試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-174[ツヌ115F] 車体改修 (再生産品LOT屋根板・側面窓セル交換施工,元クハ101-75[ツヌ118F] 回着) ※再生産品

2019-08-18 21:48:16 | 国鉄/JR101系
救世主。

一足先に再生産品編成へ昇格したKATO製国鉄101系ツヌ113F(Tc74)は側面見附統一を果たせなかった。
これまでに導入したツヌ118F(Mc155:再生産品)はクモハ100-108だけが広幅Hゴム支持車で回着した編成が多数派だった。
都度側面窓セル交換を進めた結果クハ101-74,クハ100-85(ツヌ113F)は狭幅Hゴム支持車に至らず再出場を迎えている。


国鉄101系クモハ100-174(ツヌ115F:旧製品LOT側面窓セル装着車)。
※再生産品。

狭幅Hゴム支持車が多く組み込まれるツヌ108F(Mc133)であるが運転台付車両はクモハ101-133(再生産品)だけに限られた。
中野方先頭車両のクモハ100-154(←クモハ100-108:ツヌ118F)は狭幅Hゴム支持再現側面窓セルに交換出来なかった。
止むを得ずモハ101-193(ツヌ108F←モハ101-91:再生産品)を旧製品LOT側面窓セルに振替えユニット間の見附を揃えている。
クモハ101-133はツヌ113Fの改修でも一旦側面窓セル供出候補に挙がった。
しかし他に狭幅Hゴム支持再現側面窓セルが捻出可能な運転台付車両が見当たらず計画は断念される。
ツヌ115F(Mc144)でも状況は変わらないと思えたがクハ101-75(ツヌ118F:旧製品)の回着で一転した。


LP411前照灯の確保が名目だったクハ101-75(ツヌ118F)。
※旧製品。

KATO製ライトスイッチ部品(Z04-5547)を投入した際にLP411前照灯車へ改装済のクハ101-75(ツヌ118F:旧製品)を発見した。
喉から手が出るほど抑えたかったLP411前照灯(黄色5号)をジャンク車両で手に入れられる機会に恵まれている。
この時はLP411前照灯にしか目が行かずろくな確認も行わないまま導入に踏み切った。
LP411前照灯は弁天橋区仕様(Mc170)であるが絶対数が足りずこれだけで値千金と言えた。
ところがクハ100形用床板を履くクハ101-75(ツヌ118F)だったと後になって気付いた。
更に再生産品LOT狭幅Hゴム支持再現側面窓セルに交換されておりその価値は倍増している。


入工中のクハ101-75,旧クモハ100-144,クモハ100-174 (ツヌ118F,元ツヌ113F,ツヌ115F)。
※旧製品,旧製品,再生産品。

編成見附統一が危ぶまれたツヌ115Fだったがクモハ100-174を狭幅Hゴム支持車へ改められる見通しが立った。
クハ101-75(ツヌ118F)の投入により再びクモハ101-133が側面窓セル捻出車へと引き当てられる。
その結果クモハ101-133との相互交換でクモハ101-144(ツヌ115F)は狭幅Hゴム支持車に復帰した。
ツヌ115Fの改修入場を締めるクモハ100-174は旧クモハ100-144(元ツヌ113F:旧製品),クハ101-75との同時入場になった。
車両更新で旧ツヌ113F(再生産品+旧製品)から離脱した旧クモハ100-144は再生産品LOT屋根板が装着されたままであった。
よって部品捜索を行わずにクモハ100-174の改修が開始されている。


屋根板を交換したクモハ100-174,旧クモハ100-144。

クモハ101-144の改修入場ではばらばらになったクモハ101形が3両出現する憂き目に遭った。
そのため順次クモハ100-174への再生産品LOT部品取付を並行する工程に変更した。
先に旧クモハ100-144を暫定竣工させる順番は変更せず仕掛車両の削減に努めている。
クモハ100-144(ツヌ113F:再生産品)で置き換えられた旧クモハ100-144は旧製品編成組成準備が行われていない。
旧製品LOT屋根板振替はクモハ100-174からの移設で即時終了したが側面窓セル窓サッシ印刷の状態が不安視された。
各所で曇りが目立ち始めていた側面窓セルだったものの窓サッシ印刷への影響は見られず一安心出来た。


