第三次。
改装入場中だったグリーンマックス製京成3700形3788Fリニューアル工事施工編成(3次車:3788F)のプロトタイプが確定した。
ジオマトリックス製インレタによる3768F後期仕様(3次車:3768F)の改番は全車完了している。
M1車系,M2車,T車は第一次整備で仮竣工若しくは竣工させたがM2c車は改番で作業が止まっていた。
京成3700形3788 3次車 現行仕様 後期リニューアル工事施工車(3788F)。
現行仕様が選択された3788Fだが種車は後期リニューアル工事施工編成であり3787,3785,3782以外の外観は変わらない。
従って3786,3784,3783は呼称が後期仕様から現行仕様に改められるだけとなる。
M2c車の3788,3781も製品仕様を引き継いだまま第三次整備を行う。
第二次整備は改番に特化させており平時の回着整備と同一項目が残っている。
M2c車の施工は初期導入編成から順次開始している車体改修に準拠する内容へ引き上げられた。
工程数が増加したため1両ずつ整備を進める。
入工中の3788。
車体改修は前面見附の向上に直結する前面窓枠黒色塗装補修が切っ掛けだった。
経年劣化で黒色印刷が剥げた箇所が目立ち始めマッキーで塗り潰す隠蔽策を採った。
これが前面窓車体断面黒色化まで深化し現在に至る。
前面窓車体断面黒色化は運行番号表示窓下部の横桟から覗く銀色塗装を埋没させる効果を得られた。
引き締まった前面見附に手応えを得られ編成増備時での標準工程へと昇格する。
3728F後期仕様(1次車:3728F-2),3768F中期仕様(3次車:3768F-1)はこれに従い出場させた。
このうち3768F-1は旧3758F中期仕様(3次車→後期仕様:3758F)との窓セル交換を並行した。
完全に分解された状態からの施工は容易であった。
しかし3788,3781は第二次整備が改番で打ち切られた影響により0からの開始となる。
あっさり取り外せたライトユニット。
先発入場は上野寄M2c車の3788とした。
3768Fは側面黒色窓枠縦桟への塗料廻り混みに甘さを抱える車両が多数を占めた。
当初は3788(←3768)も同程度であったが改番施工で更に症状を悪化させてしまう。
黒色塗装の剥離は縦桟だけではなく窓枠そのものにも及んでいる。
この状況は3781より3788が下回っており先に対策を施す。
3768F-1での窓枠塗装補修は全車が分解に至ったため編成見附を揃えられた。
3787以下6両が竣工済の3788Fでは同一の手法を避けたい。
よって3788の窓枠は3787以下6両に近い仕上げが求められる。
掠れの激しい側面黒色窓枠(山側)。
分解の入口はライトユニット撤去である。
当然初の取り外し機会であり嵌合は固いと思われた。
ところが使用した爪楊枝は1本だけであった。
両立ライトレンズを押し込むと同時に種別表示器の[特急]印刷が半分車体に隠れた。
この位置まで移動してくれれば後はライトユニットを引き出すだけとなる。
手応えは3728,3721中期仕様(1次車:3728F-1)に近く労さないまま第一次段階を通過した。
側面黒色窓枠の補修を要するが側面窓セルは取り外さない。
塗装を剥がした箇所は運転台側に集中していた。
連結面側は縦桟を除きほぼ無瑕であり現状のまま補修可能と読み妻面窓セルの撤去を省略している。
各部への塗り潰しを施した3788。
前面窓車体断面は超極細字マッキーの0.7mm側を主に使用した。
極細字マッキーではペン先が届かない箇所が増えてしまい作業効率が悪かった。
初めて0.7mmを起用したところ塗り残しは大幅に減少している。
さすがにRのきつい箇所には対処出来ず0.3mm側を当てた。
側面黒色窓枠の補修は3768F-1よりその規模が小さくなる。
縦桟断面は全て塗り潰さずに側面窓セルと重なる部分の銀色塗装を敢えて残した。
窓枠はモールドへ細字マッキーを斜めに当て製品仕様と類似の再現まで持ち込んでいる。
側面窓セル撤去を見合わせた都合により当該窓はインク付着防止のため紙で塞ぎながらの作業だった。
[89K 佐倉]:富士川車輌工業製ステッカー。
車体の補修を終え行先表示類の整備へ移る。
3788Fはリニューアル工事施工編成であり新ROMフルカラーLED表示器の一択となる。
運行番号表示及び種別表示ステッカーは1組しか残されていない。
