試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-202[ツヌ109F] (クモハ101-193[元ムコ10F-2] 改番,屋根板・側面窓セル・カプラー交換,ATS・電略標記変更)

2018-11-15 21:41:21 | 国鉄/JR101系
天王山。

KATO国鉄101系ツヌ109F(Mc202)組成準備車10両はクモハ101-193(元ムコ10F-2:Mc193)の改番が終わり次第全車が出揃う。
先のクモハ100-191(ツヌ109F←クハ100-22:元ムコ10F-2)は一旦クモハ100-191(ツヌ109F)として暫定竣工させた。
編成離脱以降全く手が加えられていなかったクモハ101-193だが今入場での一発竣工を目指す。


国鉄101系クモハ101-193(元ムコ10F-2:101系800番代LOT側面窓セル装着車)。

最終入場車を飾るクモハ101-193(元ムコ10F-2)は同一車両番号のクモハ101-193(ムコ10F:Mc194)が種車である。
ムコ10F-2時代のクモハ101-193はモハ100-808(→モハ100-806:ムコ3F-2)とユニットを組んでいた。
そのモハ100-808(元ムコ10F-2)だがクモハ101-193(ムコ10F)と同時回着したモハ100-809(ムコ10F)を出自とする。
ユニット対照を守るべくモハ100-808への改番が決定したものの現状ではユニット間で車両番号標記再現差異が生じてしまう。
そのためクモハ101-193(ムコ10F)は原番号の[クモハ101-193]標記インレタが転写される珍しい車両となった。
よって未改番車ながら車両番号標記印刷は消去済であり僅かだけ作業負荷軽減に繋がっている。


入工中の元クモハ101-202,クモハ101-155,クモハ101-193 (廃車,ツヌ118F,元ムコ10F-2)。

クモハ101-193(元ムコ10F-2)では屋根板,全窓セル,カプラーが交換対象となる。
再生産品LOT狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルはクモハ101-155(ツヌ118F:再生産品)からの転用が決定していた。
残る旧製品LOT屋根板とダミーカプラーは元クモハ101-202(廃車:元ラシ107F)の装着品を用いる。
ツヌ105F用組成準備車であるクモハ101-155は広幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルへの交換が必要だった。
これには元クモハ101-202用旧製品LOT側面窓セルを充当する。
よってクモハ100-191の工程とは対照的に3両での複雑な部品交換を行う。


[クモハ101-193]:2-4位側。

改番は[クモハ101-193]を存置する節約式にするつもりだった。
ところが2-4位側の印刷標記消去が十分ではなく朱色1号の車体に白い埃が付着している様に見えた。
全てを捻出車両に頼るツヌ109Fだが久し振りの純増編成であり多少見栄えを意識した。
白文字標記インレタは比較的経年が浅く余り使い込まれていない台紙しか残っていない。
形式称号を含め所要インレタは多分にあり2-4位側だけを全剥離に切り替えている。
1-3位側は[クモハ101-193]から[クモハ101-202]へ改番されるため三方コック蓋との余裕が少なくなる。
仮に収まらなかった場合には全桁転写へ変更する前提で転写を開始した。


[クモハ101-[20][2]]:1-3位側。

一時大量に保有していたグリーンマックス製白文字標記インレタは別形式の改番で高経年台紙を使い終えた。
残りは2台紙に限られており無駄遣いはしたくない。
先ず1-3位側に[クモハ101-202]が転写出来るか確認した。
インレタを仮合わせしたところ間隔さえ守れればぎりぎり三方コック蓋に被らないと判った。
よって積極的に組標記インレタを活用し[クモハ101-]+[20]+[2]の組み合わせで転写に入る。
その結果窮屈さを抱えながらも[クモハ101-202]と三方コック蓋の空間は確保された。
全桁転写となった2-4位側はペイントリムーバー式印刷消去痕を全面的にラプロス#6000で均す。
塗装被膜はラプロス式印刷消去車と同等であり安定した転写が望め[クモハ101-20]+[2]を並べた。
狙いが的中し[クモハ101-202]への改番では1つもインレタを失わない好成績を収められた。


各車に部品が離散する元クモハ101-202。

クモハ101-202(ツヌ109F),クモハ101-155(ツヌ118F),元クモハ101-202は何れも部品交換を行わなければならない。
先ず元クモハ101-202を分解し転用先毎に部品を振り分けた。
このうちクモハ101-202用は前面窓セル及び旧製品LOT屋根板に限られる。
残された部品を早期に片付けるため次の分解車両はクモハ101-155となった。
旧製品LOT側面窓セル,妻面窓セルをクモハ101-155へ取り付け広幅Hゴム支持車に改める。
最後にクモハ101-202の分解へと取り掛かりクモハ101-155,元クモハ101-202から捻出した窓セルに組み替えた。


