試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系武蔵小金井電車区3F [Mc56] 3+7編成 (クモハ101-56+モハ100-806 竣工:ムコ5F 2両口)

2018-05-31 21:56:16 | 国鉄/JR101系
製造年次。

KATO製国鉄101系ムコ3F-2(Mc56)が出場した。
ムコ10F-2(Mc193),トタ5F-2(Mc1006)を廃止し波動用だった5両を保留車に廻した。
このうちクモハ101-1006(元トタ5F-2)は需給都合や内嵌式尾灯が絡み武蔵小金井区仕様での残留が早期に決定している。


国鉄101系ムコ3F (1978/X)。
[ムコ3F-2]:Mc78-M'76-T'c67+Mc56-M'806-T36-T'211-T'36-M161-M'c81。
※イメージ編成(1978/3)。

101系800番代は中央東線の小断面トンネル入線に対応するために生まれた番代区分である。
外観はPS16形パンタグラフを搭載する箇所のみが低屋根化される独特の見附となった。
モハ71形やモハ72形850番代等の旧形国電淘汰も重なり製造は1961年11月~1961年12月と101系では比較的早い。
クモハ100-801~クモハ100-806,モハ100-801~モハ100-811の総勢17両で少数派だった。
当時武蔵小金井区の101系は8M2Tから6M4Tへの大規模な組成変更が進行していた。
組成変更はユニット対象を崩して行われた。
新製配置された101系800番代は組成変更が考慮されており当初から製造年次の異なるユニットが登場している。
その特殊性から晩年まで武蔵小金井区に集中配置されていた。
中央線快速101系さよなら運転に充当された7両編成にもクモハ100形800番代が組まれている。
充当車両は元ムコ予備00Fと元ムコ1F(←ツヌ110F)を組み合わせた組成であった。
ちなみにムコ予備00F:8M2T編成,ムコ1F:101系中央線快速最終運用編成と印象に残る編成から選ばれている。
Mc60-M'35+T'68-T'227-T'94+M108-M'c802(1985/4/29)。
ムコ予備00F,ムコ1F。
最晩年はモハ100-807~モハ100-810が弁天橋区に集結し生涯を終えた。
1978年3月現在の編成表を見ると101系800番代で揃う編成はムコ5Fとムコ10Fしか存在していない。
他のユニットは分散組成されクモハ100形0番代,モハ100形0番代との編成を組んでいた。
中央東線への臨時列車をムコ5F,ムコ10Fだけで捌くとは考え難く都度組成変更がなされたと思われる。
◆ムコ5F:Mc125-M'802-T'c66+Mc56-M'806-T4-T207-T'4-M54-M'c803(1978/3)。
◆ムコ10F:Mc194-M'809-T'c22+Mc193-M'808-T40-T209-T'40-M107-M'c806(1978/3)。


クモハ101-56 [45H 東京]:内嵌式尾灯車。

ムコ3F-2の組成で苦慮したのはクモハ101-1006の取り扱いだった。
クモハ101-1006は元クモハ101-17(旧ムコ3F:Mc78)を種車としたため内嵌式尾灯車であり転用先が限られた。
内嵌式尾灯車だったクモハ101-911を電装解除したクハ101-911への形式変更も考えた。
しかしモハ100-808(元ムコ10F-2)のユニット相手が不足しクモハ101形0番代の復帰に落ち着いている。
ユニット対照表からモハ100形800番代と組む初期製造車のクモハ101形0番代を探り当てた。
候補はクモハ101-56+モハ100-806(ムコ5F),クモハ101-69+モハ100-805(ムコ19F)の2ユニットに絞られた。
検討の結果クモハ101-56+モハ100-806をプロトタイプとしムコ5F(2両口)が出場している。
組成はムコ3F-1(←ムコ3F)の4,5号車と差し替えるだけである。
よって編成管理番号はムコ5Fを採用せずムコ3F-2とした。
なおムコ19Fは一癖ある組成で10両編成化が前提であればクモハ101-69+モハ100-805を選んでいただろう。
◆ムコ19F:Mc1015-M'1015-T'c17+Mc69-M'805-T'94-T'228-T'68-M105-Mc121(1978/3)。


モハ100-806(101系0番代LOT窓セル装着車)。

ユニットを組むモハ100-806(←モハ100-808:元ムコ10F-2)とは異LOT混結になった。
両車では朱色1号に若干の色温度差が見られるものの誤差の範囲内だと思える。
101系0番代LOT窓セルへの交換を行い明灰色のHゴム支持が引き立つように変わった。
ユニット間での見附は揃っており車体色の色温度差を補っている。
101系0番代LOT窓セル供出車にはクモハ101-193+モハ100-808(ツヌ101F-1:Mc193)を充当した。
ツヌ101F-1はクモハ101-193+モハ100-808だけが朱色1号を纏う混色編成である。
クハ100-30以下8両(ツヌ101F:T'c30)とはHゴム色温度が異なるが1,2号車に配されるため余り気にならない。
同時にクハ100-67もクハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様)の入手で明灰色Hゴム支持化した。
これでムコ3F(Mc78)は全車明灰色Hゴム支持再現側面窓セルで統一された。
101系武蔵小金井区,豊田区仕様で101系800番代LOT窓セルを装着する車両はクハ100-79(トタ冷房5F)を残すだけになっている。


サハ100-211(電装準備撤去車)。

この他ムコ3F構成車両ではサハ100-211の屋根板改修を行った。
サハ100-211は屋根板を加工し電装準備撤去車に仕立てている。
起用した屋根板はサハ100-227(ツヌ110F:Mc195))からの転用品で大半の嵌合爪を折損させたため捻出されたものだった。
車体への固定は両面テープに頼ってきた。
採用時は強力な粘着力を示していたがさすがに経年劣化が進み1エンド側の浮きを抑えられなくなっていた。


接着固定に変更した屋根板 (サハ100-211)。

再び両面テープを用いても再発は防げない。
部品不足も重なり当面は電装準備撤去車とする予定だった。
嵌合爪以外に屋根板の不具合は無い。
そこで微量のゴム系接着剤を1エンド側車体妻板上部に塗布し固定化した。
2エンド側の嵌合爪は生き残っており再撤去は容易である。


サハ101-36+サハ100-211 (メーカー塗装屋根板装着車+塗装変更屋根板装着車)。

サハ100形電装準備撤去屋根板はサハ101形用に手を加えた。
ベンチレーター台座を切除したためGMカラーのダークグレーを吹き加工痕を隠蔽している。
そのためムコ3F-1では1両だけ屋根板色が異なる。
しかしサハ100形電装準備撤去車は製品化されていない。
編成内での存在感を強める効果もあり近似色への塗装変更は見送られている。


ムコ3F-2サイドビュー(クモハ101-78)。

クモハ101-56+モハ100-806は今後もクモハ101-78以下8両をムコ3F-1と共用するバリエーション用に留める。
床板の遣り繰りからモハ100-806には動力ユニットを搭載させた。
将来の非動力車化が考えられるためクモハ101-56には先頭車両対応準備を施している。
まだ流動要素が残る2両だがムコ3Fグループで定着すると思う。


クモハ101-56+モハ100-806 (ムコ5F:元クモハ101-1006+元モハ100-808)。

一連の車両異動は結果的に波動用車両が旧トタ5F-2からムコ3F-2へ異動した形になった。
旧トタ5F-2は101系1000番代組成を特徴とした。
しかし外観差に乏しく登場機会は多くなかった。
ムコ3F-2はモハ100-806が異彩を放つ。
動力ユニットはモハ100-1006(元トタ5F-2)からの移設である。
モハ100-1006はモハ100-146(トタ5F:Tc14)が種車で車体とは大きなLOT差が生じた。
但し走行機会が限られたせいか状態は良く走行に支障は無い。
今後1,2号車に変更される可能性が残るもののトタ5F-2より活躍の場は増えるだろう。
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