ステッカー断面の黒色化に失敗する機会が増えており若干小さめに切り出している。
行先表示ステッカーも余裕がある訳ではなく同様の方式とした。
その結果種別表示,行先表示ステッカーは各表示器モールド内に余裕を持って収められた。
構造上行先表示器部品は前面窓から引き込む。
この寸法で安定した切り出しが行えれば断面の黒色化は不要になるかもしれない。
印刷済[特急]種別表示を消去したライトケース。
種別表示ステッカーの貼付はライトユニットを車体に組み込んでからとなる。
既にライトケースの印刷済種別表示は消去が確定していた。
ペイントリムーバーで[特急]表示の除去を行い消灯状態化した。
富士川車輌工業製種別表示ステッカーは珍しく輪郭がはっきりしていない個体を持ち出すしかなかった。
従って種別表示器の寸法通りに切り抜けない確率が高い。
ステッカー切り出し失敗隠蔽が名目の印刷済種別表示消去だったが3788では別の面で作用した。
種別は[快速]に決まりぼやけた印刷境界へデザインナイフを当てる。
案の定上辺に漣の様な波打ちが現れたためステッカー断面の塗り潰し時にインクを染み込ませた。
ピンク色が基準色の[快速]ではあるが色マッキーの持ち合わせが無く赤マッキーで代用している。
台枠直結式へ改められるスカート。
ライトユニットの装着も撤去時と同じくあっさりしたものだった。
ただ軽いクリック感を得られており嵌合に支障は無いと思われる。
そして切出済の[快速]種別ステッカーを貼付した。
赤マッキーで誤魔化した上辺は車体の陰に入り殆ど目立たない。
残数都合から左右方向を若干狭幅化したが印刷済[特急]種別表示消去の効果で程良く馴染んでくれた。
ひとまず車体関連の作業に区切りが付きTR-180A床板をTNカプラーSP化する。
連結面側はFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化だけで済む。
一方運転台側は本格採用に至った台枠直結式スカートを採用する。
TR-180A床板装着編成では3768F-1にて試行済だったためこの方式を踏襲した。
計算通り収まったプラ板スペーサー。
台枠スペーサーを分離させ前端部を僅かに持ち上げる。
スペーサー追設用TNカプラーSPフレームを取り付けt0.3mmのプラ板を溶着した。
今回も採寸は行わず現物合わせとなった。
各切断箇所には目安がありそれに沿って余分な箇所を切り落とす。
運転台側の切断箇所はTNカプラーSPカバーのジャンパ連結器モールド先端に合わせる。
要領を掴めてきたらしく車体へ床板を仮装着すると微調整すら要らない状態だった。
この調子を維持出来ればスカート付SPフレームTNダミーカプラー装着車の早期改修に結び付けられるだろう。
完成した台枠直結式スカート。
スカートの整形は取付脚台座部を斜めに切り落とす方法で最終決定している。
現時点で剛性確保とTNカプラーSPとの競合を防ぐにはこの形状が理想的だと思える。
整形時に於けるスカートへの負荷は避けられず破損防止が最優先課題だった。
ある程度の面積が残されており変形等の不安は無い。
固定は第一次試作車から一貫してゴム系接着剤を用いている。
塗布面の試行錯誤を続けた結果プラ板への盛り付けに落ち着いた。
スカートを仮固定しはみ出したゴム系接着剤を巻き取る。
後は車体との位置関係を確定させ固着を待つだけとなった。
↓
3788 [89K 快速 佐倉]:行先表示類変更,前面窓車体断面黒色化,TNカプラーSP化,台枠直結式スカート化施工。
ゴム系接着剤はやや時間を設けた後にプラ板に塗布した。
そのためスカートの安定化は速く迎えられている。
台枠スペーサーを上方向に整形した事により台枠直結式スカートは車体との嵌合で反力が働く。
これにより前面車体裾とスカート上辺の空間はほぼ廃された。
ちなみにTR-180床板装着車ではプラ板スペーサーに角度を与え同様の作用を生み出している。
但し車体長一杯まで伸びる台枠の剛性が高く作業性に劣る。
動力ユニット更新を施しても走行性能差が現れるため余程の事が無い限りTR-180床板装着編成の増備には至らないだろう。
前面窓車体断面の黒色化は改修施工車から続く答を得た。
目立つ分割線を減らす効果は健在で前面見附の一体感演出に一役買っていると思う。
