みなさん、こんにちは。
今回は、ゆっくりハリー・ポッター 第24弾
HARRY POTTER and the Philosopher's Stone
by J.K.ROWLING
Chapter Twelve
The Mirror of Erised
Harryがクリスマスの朝に届いたプレゼントの中身をRonと一緒に確認しているシーンより、
より情景が描写できる倒置法を使った表現と手触りに関する表現Part2をご紹介します♪
前回までに登場したプレゼントは...
1つ目:Hagridからの手作りの木製のフルート
2つ目:Uncle VernonとAunt Petuniaから短い手紙とそこに貼られた50ペンス硬貨
この50ペンス硬貨が貼られている様子、本文では次のように書かれています。
Sellotaped to the note was a fifty-pence piece.
※noteはここでは、短い「手紙」のこと
※pieceはここでは「硬貨」のこと ちなみにロングマン現代英英辞典の定義では18番目にMONEY (a coin of a particular value) とあります。
この文章、いきなり過去分詞から始まっていて、気が引っ込んだ状態(わからない知らないと思いながら恐る恐る前に進む状態)で読むと、何のことかわからなくなりそうですが、落ち着いて観察したら、セロテープ、え?もしかして、あの、セロテープ?と自分の知っていることが書かれていることに気付くことができます。
セロテープで何をするか?常識で考えると、「貼ります」ね。
そこで、落ち着いて、もしかして何かが貼ってあるのかも?と見ていくとより理解しやすくなります。
この文章、wasの前後が入れ替わった倒置の文体になっています。
平たい文章(普通の並び)に戻すと
A fifty-pence piece was sellotaped to the note. となります。
こうすると普通の受動態の文になりますので、より意味が取りやすくなりますね。果たして、この文章が伝えている意味は、この平たい並びの文章と同じです。それなら、はじめからこう書いてよ!と思われれるかもしれませんが、それだと、手紙に硬貨が貼られている状態の、何とも奇妙で非常識な様子はそこまで伝わりません。あえて倒置で表すことで、普通の【主語、動詞】の順で並んでいる文章よりもよりしっかりと見なければならなくなります(慣れてくると通常の読書スピードに等しいレベルのスピードでのじっくりになります)し、え?何これ?、うわ!50ペンス硬貨が貼ってある!!と、驚くHarryの気持ちの追体験までできるような表現法になります。
過去分詞から始まるこの倒置の文体、わりとよく使われれる表現の手法ですので覚えておくと便利です
それでは、再び、Harryに届いたプレゼントのリストに戻ります。
3つ目:Ronのお母さんから手作りのRonたちとお揃い(でも色違い)のセーターと手作りのチョコレート
4つ目:Hermioneから大きな箱にいっぱい入った、Chocolate Frogsというチョコレートのお菓子
そして、いよいよ、最後の一つとなった、5つ目のプレゼント、そこには何が入っていたか。
ここからが前回の続きです♪
包みを持ち上げてその感触を確かめたHarry(Harry picked it up and felt it)、とっても軽くて何だろう?と包みを開けるとそこには。。。
ここから引用です♪
Something fluid and silvery grey went slithering to the floor, where it lay in gleaming folds.
(何か液体のように柔らかい銀色のような灰色の物が床にスルっと落ちて、床の上で折り重なって輝いていた)
それを見たRonは、息をのんで、驚きすぎて、手にしていたHermioneからもらったお菓子の箱を落とします。そして、
「これについて聞いたことがあるけど、これが、もし、そのそれだとしたら、めったにないもので、本当に価値のあるものだよ!」とHarryに話します。(‛I've heard of those,’'If that's what I think it is - they're really rare, and really valuable,')
それを聞いたHarryがRonに尋ねます。(ここから先は辞書なしで、知っている単語を大事に、前後の流れをよく観察して知らない単語の意味を想像しつつ、まずは全体をお読み下さい)
・・・・・・・
'What is it?' (←Harryの発言)
Harry picked the shining, silvery cloth off the floor. It was strange to the touch, like water woven into material.
'It's an Invisibility Cloak' said Ron, a look of awe on his face. 'I'm sure it is - try it on.'
Harry threw the Cloak around his shoulders and Ron gave a yell.
'It is! Look down!'
Harry looked down at his feet, but they had gone.
・・・・・・・
Harryに届いた5つ目のクリスマスプレゼントの中身は??
