洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

ゆっくりハリー・ポッター(23)Feel it. ~手触りに関する英語~

2019年05月04日 | ゆっくりハリーポッター 
みなさん、こんにちは!4月中はレッスン準備などでバタバタしてしまい、久しぶりの更新になってしまいましたが、今回はゆっくり(すぎる!)ハリーポッター 第23弾

HARRY POTTER and the Philosopher's Stone 
by J.K.ROWLING

Chapter Twelve
The Mirror of Erised より

Hogwartsで迎えたクリスマスの朝、HarryがRonと一緒に届いたプレゼントの中身を確認しているシーンより、手触りに関する表現、そのほか色々、ご紹介します♪


Hogwartsに来るまで、良いクリスマスを過ごしたことがなかったHarry、まさか自分あてのプレゼントが届くなど全く期待していなかったところに、いくつかプレゼントが届いたので、とても喜びます。そして、一つ一つ、誰から何が届いたのか、中身を確認していきます。

一番上の小包を開けると、そこには、HagridからHarryへ手作りのwooden fluteが入っています。

そして、2つ目の小包には、VernonおじさんとPetuniaおばさんからの短い手紙とそこに貼られた50ペンス硬貨が1枚

'Hagrid and my aunt and uncle - so who sent these?' とHarryが次のプレゼントを見ると、Ronが少し顔を赤くしながら、'My mum.I told her you didn't expect any presents and -oh, no,' 最悪だ~といった感じで、'she's made you a Weasley jumper.'と言います。

WeasleyはRonの苗字なので、たぶん兄弟お揃いの何か...jumperってもしかして日本語にもあるあの服のことかなと思いながら、先を読み進めると、

Harryが小包を開けて中身を見ている場面の描写に a thick, hand-knitted sweater in emerald green と説明が。

イギリス英語ではセーターのことをジャンパーとも言うのですね。(※他にはpulloverという言い方があります)


そして、その包みには、Ronのお母さんの手作りのWeasley家お揃いのセーターに加えて、a large box of homemade fudgeが入っていました。


fudgeはチョコレートのことです。



★ここで、少し注目したいのが、「手作り」を表す英語です。

・ a thick, hand-knitted sweater in emerald green

・ a large box of homemade fudge


日本語の頭で考えると、カタカナにもなっている『手作り=handmade(ハンドメイド)』といつでも言いたくなりますが、チョコレートの時にはhomemade(ホームメイド)という言葉が使われています。


その理由は何故か??

食べ物は基本的に『手で作る』からです。

食べ物以外は機械でも作ることがありますので、”手で作ったんだよ”と伝えるためにhand-を使った表現を使います。ここでは、手編みということで、knit(ニット)と合わせてhandknittedと表現されていますが、handmade sweaterと表してもOKです。





さて、Harryに届いた4つ目のプレゼントは、Hermioneから、大きな箱にいっぱい入ったカエルの形をしたチョコレートのお菓子でした。


その後、あと残り一つとなったプレゼント、それを確認する時のHarryの様子に今回のおススメ表現がありました。


ここからがその引用です♪

Harry picked it up and felt it. It was very light. He unwrapped it.

【Harryはそれ(=小包のこと)を持ち上げて、中身がどんな感じか(この場合は、小包を外から触って確かめている感じですので、重さなど)を確かめてみた。それはとても軽かった。そして、彼はそれを開けた。】


☆今回のおススメ表現☆

「触って確かめてみる」を表す、feel

届くと知らなかった小包などが届いた時、何だろう??と箱を持ち上げて中身を想像したりしますよね。
小さくても、やけに重量感があったり、大きくても軽かったり。
中身が詰まっている感じだったり、ちょっと揺らすと動く感じだったり。
ここでは、Harryが何が入ってるんだろう?と想像しながら包みの感触を確かめている様子が目に浮かびます。


熱があるかないかおでこを触って確かめるときがありますが、その時にもこのfeelを使って表すことができます。
小説 IF TOMORROW COMES by Sidney Sheldonでも、ちょうど熱を確かめているシーンで同じfeelが使われている箇所がありますので、今回はそちらも紹介します。

主人公のTracyが体調を崩して、調子がとても悪くなった時に熱があるか自分で確かめるシーンがあるのですが、そこにあったのが次の文章です。

She felt her forehead again, and it seemed hotter than before.

※foreheadは「おでこ、額」のこと


訳:彼女は額をもう一度触って確かめた。前よりも熱くなっているようだった。


「これ、触ってみて!」と言う時などは Feel. だけで言われることもあります。
(注意:feelの後に具体的な名詞(目的語)を省略した形になっていますので、この一言英会話フレーズは状況が明らかな場合のみ通じます)


基本単語のfeelですが、この意味でも使えるようになると、表現に彩りを加えられます。

Harryに何が届いたのか?!
続きは次回




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今回紹介した表現は215ページにあります♪

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