3788 点灯試験[89K 快速 佐倉]:前照灯(電球色LEDライト基板装着車)。
3788 点灯試験[89K 快速 佐倉]:尾灯(電球色LEDライト基板装着車)。
3708 点灯比較[A05 特急 上野]:3708F-2(ライト基板更新車)。
3788は種車が3768であり電球色LEDライト基板は標準装備品である。
導電板とライト基板集電脚の接触状況は良好で床板の再脱着も行っていない。
この点はTR-180A床板装着車の強味だと思える。
なおTR-180床板装着編成の3708F現行仕様(1次車:3708F-2),3758Fは黄色発光LEDライト基板が装着されていた。
グリーンマックス製京成3700形への電球色LEDライト基板採用は3768F後期仕様が初だった。
後にプロトタイプが近いリニューアル工事施工編成の基板更新が開始される。
そのため在籍するリニューアル工事施工編成は全て電球色LEDライト基板で統一されていた。
3788Fはライト基板交換を要さず急遽導入へと至った3768Fの製品仕様が味方になった。
↓
3788(側面黒色窓枠補修施工)。
第三次整備を終えた3788(3788F)が竣工した。
側面黒色窓枠の補修は無難に纏まり3788が編成から浮く事は無い。
同様の症状を抱える3781も補修が必須となるが3788での施工例を参考に上手く纏めたい。
後期リニューアル工事施工編成は3本目の登場になるため目新しさには欠けると言わざるを得ない。
しかし手間を掛けた分が上乗せされ十分な手応えを得られた。
連結面端部の側面窓縦桟はマッキー再現に変更されている。
補修を行っていない3787との差異は殆ど感じられず更なる満足感に繋がった。
3788+3787 (3788F:側面窓枠補修施工車+側面窓枠補修未施工車)。
3788Fでは3781が唯一の未竣工車となった。
整備工程は3788とほぼ変わらないため順調に進めば出場を迎えられると思う。
しかし1つの失策が全てを台無しにさせる。
特に富士川車輌工業製ステッカーは[佐倉]表示以外の予備が無い。
切り出しに神経を使うが3788と同じ方法で[89K],[快速]表示の切り出しに挑む予定である。
改装入場中だったグリーンマックス製京成3700形3788Fリニューアル工事施工編成(3次車:3788F)のプロトタイプが確定した。
ジオマトリックス製インレタによる3768F後期仕様(3次車:3768F)の改番は全車完了している。
M1車系,M2車,T車は第一次整備で仮竣工若しくは竣工させたがM2c車は改番で作業が止まっていた。
京成3700形3788 3次車 現行仕様 後期リニューアル工事施工車(3788F)。
現行仕様が選択された3788Fだが種車は後期リニューアル工事施工編成であり3787,3785,3782以外の外観は変わらない。
従って3786,3784,3783は呼称が後期仕様から現行仕様に改められるだけとなる。
M2c車の3788,3781も製品仕様を引き継いだまま第三次整備を行う。
第二次整備は改番に特化させており平時の回着整備と同一項目が残っている。
M2c車の施工は初期導入編成から順次開始している車体改修に準拠する内容へ引き上げられた。
工程数が増加したため1両ずつ整備を進める。
入工中の3788。
車体改修は前面見附の向上に直結する前面窓枠黒色塗装補修が切っ掛けだった。
経年劣化で黒色印刷が剥げた箇所が目立ち始めマッキーで塗り潰す隠蔽策を採った。
これが前面窓車体断面黒色化まで深化し現在に至る。
前面窓車体断面黒色化は運行番号表示窓下部の横桟から覗く銀色塗装を埋没させる効果を得られた。
引き締まった前面見附に手応えを得られ編成増備時での標準工程へと昇格する。
3728F後期仕様(1次車:3728F-2),3768F中期仕様(3次車:3768F-1)はこれに従い出場させた。
このうち3768F-1は旧3758F中期仕様(3次車→後期仕様:3758F)との窓セル交換を並行した。
完全に分解された状態からの施工は容易であった。
しかし3788,3781は第二次整備が改番で打ち切られた影響により0からの開始となる。
あっさり取り外せたライトユニット。
先発入場は上野寄M2c車の3788とした。
3768Fは側面黒色窓枠縦桟への塗料廻り混みに甘さを抱える車両が多数を占めた。