側面窓セルが入れ替えられた元クモハ101-202,クモハ101-155,クモハ101-202

ところが元クモハ101-202へ101系800番代LOT側面窓セルを取り付ける際に妻面窓セルを取り違えた。
101系800番代LOT側面窓セルは車体への組み付けに難航する個体が数多く存在する。
長らく車体か側面窓セルに原因があると考えていたがこの取り違えが意外な答に繋がる。
再生産品LOT妻面窓セルを取り付けた状態では101系800番代LOT側面窓セルでも問題なく装着が行えた。
誤りに気付き全ての窓セルを101系800番代LOT品で揃えると嵌合の固さが発生した。
詳細は確認していないがムコ10F(Mc194:101系800番代)には妻面窓セル成形等の差異があるらしい。
これを逆手に取れば側面窓セル取付時の挿入角度変更で往なせると思う。
今後101系800番代LOT側面窓セル装着車が入場した際に試行したい。




クモハ101-155(ツヌ118F:旧製品LOT側面窓セル交換施工)。
※再生産品。

同時入場した3両では真っ先にクモハ101-155(ツヌ118F)が暫定竣工を迎えた。
これで十三代目ツヌ118F(再生産品)の保留車はクモハ101-155+モハ100-158+クハ100-78が広幅Hゴム支持車に変更された。
実質的に側面見附統一を目指すツヌ105F組成への第一次整備と言える。
これまでツヌ105Fは2編成がプロトタイプ候補に挙がっていた。
保管品のLP411前照灯残数が3灯に確定した事でLP402前照灯車が多数を占める1983年4月現在の編成に絞る予定である。
モハ100形用床板不足も解決済でありツヌ109Fに続く増備編成はツヌ105F(Mc154)となるだろう。


交換を終えたクモハ101形用床板関連部品 (クモハ101-202用,元クモハ101-202用)。

これ以降はクモハ101-202(ツヌ109F)の作業に集中する。
何故かムコ10Fでは運転台側にも101系用KATOカプラーが採用された。
ムコ10F-2の先頭に立っていたクモハ101-193はKATOカプラーを廃止しマウントレスTNダミーカプラーへ改めていた。
津田沼区仕様ではマウントレスTNダミーカプラーを採用しておらず元クモハ101-202からダミーカプラーを移設する。
元クモハ101-202には保管品の101系用KATOカプラーを装着した。
またクモハ100-191がクイックヘッドマーク機構を持たないためプリズムケースの相互交換も行っている。
表示器用プリズムへの点灯色変更対策を再施工した後にクモハ101-202用床板を組み立てた。
ライト基板は何故か車体とは異なる2ndLOT品に交換されていた。
ただ現行LOTライト基板との点灯色温度差は殆ど無く交換していない。




[[B],[千ツヌ 定員136]]:2-4位側。

いよいよATS[BS]標記,[西ムコ 定員136]電略標記印刷消去に突入する。
ATS[BS]標記変更はツヌ109Fの組成が遅れた大きな原因でクモハ101-202(ツヌ109F)での施工が出場の鍵を握る。
標記印刷崩しはクモハ100-191での経緯を踏まえラプロス#6000からラプロス#8000に変更した。
各標記が崩れる速度が遅くなる代わりに塗装被膜への負荷を大幅に軽減できた。
このまま仕上げても問題無さそうに思えたものの成形色露出が引っ掛かりユニクリーナー式に切り替えている。
ユニクリーナー式印刷消去は引き続き極細綿棒を用いた。
印刷消去順もクモハ100-191と同じく[西ムコ]電略標記→ATS[BS]標記とした。
かなり力を加えながら綿棒を擦り続けたつもりだが完全に印刷が消えるまで20分を要している。
標記印刷痕を消しゴムで均しボナファイデプロダクト製[千ツヌ]電略標記,グリーンマックス製ATS[B]標記インレタを転写する。
塗装被膜の変質は隠せないが十分な見附には至ったと思う。




クモハ101-202 [07C 千葉]:ダミーカプラー・再生産品LOT前面窓セル交換,運行番号・行先変更,[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー貼付施工。