旧クモハ100-144 点灯試験[ 65 成田]:1stLOTライト基板装着車。
※旧製品。


旧クモハ101-180 点灯比較[13C 千葉]:元ツヌ113F(1stLOTライト基板装着車)。
※旧製品。

旧ツヌ113Fに組み込まれていた旧製品はツヌ115F(Mc155←ツヌ118F:二代目)を構成していた車両が大半である。
唯一旧クモハ100-144だけは旧クモハ100-175(元ツヌ107F:Tc83)の改番車で出自が異なる。
晩年まで旧ツヌ107F(旧製品)の先頭に立っていた旧クモハ100-175は前尾灯点灯機会が多かった。
改番異動時もこの1stLOTライト基板が引き継がれており余り期待せずに点灯試験を行っている。
案の定点灯照度は明らかな低下を示し旧クモハ100-144も1stLOTライト基板予備車には値しなかった。
ただ1stLOTライト基板は十分な予備品数まで回復したため経年劣化による交換への支障は無い。




旧クモハ100-144(元ツヌ113F:旧製品LOT屋根板交換施工)。
※旧製品。

旧製品編成組成時に再入場させる関係上旧クモハ100-144(元ツヌ113F)も暫定竣工となる。
入場前との変更箇所は旧製品LOT屋根板に限られ単独ではその差異が掴み難い。
微妙な色温度差は編成を組むと浮かび上がる弱点であり屋根板交換に拘る一因となっている。
なお既にクモハ100-144と交換した再生産品LOT床板が充てられていたため更新対象には含めていない。
そして旧ツヌ113F,ツヌ115Fから外れた旧製品車両は旧クハ101-10(元ツヌ115F)以外の仕様を整えられた。
再生産品LOT屋根板が残る旧クハ101-10だが当然クハ101-75(ツヌ118F)が寄与してくれると考えていた。


再生産品LOT部品で固められていたクハ101-75

ところがクハ101-75(ツヌ118F)の分解を進めると前オーナーさんの徹底ぶりが各所で現れる。
先ずクハ100形用床板は補助導電板を持つ再生産品LOT相当品に交換されていた。
現行LOTライト基板が取り付けられており101系800番代LOT品,弁天橋区仕様品,再生産品LOT品の何れかだと思われる。
そして期待を寄せていたクハ101形用屋根板までもが再生産品LOT相当品へ交換済だった。
これで旧クハ101-10の旧製品LOT屋根板復旧が遠退いてしまい今後の課題として残されている。
取り敢えずLP411前照灯は保管品へ廻しLP402前照灯をクハ101-75に取り付けた。


ライト基板を振替えたクハ100形用床板とクモハ100形用床板 (再生産品LOT相当品,旧製品LOT品)。

更に作業は脇道に逸れ再生産品LOT相当クハ100形用床板の活用策へと移行している。
在籍車には旧製品LOT床板が取り付けられた運転台付中間組込車が相当数残っていた。
ライト基板端子端部を薄型化しライトスイッチ機構の安定度を高める方法は一応の結果が出ている。
但しこの施工は点灯照度が落ちた1stLOTライト基板装着車に限定しているため全車への波及は不可能だった。
加えてクハ100形用床板は保管品が尽きておりクハ101-75用床板を運転台付中間組込車更新用へ廻す。
先ず1stLOTライト基板が装着されていた旧製品LOTクモハ100形用床板に現行LOTライト基板を転用した。


部品交換を終えたクハ101-75,クモハ100-174。

次にDT21非動力台車を移設し旧製品LOTクモハ100形用床板の先頭車両対応化を終わらせている。
1stLOTライト基板に交換されたクハ100形用床板は車体との齟齬が生じていた元クハ100-34(廃車:元ラシ107F)へ取り付けた。
今後照度低下が発生していないクハ100形1stLOTライト基板装着車の切り分けを行い転用する予定である。
そして元クハ100-34が履いていた旧製品LOTクハ101形用床板をクハ101-75に充てクハ101-75(ツヌ118F)へと復帰させた。
ここでクハ101-75関連の作業は打ち切られクモハ100-174を再生産品仕様へ復旧させる工程に戻った。
狭幅Hゴム支持再現側面窓セルを組み込み2016年9月に竣工した車体更新車との仕様統一へ進む。


クモハ100-174 [09C 津田沼]:再生産LOT屋根板交換施工。
※再生産品。


クモハ101-144 [09C 津田沼]:ツヌ115F(再生産LOT屋根板交換施工車)。
※再生産品。

クモハ100形にはジャンパ栓納めが設置されていないため確認項目はクモハ101-144よりも1つだけ減少した。
KATO製101系運転台付車両は個体差により側面窓セルを取り付けると運転台屋根板が浮き上がる場合がある。
未だ解決方法を見い出せないままだがクモハ101-144に続きクモハ100-174でもこの厄介な現象には襲われなかった。
[09C]幕,[津田沼]幕は表示器内で僅かな隙間こそ確認されたが近年の竣工車に比べ間隔が狭く現状維持とした。
十一代目ツヌ118F(再生産品)にも車両番号標記偏位車が含まれ改番は慎重を期した記録が残る。
クモハ100-108(ツヌ118F:十一代目)は2-4位側[クモハ100-108]標記が三方コック蓋に近接しておりラプロス式の一択だった。




クモハ100-174(再生産品LOT屋根板・側面窓セル交換,塗装被膜修正施工)。
※再生産品:車体改修。


モハ101-236(ツヌ115F:2018年3月度更新車)。
※再生産品:車体改修施工車。

改修の肝となる車両番号標記印刷消去痕は完全に[クモハ101-108]へと達する現行水準に近い仕上がりだった。
ただクモハ101-144と同様[クモハ100-174]標記の周囲はラプロス#8000での平滑化が裏目に出た艶を有する。
加えて腰板付近には無数の擦過痕が残り現在より養生範囲が狭かった当時を伺わせた。
この擦過痕は腰板寄へ偏位していた[クモハ100-108]標記跡を目立たなくする目的があった模様で側面窓幅だけに留まっている。
改善は作業が容易いと思われる擦過痕修正を先行しラプロス#6000で腰板周りの塗装被膜を馴染ませた。
続けて[クモハ100-174]標記下部の艶へラプロス#4000,ラプロス#6000を当て更新時差の縮小を図っている。




モハ101-236+クモハ100-174 (ツヌ115F:狭幅Hゴム支持車+狭幅Hゴム支持車)。
※再生産品。

2019年8月度更新車,2018年3月度更新車,2016年9月度更新車が混在するツヌ115Fだが一応の見附統一が図れたと思う。
基本的な改修は車両番号標記周囲の塗装被膜に集中したがクモハ100-174(ツヌ115F)が竣工するまで気が抜けなかった。
ラプロス式印刷消去車は補修例が余り多くなく今改修でペイントリムーバー式印刷消去車よりも修正の難しさを感じている。
ツヌ113Fで更新時差縮小策が採られなかった理由にはHゴム支持再現統一の未達も関係した。
もう少し早くクハ101-75(ツヌ118F)を入手出来ていれば狭幅Hゴム支持編成化されたツヌ113Fが登場していただろう。
ただ新旧LOT車両の比率から改修規模は旧ツヌ115Fが旧ツヌ113Fを下回ったはずであり作業進捗には有利だったと思う。
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