試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3737,3736,3735[3738F] 2次車 中期仕様 (3767,3766,3765[元3768F-1] 改番:ジオマトリックス製インレタ転写施工)

2020-01-18 23:29:12 | 京成線:3700形
強行。

現在グリーンマックス製京成3700形は総勢10編成まで勢力を拡大した。
製品化された編成は3708F(1次車),3728F(1次車),3768F(3次車),3798F(4次車),3818F(5次車)の5本である。
このうち3768Fだけは後期リニューアル工事施工編成がプロトタイプとされ独自の側面見附を有する。


京成3700形3767 3次車 中期仕様(元3768F-1)。

後期リニューアル工事施工編成はUVカットガラスの新規採用が雰囲気を変える大きな要素となった。
そのため本来なら他編成とのプロトタイプ競合を防げる3768Fだが諸事情により3編成が導入された。
中でも3768F後期仕様(二代目)は3818F中期仕様(再生産品)に代わり増備へ至った経緯を持つ。
既に3768F後期仕様(→現行仕様:3768F-2)が出場した後であり旧3758F中期仕様(→後期仕様:3758F)とプロトタイプを振替えた。
これにより3768F(二代目)は3798F中期仕様,3818F中期仕様(再生産品)に準ずる編成見附へと変更された。


入工中の3767(元3768F-1)。

旧3758Fは旧製品ながら少数派の後期リニューアル工事施工編成に改められた。
一方特徴が失われた3768F(二代目)は他編成に埋没する透明成形窓セル装着編成へと格下げされる。
リニューアル工事未施工編成は種別,行先表示器で差別化をしかなかった。
たまたま3色LED表示器編成が3728F中期仕様(1次車:3728F-1)に限られた関係でプロトタイプ選定は労さなかった。
無事3768F中期仕様(3次車:3768F-1)の出場を果たせたが3768F-2との編成番号重複を呼んでいる。


[3737]:山側。

2018年11月には予定外の3768F後期仕様(三代目)が導入となった。
リニューアル工事未施工編成化は3798F現行仕様(4次車→後期仕様:3798F)との部品相互で可能だった。
だが3768Fの3編成体制化には抵抗があり旧3758F中期仕様以来となる改番に踏み切っている。
3758(←3798:旧3798F現行仕様)が改番の第一次試作車に引き当てられたが入場当初は前面車両番号標記を消去出来ると思えた。
しかし爪楊枝で削り取られたのは赤帯だけで車両番号標記は抜き文字再現だったと判明する。




3737(3738F:3767 改番)。

銀色塗装が剥き出しになった[3798]標記跡は赤マッキーで塗り潰すしか手を打てなくなった。
インレタ転写でも苦戦が続き編成番号は予定していた3788Fから3758Fへの変更を余儀無くされた。
3758での大失敗に懲り第二次試作車の3751(←3791:旧3798F現行仕様)では印刷剥離を中止した。
その代わり赤マッキーにて[3791]を[3791]へ改め赤帯と馴染ませる方式に切り替えている。
どうにか3758,3751を竣工させたものの手間の割に結果が伴わず改番は休止となった。


入工中の3766中期仕様(元3768F-1)。

3768F(三代目)は約3年1箇月振りとなる改番施工を迎え3751での方式が基本に据えられた。
プロトタイプは3788F現行仕様後期リニューアル工事施工編成とし3781(3788F3768:三代目)より作業に取り掛かった。
久し振りの改番は上手く行ったと思えたが続けて入場させた3788(3788F3768F:三代目)で暗転する。
継ぎ接ぎ転写により前面[3788]標記は激しく乱れ3781を大幅に下回る仕上がりとなった。
一度は見切った3788の前面車両番号標記再現だったが[3781]用組標記インレタに救われる。


[3736]:海側。

崩れた[3788]インレタを除去し[3]+[78]+[8]の組み合わせへ並べ替え3781と同水準まで引き上げた。
最終的に3788,3781は3758,3751と同格に達し3788F現行仕様(3次車:3788F)の新規出場を迎えられた。
3788Fへの改装は3768Fの3編成体制回避に拘った結果でありこれ以降改番には手を伸ばさないつもりだった。
ところが3768,3761(3768F-1)の改修入場を切っ掛けとして以前から気になっていた編成番号重複解消が急浮上する。
散々な目に遭った3758F,3788Fでの改番過程は承知の上で3738F中期仕様(2次車)化へ動き出した。




3736中期仕様(3738F:3766 改番,側面窓セル固定施工)。

予想通り3738,3731(3738F)の前面車両番号標記インレタ転写は今一つの出来栄えに留まった。
しかも前面[3768],[3761]標記跡は転写糊除去や再転写の連続で原形復旧が望めない状態に陥っている。
このまま3738F化を押し進めるしかなく予定には無かった3767以下6両(元3768F-1)も入場対象となった。
元3768F-1は2019年6月に出場しており比較的経年の浅い編成で入場回数も多くない。
但し黒色側面窓枠は全車マッキー再現へ変更したため側面用車両番号板インレタの仮固定には注意が必要となる。


入工中の3765中期仕様(元3768F-1)。

3767以下6両(元3768F-1)の改番入場は第一陣:3767,3766,3765,第二陣:3764,3763,3762に分割した。
溶着した妻面窓セルの撤去に難儀した3731を踏まえゴム系接着剤固定への切り替えも並行させる。
側面用車両番号板インレタには経年劣化の兆しが伺えるためぎりぎりでの切り出しは行えない。
加えて仮固定用のセロハンテープは側面窓枠に触れないよう裁断しなければならなかった。
基本的に3738,3731での転写条件とほぼ同様であるが黒色側面窓枠には掠れが無く二度手間を防ぐ工程順に変更した。


[3735]:山側。

側面車両番号インレタ転写は第一工程へ前倒しし仮に黒色側面窓枠を剥がした場合には即時補修へ取り掛かれる体制を取った。
仮固定用のセロハンテープは[373X]インレタよりも狭幅化しており[376X]印刷を完全に覆うには無理がある。
黒色側面窓枠を保全する都合もあり3731から更に転写水準を下げ転写へ望む展開となった。
ただ車両番号板印刷の露出は3758F,3788Fでも防げておらず前面車両番号標記インレタ転写ほど気を使う作業ではない。
不安定なインレタ固定で位置がずれる台紙は予想の範囲内に踏み留まり3両とも無事3738Fへの改番を終えている。




3735中期仕様(3738F:3765 改番)。

3737,3736,3735(3738F)が竣工し残るは3764,3763,3762(元3768F-1)の改番を待つのみとなった。
ほぼ3738F(2次車)の出場は間違いないと思われるが側面用車両番号板インレタには限りがある。
改番以外に妻面窓セル固定方式変更も付き纏ったため作業は思いの外時間を要した。
恐らく3764,3763,3762の整備も同様の展開になると予想される。
先ずは側面用車両番号インレタ転写を先行させその後各車毎に妻面窓セルの撤去へ着手する予定である。
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