宮本亜門と

　もう随分長い間活躍しています。演出家として才能がある　とメディアで取り上げられているのを目にしてきました。作品自体はまだみずじまい。ＴＶ映りはとてもいい、番組の作り手が求める以上のものを提供するサービス精神がみてとれる。文化的な話題をトピックにしたいと思ったら彼を撮ったらいい、なんていうのは意地悪な見方か。
　サービス精神というのも意地悪な言い方かも。肯定的にいえば、うちからでてくる言葉を溜めておくことができないから、とどまることなく聞き手に訴え語り続ける、というふうになるかもしれない。
　メディアにのってくる彼に私は惹かれる。
理由はとどまることのない多弁さによる。しかしそれは彼の話を聞き続けたいということではない。
　おそらく、話したい　のだ。
　彼の言葉の中に、私の琴線に触れる何かがありそれに答えたくなっている。

日々の中に　答えよう　とおもう呼び水となるような言葉はあまりに少ない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＪＯＨＮＹ