っているということ知らないということ、正常と異常の区分けはどの線でなされるのか、というようなことを追ってみればその限界に気づき、一方向に走り出すスタンピート状態に取り込まれることはないのです。

適応障害は正常のひとつの形態に過ぎないと。

 雅子妃の件でもうひとつ考えたいこととして、その有名性ということがあります。彼女の御妃としての公人性、多くの日本人に知られる存在であり、またその立場は限りなく非難される立場に立つことはないポジション。この有名性はかなり特殊なものであると考えられます。有名性があるものといってすぐにあがるのは芸能人、スポーツ選手、政治家、でしょう。このどれもがその性質ゆえ批判される可能性が高いのに比べ御妃というポジションは批判されることが皆無だといってよい。
 このことが皇室の硬直した環境を作っている一因でもあるが今回はそれには触れない。
 
 批判される可能性がないことから、一般的にマイナス要因だと捉えられう事柄を身に引き受けたとき、そのことを社会全体が肯定的に捉えようとするのである。
つまり 適応障害は普通のことである、正常なのだ、ということが広がる。
 
 この点において雅子妃の有名性は社会に有意義だと私は考えるのです。肯定されることによって
多くの適応障害の人が救われていることでしょう。また正常の範囲が大きく広がることによって人々の寛容度が上がったと思うのです。
 
           JOHNY

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