それを被ると姿が見えなくなるan Invisibility Cloak(透明マント)でした。
※invisibilityはvision (見ること)+ able (可能)+ ity(名詞の語尾)に 反対の意味になるinがついて【目に見えないこと】を表す単語になっています。
形容詞形はinvisibleです。
It's invisible. と言えば、「それは目に見えません」となります。
反対にIt's visible.と言えば「それは目に見えます」となります。
☆今回のおススメ表現☆
Harryが床に落ちた銀色に輝く布(cloth:クロス)を拾い上げた時に感じた、その布の手触りに関する表現'It was strange to the touch"です。
基本の型は It is (形容詞)to the touch. で、【それは~な手触りです(触れると~な感じです)】
「(生地などの)手触りがいい」は、It is smooth to the touch.とよく言われます。
It is hot to the touch.と言えば、「触ったら熱い」となります。
Harryに届いたマントの手触りは It is strange to the touch, like water woven into material. (妙な手触りで、まるで編んで生地にされた水のようだった)
水を編むことなどできませんが、そのくらい、すごく柔らかくてサラサラした様子が描写されている面白い表現ですね。
うわぁすごい!という表情のRonに「絶対そう(invisibility cloak)だと思うよ、着てみて!」と言われてHarry はそれを肩から掛けます。
すると、「やっぱりそうだ!(It is!) 下を見てみて!(Look down!)」とRon.
言われる通り、Harryが下を向いて自分の足を見てみると、、、、、
They(足の事)had gone! (消えてなくなっていました!)
Harry Potterの映画は観ていませんので、映画の中で、このシーンがどのように表されているのかわかりませんが、おそらく、ほとんど映像(役者さんの表情や小道具)で表されて、この3分の1くらいしか言葉では描写されていないのではないかなと思います。
不思議な魔法の世界の映画ですので、それはそれで、映像で見るとすごく面白いだろうなとは思いますが、英語学習的には、ちょっともったいないですね。
さて、このマント、誰から届いたのか、気になるところですが、今回はこの辺で♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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体験レッスン受付中。洋書リーディングの通信講座もあります。詳しくはお問合せ下さい♪
映画もドラマもいいですが、やっぱり読書、お勧めです
今回は、ゆっくりハリー・ポッター 第24弾
HARRY POTTER and the Philosopher's Stone
by J.K.ROWLING
Chapter Twelve
The Mirror of Erised
Harryがクリスマスの朝に届いたプレゼントの中身をRonと一緒に確認しているシーンより、
より情景が描写できる倒置法を使った表現と手触りに関する表現Part2をご紹介します♪
前回までに登場したプレゼントは...
1つ目:Hagridからの手作りの木製のフルート
2つ目:Uncle VernonとAunt Petuniaから短い手紙とそこに貼られた50ペンス硬貨
この50ペンス硬貨が貼られている様子、本文では次のように書かれています。
Sellotaped to the note was a fifty-pence piece.
※noteはここでは、短い「手紙」のこと
※pieceはここでは「硬貨」のこと ちなみにロングマン現代英英辞典の定義では18番目にMONEY (a coin of a particular value) とあります。
この文章、いきなり過去分詞から始まっていて、気が引っ込んだ状態(わからない知らないと思いながら恐る恐る前に進む状態)で読むと、何のことかわからなくなりそうですが、落ち着いて観察したら、セロテープ、え?もしかして、あの、セロテープ?と自分の知っていることが書かれていることに気付くことができます。
セロテープで何をするか?常識で考えると、「貼ります」ね。
そこで、落ち着いて、もしかして何かが貼ってあるのかも?と見ていくとより理解しやすくなります。
この文章、wasの前後が入れ替わった倒置の文体になっています。
平たい文章(普通の並び)に戻すと
A fifty-pence piece was sellotaped to the note. となります。
こうすると普通の受動態の文になりますので、より意味が取りやすくなりますね。果たして、この文章が伝えている意味は、この平たい並びの文章と同じです。それなら、はじめからこう書いてよ!と思われれるかもしれませんが、それだと、手紙に硬貨が貼られている状態の、何とも奇妙で非常識な様子はそこまで伝わりません。あえて倒置で表すことで、普通の【主語、動詞】の順で並んでいる文章よりもよりしっかりと見なければならなくなります(慣れてくると通常の読書スピードに等しいレベルのスピードでのじっくりになります)し、え?何これ?、うわ!50ペンス硬貨が貼ってある!!と、驚くHarryの気持ちの追体験までできるような表現法になります。
過去分詞から始まるこの倒置の文体、わりとよく使われれる表現の手法ですので覚えておくと便利です
それでは、再び、Harryに届いたプレゼントのリストに戻ります。
3つ目:Ronのお母さんから手作りのRonたちとお揃い(でも色違い)のセーターと手作りのチョコレート
4つ目:Hermioneから大きな箱にいっぱい入った、Chocolate Frogsというチョコレートのお菓子
そして、いよいよ、最後の一つとなった、5つ目のプレゼント、そこには何が入っていたか。
ここからが前回の続きです♪
包みを持ち上げてその感触を確かめたHarry(Harry picked it up and felt it)、とっても軽くて何だろう?と包みを開けるとそこには。。。
ここから引用です♪
Something fluid and silvery grey went slithering to the floor, where it lay in gleaming folds.