当初は3788(←3768)も同程度であったが改番施工で更に症状を悪化させてしまう。
黒色塗装の剥離は縦桟だけではなく窓枠そのものにも及んでいる。
この状況は3781より3788が下回っており先に対策を施す。
3768F-1での窓枠塗装補修は全車が分解に至ったため編成見附を揃えられた。
3787以下6両が竣工済の3788Fでは同一の手法を避けたい。
よって3788の窓枠は3787以下6両に近い仕上げが求められる。
掠れの激しい側面黒色窓枠(山側)。
分解の入口はライトユニット撤去である。
当然初の取り外し機会であり嵌合は固いと思われた。
ところが使用した爪楊枝は1本だけであった。
両立ライトレンズを押し込むと同時に種別表示器の[特急]印刷が半分車体に隠れた。
この位置まで移動してくれれば後はライトユニットを引き出すだけとなる。
手応えは3728,3721中期仕様(1次車:3728F-1)に近く労さないまま第一次段階を通過した。
側面黒色窓枠の補修を要するが側面窓セルは取り外さない。
塗装を剥がした箇所は運転台側に集中していた。
連結面側は縦桟を除きほぼ無瑕であり現状のまま補修可能と読み妻面窓セルの撤去を省略している。
各部への塗り潰しを施した3788。
前面窓車体断面は超極細字マッキーの0.7mm側を主に使用した。
極細字マッキーではペン先が届かない箇所が増えてしまい作業効率が悪かった。
初めて0.7mmを起用したところ塗り残しは大幅に減少している。
さすがにRのきつい箇所には対処出来ず0.3mm側を当てた。
側面黒色窓枠の補修は3768F-1よりその規模が小さくなる。
縦桟断面は全て塗り潰さずに側面窓セルと重なる部分の銀色塗装を敢えて残した。
窓枠はモールドへ細字マッキーを斜めに当て製品仕様と類似の再現まで持ち込んでいる。
側面窓セル撤去を見合わせた都合により当該窓はインク付着防止のため紙で塞ぎながらの作業だった。
[89K 佐倉]:富士川車輌工業製ステッカー。
車体の補修を終え行先表示類の整備へ移る。
3788Fはリニューアル工事施工編成であり新ROMフルカラーLED表示器の一択となる。
運行番号表示及び種別表示ステッカーは1組しか残されていない。
ステッカー断面の黒色化に失敗する機会が増えており若干小さめに切り出している。
行先表示ステッカーも余裕がある訳ではなく同様の方式とした。
その結果種別表示,行先表示ステッカーは各表示器モールド内に余裕を持って収められた。
構造上行先表示器部品は前面窓から引き込む。
この寸法で安定した切り出しが行えれば断面の黒色化は不要になるかもしれない。
印刷済[特急]種別表示を消去したライトケース。
種別表示ステッカーの貼付はライトユニットを車体に組み込んでからとなる。
既にライトケースの印刷済種別表示は消去が確定していた。
ペイントリムーバーで[特急]表示の除去を行い消灯状態化した。
富士川車輌工業製種別表示ステッカーは珍しく輪郭がはっきりしていない個体を持ち出すしかなかった。
従って種別表示器の寸法通りに切り抜けない確率が高い。
ステッカー切り出し失敗隠蔽が名目の印刷済種別表示消去だったが3788では別の面で作用した。
種別は[快速]に決まりぼやけた印刷境界へデザインナイフを当てる。
案の定上辺に漣の様な波打ちが現れたためステッカー断面の塗り潰し時にインクを染み込ませた。
ピンク色が基準色の[快速]ではあるが色マッキーの持ち合わせが無く赤マッキーで代用している。
台枠直結式へ改められるスカート。
ライトユニットの装着も撤去時と同じくあっさりしたものだった。
ただ軽いクリック感を得られており嵌合に支障は無いと思われる。
そして切出済の[快速]種別ステッカーを貼付した。
赤マッキーで誤魔化した上辺は車体の陰に入り殆ど目立たない。
残数都合から左右方向を若干狭幅化したが印刷済[特急]種別表示消去の効果で程良く馴染んでくれた。
ひとまず車体関連の作業に区切りが付きTR-180A床板をTNカプラーSP化する。
連結面側はFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化だけで済む。
一方運転台側は本格採用に至った台枠直結式スカートを採用する。
TR-180A床板装着編成では3768F-1にて試行済だったためこの方式を踏襲した。
計算通り収まったプラ板スペーサー。
台枠スペーサーを分離させ前端部を僅かに持ち上げる。
スペーサー追設用TNカプラーSPフレームを取り付けt0.3mmのプラ板を溶着した。
今回も採寸は行わず現物合わせとなった。
各切断箇所には目安がありそれに沿って余分な箇所を切り落とす。
運転台側の切断箇所はTNカプラーSPカバーのジャンパ連結器モールド先端に合わせる。
要領を掴めてきたらしく車体へ床板を仮装着すると微調整すら要らない状態だった。
この調子を維持出来ればスカート付SPフレームTNダミーカプラー装着車の早期改修に結び付けられるだろう。
完成した台枠直結式スカート。
スカートの整形は取付脚台座部を斜めに切り落とす方法で最終決定している。
現時点で剛性確保とTNカプラーSPとの競合を防ぐにはこの形状が理想的だと思える。
整形時に於けるスカートへの負荷は避けられず破損防止が最優先課題だった。
ある程度の面積が残されており変形等の不安は無い。
固定は第一次試作車から一貫してゴム系接着剤を用いている。
塗布面の試行錯誤を続けた結果プラ板への盛り付けに落ち着いた。
スカートを仮固定しはみ出したゴム系接着剤を巻き取る。
後は車体との位置関係を確定させ固着を待つだけとなった。
↓
3788 [89K 快速 佐倉]:行先表示類変更,前面窓車体断面黒色化,TNカプラーSP化,台枠直結式スカート化施工。
ゴム系接着剤はやや時間を設けた後にプラ板に塗布した。
そのためスカートの安定化は速く迎えられている。
台枠スペーサーを上方向に整形した事により台枠直結式スカートは車体との嵌合で反力が働く。
これにより前面車体裾とスカート上辺の空間はほぼ廃された。
ちなみにTR-180床板装着車ではプラ板スペーサーに角度を与え同様の作用を生み出している。
但し車体長一杯まで伸びる台枠の剛性が高く作業性に劣る。
動力ユニット更新を施しても走行性能差が現れるため余程の事が無い限りTR-180床板装着編成の増備には至らないだろう。
前面窓車体断面の黒色化は改修施工車から続く答を得た。
目立つ分割線を減らす効果は健在で前面見附の一体感演出に一役買っていると思う。
3788 点灯試験[89K 快速 佐倉]:前照灯(電球色LEDライト基板装着車)。
3788 点灯試験[89K 快速 佐倉]:尾灯(電球色LEDライト基板装着車)。
3708 点灯比較[A05 特急 上野]:3708F-2(ライト基板更新車)。
3788は種車が3768であり電球色LEDライト基板は標準装備品である。
導電板とライト基板集電脚の接触状況は良好で床板の再脱着も行っていない。
この点はTR-180A床板装着車の強味だと思える。
なおTR-180床板装着編成の3708F現行仕様(1次車:3708F-2),3758Fは黄色発光LEDライト基板が装着されていた。
グリーンマックス製京成3700形への電球色LEDライト基板採用は3768F後期仕様が初だった。
後にプロトタイプが近いリニューアル工事施工編成の基板更新が開始される。
そのため在籍するリニューアル工事施工編成は全て電球色LEDライト基板で統一されていた。
3788Fはライト基板交換を要さず急遽導入へと至った3768Fの製品仕様が味方になった。
↓
3788(側面黒色窓枠補修施工)。
第三次整備を終えた3788(3788F)が竣工した。
側面黒色窓枠の補修は無難に纏まり3788が編成から浮く事は無い。
同様の症状を抱える3781も補修が必須となるが3788での施工例を参考に上手く纏めたい。
後期リニューアル工事施工編成は3本目の登場になるため目新しさには欠けると言わざるを得ない。
しかし手間を掛けた分が上乗せされ十分な手応えを得られた。
連結面端部の側面窓縦桟はマッキー再現に変更されている。
補修を行っていない3787との差異は殆ど感じられず更なる満足感に繋がった。
3788+3787 (3788F:側面窓枠補修施工車+側面窓枠補修未施工車)。
3788Fでは3781が唯一の未竣工車となった。
整備工程は3788とほぼ変わらないため順調に進めば出場を迎えられると思う。
しかし1つの失策が全てを台無しにさせる。
特に富士川車輌工業製ステッカーは[佐倉]表示以外の予備が無い。
切り出しに神経を使うが3788と同じ方法で[89K],[快速]表示の切り出しに挑む予定である。