クモハ101-193 [13C 千葉]:ツヌ101F-1(101系800番代LOT前面窓セル装着車)。

行先表示類の交換は前面窓セル交換と並行して行った。
[07C]幕,[千葉]幕共に切り出し済保管品を起用している。
クモハ100-191用[千葉]幕は表示が若干運転台側に偏った部品が充てられていた。
対比の意を込めクモハ101-202(ツヌ109F)では中央に表記された[千葉]幕を選んでいる。
詳細は判りかねるが一部に白濁箇所が生じており恐らく再生産品LOT部品だと思う。
湯口跡処理の甘い再生産品LOT[千葉]幕は少しずつ整形を進めている最中であった。
保管品の[千葉]幕は何れかに偏位した表記を持つ個体が多く事前対策が奏功したと言えよう。


クモハ101-202 点灯試験[07C 千葉]:前照灯(表示器点灯色変更施工)。
※2ndLOTライト基板装着車。


クモハ101-202 点灯試験[07C 千葉]:尾灯(表示器点灯色変更施工)。
※2ndLOTライト基板装着車。


クモハ100-191 点灯比較[07C 千葉]:ツヌ109F(現行LOTライト基板装着車)。
※表示器点灯色変更施工車。

再生産品LOT前面窓セルへの変更はクモハ101-193(ツヌ101F-1:Mc193)との比較で効果が確認できた。
これはラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)とラシ107F(Mc202:再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)での差別化と同一手法である。
ただ車体色の関係からか朱色1号車両の方が明らかな違いになったように感じられた。
ツヌ101F-1は千葉方ユニットだけの朱色1号混色編成でありツヌ109Fとは構成が異なる。
中野方は車体色の差異で十分だったが千葉方はLP402前照灯車まで重複してしまう。
小手先での仕様競合防止策はまたもや的中してくれた。
再施工した表示器点灯色変更対策はクモハ100-191とほぼ同等の色温度となり誤差の範囲内に留まっている。




クモハ101-202(ツヌ109F:クモハ101-193 改番,旧製品LOT屋根板・再生産品LOT狭幅Hゴム支持印刷再現窓セル交換,[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー貼付施工)。

側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー貼付位置はツヌ101F-1,ツヌ110F(Mc195)と同じである。
奇数向先頭車両の隔扉貼付は統一されていたため齟齬は生じない。
ただツヌ109Fへの誤乗防止ステッカー貼付実績が確認できておらず今後剥離する可能性は残っている。
クモハ101-193(元ムコ10F-2)もクモハ101-202(ツヌ109F)へ改番された上に津田沼区仕様へと変更された。
ATS[B]標記への変更は2両連続で成功しておりユニクリーナー式も新たな印刷消去方式に加える。
ツヌ109F用朱色1号車両入場で得たものは今後に繋がる要素が多く良い前例になると思われる。


クモハ101-202+モハ100-256 (ツヌ109F:元クモハ101-193+元モハ100-1006)。


モハ101-262+クモハ100-191 (ツヌ109F:元サハ101-209+元クハ100-22)。

竣工したクモハ101-202(ツヌ109F)はモハ100-256(ツヌ109F)が新たなユニット相手となった。
惜しむらくは武蔵小金井区,豊田区仕様波動用車両再編にてツヌ109F用組成準備車を賄ったため両車でLOTが異なる点にある。
モハ100-1006(元トタ5F-2)を番代区分変更したモハ100-256用種車はモハ100-146(トタ5F:Tc14)まで遡る。
新旧LOT混結ユニットとなる関係上朱色1号に僅かな色温度差が生じた。
形式変更車同士がユニットを組むクモハ100-191+モハ101-262(ツヌ109F)とは対照的な経過を辿っている。
ただ編成見附を崩すまでには至っておらず見逃せる差異で食い止められたと思う。




元クモハ101-202(廃車:現行LOT屋根板・101系800番代LOT側面窓セル交換施工)。
※塗装変更車。

途中で組み立てが保留されていた元クモハ101-202は101系800番代LOT側面窓セル装着車に変わった。
ただ使用用途の限られる101系800番代LOT側面窓セル以外は保守に活用可能な部品を数多く有する。
突如の出番に備えられるよう適宜整備を行う予定である。
その一方で廃車群から運転台付車用明灰色Hゴム支持印刷再現側面窓セルが消滅した。
老朽化が目立ち始めたラシ106F(Mc191:旧製品)の改修は予備品が無くなり交換対応が不可能になっている。
改修項目は側面窓サッシ印刷の補修が主であり油性メタリックマーカー式にて乗り切るしかないだろう。
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