(何か液体のように柔らかい銀色のような灰色の物が床にスルっと落ちて、床の上で折り重なって輝いていた)
それを見たRonは、息をのんで、驚きすぎて、手にしていたHermioneからもらったお菓子の箱を落とします。そして、
「これについて聞いたことがあるけど、これが、もし、そのそれだとしたら、めったにないもので、本当に価値のあるものだよ!」とHarryに話します。(‛I've heard of those,’'If that's what I think it is - they're really rare, and really valuable,')
それを聞いたHarryがRonに尋ねます。(ここから先は辞書なしで、知っている単語を大事に、前後の流れをよく観察して知らない単語の意味を想像しつつ、まずは全体をお読み下さい)
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'What is it?' (←Harryの発言)
Harry picked the shining, silvery cloth off the floor. It was strange to the touch, like water woven into material.
'It's an Invisibility Cloak' said Ron, a look of awe on his face. 'I'm sure it is - try it on.'
Harry threw the Cloak around his shoulders and Ron gave a yell.
'It is! Look down!'
Harry looked down at his feet, but they had gone.
・・・・・・・
Harryに届いた5つ目のクリスマスプレゼントの中身は??
それを被ると姿が見えなくなるan Invisibility Cloak(透明マント)でした。
※invisibilityはvision (見ること)+ able (可能)+ ity(名詞の語尾)に 反対の意味になるinがついて【目に見えないこと】を表す単語になっています。
形容詞形はinvisibleです。
It's invisible. と言えば、「それは目に見えません」となります。
反対にIt's visible.と言えば「それは目に見えます」となります。
☆今回のおススメ表現☆
Harryが床に落ちた銀色に輝く布(cloth:クロス)を拾い上げた時に感じた、その布の手触りに関する表現'It was strange to the touch"です。
基本の型は It is (形容詞)to the touch. で、【それは~な手触りです(触れると~な感じです)】
「(生地などの)手触りがいい」は、It is smooth to the touch.とよく言われます。
It is hot to the touch.と言えば、「触ったら熱い」となります。
Harryに届いたマントの手触りは It is strange to the touch, like water woven into material. (妙な手触りで、まるで編んで生地にされた水のようだった)
水を編むことなどできませんが、そのくらい、すごく柔らかくてサラサラした様子が描写されている面白い表現ですね。
うわぁすごい!という表情のRonに「絶対そう(invisibility cloak)だと思うよ、着てみて!」と言われてHarry はそれを肩から掛けます。
すると、「やっぱりそうだ!(It is!) 下を見てみて!(Look down!)」とRon.
言われる通り、Harryが下を向いて自分の足を見てみると、、、、、
They(足の事)had gone! (消えてなくなっていました!)
Harry Potterの映画は観ていませんので、映画の中で、このシーンがどのように表されているのかわかりませんが、おそらく、ほとんど映像(役者さんの表情や小道具)で表されて、この3分の1くらいしか言葉では描写されていないのではないかなと思います。
不思議な魔法の世界の映画ですので、それはそれで、映像で見るとすごく面白いだろうなとは思いますが、英語学習的には、ちょっともったいないですね。
さて、このマント、誰から届いたのか、気になるところですが、今回はこの辺で♪
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映画もドラマもいいですが、やっぱり読書、お勧めです