試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3781[3788F] 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工車 (3761[3768F] 改番:単独施工)

2018-11-02 21:41:59 | 京成線:3700形
覆轍。

グリーンマックス製京成3700形3768F後期仕様後期リニューアル工事施工編成(3次車:3768F)の改番を開始する。
この工程で躓くと計画の練り直しへ戻ってしまう。
M2c車の前面車両番号標記転写を先行するが1両単位で入場させる慎重策を採った。


京成3700形3761 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工車(3768F)。

3700形では旧3798F現行仕様(4次車:旧製品)の改番を行って以来2編成目の施工となる。
旧3798Fは一応3758F旧中期仕様(3次車)へ改装されたが3758(←3798)の前面車両番号標記印刷消去に失敗している。
[3798]が抜き文字印刷だったため赤帯を削ぐ結果を招き剥離痕の隠蔽に苦慮した。
銀色塗装が剥き出しになった元車両番号標記部全体を赤マッキーで覆い[]の中に[3798]を埋没させた。
この失敗に懲り3751(←3791)では印刷消去を取り止め直接塗り潰し[3791]とした。


入工中の3761。

[3791]は[3798]に揃え[]の枠中へ収められた。
そのため3758,3751共に前面車両番号標記周囲の赤帯はマッキーのインクによる乱れが残る。
約3年前の施工をそのまま踏襲すると同様の結果を招くのは明らかだった。
現行仕様化された現在でも3758Fは要注意指定編成になっている。
そこで3768Fは車両番号標記のみを赤マッキーで辿り[3768],[3761]とする方式へ改める。
先発入場はインレタ残数の関係から3761とした。
3758Fへの改番は3788F化に至らなかったためである。
当初計画の3788F出場は3798での改番失敗が基で頓挫した。
途中でプロトタイプが3758Fへ改められた事で中途半端にインレタを使ってしまった。
ジオマトリックス製車両番号札インレタは2枚が残るものの双方とも3758F用と3788F用が一部欠落している。
側面車両番号板を含めると3768の改番条件が厳しかった。
まだ3761は猶予があり3768へ向けての試金石とする。


赤文字標記化された[3761]。

3781用前面車両番号標記インレタは一式が残る。
事前に確認したところ製品印刷を保持したまま転写を行うと銀文字標記が露出すると判明した。
よって圧着改番式は採用出来ず一旦赤文字標記化を挟んだ後に[3781]へと改める。
グリーンマックス製品の銀色塗装と赤マッキーは至極相性が悪い。
3751の施工例で単なる書き込みではインクが引き伸ばされるだけだと判っていた。
赤マッキーの細字側を駆使し点状にインクを繋ぎながら[3761]へと持ち込む。
多少印刷標記からはみ出したがインレタ転写で誤魔化せる範囲内に留められた。


初登場の[3781]:ジオマトリックス製インレタ。

一式が揃う[3781]は2組あった。
先ず3年前に使い始めた古インレタで試験転写を行う。
使用途中のインレタ群は乾燥剤を同梱し密閉するなど一応保管に気を払っている。
しかし3700形用インレタは如何せん経年が高い。
当然一度での転写は不可能だと考えた。
もう1組も3798の改番で[3788]にしてしまった前歴があり技量都合から当てにならない。
従って[3]+[7]+[8]+[1]のバラ標記転写に至ると思われた。
ところが1組目で[3781]を綺麗に転写出来てしまった。
不安視された[3761]と[3781]のずれも目立たない。
結果は良かったものの失敗を前提にしていたため3768の改番入場には何の参考にもならなかった。


一時的にTR-180床板へ交換された元3768 (3728,元3768)。

まだ背水のインレタ転写は続く。
元々インレタ転写を不得手としており側面車両番号板の改番でさえも障壁となる。
3751は3781を経ずに竣工したため側面用[3781]には余裕があった。
ただ3768はインレタを新調しない限り一発転写を求められる。
敢えて余裕分は考えず3768での施工と同じ環境とした。
3700形の車体剛性はTR-180床板装着車が上回る。
臨時に3721中期仕様(1次車:3728F-1)を入場させ元3761にTR-180床板を履かせた。
ジオマトリックス製インレタと製品印刷の車両番号板はほぼ同一寸法で誤魔化しが通用しない。
しかも古インレタは白濁が進み位置が定め難かった。
平行を重視したつもりだったが海側は微妙なずれが生じ今一つの結果に終わっている。




[3781]:ジオマトリックス製インレタ(海側)。

山側は大凡平行で転写を図れた代わりに製品印刷の車両番号板が露出している。
側面車両番号板は再転写の機会が残されていた。
しかし3768での転写結果次第では3761へ復帰する可能性があり見送りとなった。
3761へのインレタ転写を完了し床板を復旧する。
TR-180床板の拝借は何も考えずに3721を持ち出した。
これが大失敗でTR-180床板装着車に戻った3721は前尾灯非点灯を引き起こす。
なかなかライト基板集電脚と導電板の接触角度が合致せず症状改善に時間を割かれた。
3768の入場では3700形M2c車用TR-180床板借用を取り止める。


原形に復帰した3728,3781 (3728F-1,3788F)。

改番以外の工程は先送りとなる。
よって3781への改番を以て第二次整備は終了した。
前面車両番号標記の一発転写は正直予想していなかった。
こういう時に限り順調に進むとは何とも皮肉である。
3788用前面車両番号標記インレタは修正に転用してしまい組標記が残っていない。
前哨戦に据えていたが目論見は外れている。
一方側面車両番号板は想定通りの乱れを見せた。
3758Fの改修入場でも不発に終わっており当然と言える。
ただ完璧さを求めなくても構わない環境となり多少楽に取り掛かれると思われる。




3781 [A07 特急 成田空港]:3761改番施工。

前面見附は改番痕が伺えない仕上がりに至ったと思う。
やはり前面車両番号標記を[3761]とした効果が大きかった。
偶然の転写成功と3758Fでの前例が重なり相応の答を得た。
しかし3768の改番はバラ標記転写が採用される。
到底3781の見附には及ばないだろう。
如何に落差を少なくするかが課題となる。
その点では敷居を上げたと言え自身を苦しくしてしまった。
取り敢えず3788Fの成立を目標に定め多少の乱れは黙認したい。




3781後期仕様後期リニューアル工事施工車(3788F:3次車 3761 改番)。

側面は黒色窓枠の印刷に波打ちが見られる。
海側の側面窓縦桟は銀色塗装が伺え決して状態は良くない。
この様に見えてしまうのは他3700形で進行中の車体改修施工が作用している。
製品原形を保つ3768F現行仕様(3768F-2)と大差なく修正は小規模化を図る方向である。
3781での改番予行演習は側面車両番号板インレタ転写だけでしか行えなかった。
半ばぶっつけ本番で3768の改番に突入する。
不安を抱えたままだが何とか3788Fの出場に繋げたい。
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