試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3764,3763[3768F-1] 3次車 中期仕様 TNカプラーSP化,車輪交換施工 (3708F-1 輪心形状統一完了)

2018-09-10 21:47:25 | 京成線:3700形
再始動。

グリーンマックス製京成3700形3768F後期仕様リニューアル工事施工編成(3次車:3768F-1)は第一次整備で進行が中断された。
3758F現行仕様(3次車:3758F)に窓セルを譲り中期仕様化への準備は一応終えている。
部品準備都合により仕掛編成となっていたが出場へ向け本格的に作業を再開する。


京成3700形3768F 3次車 元後期仕様。
3768F-1:[3768]-[3767]-[3766]-[3765]-[3764]-[3763]-[3762]-[3761]
※元後期リニューアル工事施工,PT-4804形パンタグラフ搭載編成。

グリーンマックス製TR-XXXA床板装着車には2種類の輪心形状が存在している。
各々リム厚や仕上げの差が大きく一度気になり出すと止まらない。
特に艶有と艶無の違いは台車周りの雰囲気を変えてしまう。
リニューアル再生産品以降の京成3400形,3700形も混在しており編成単位での統一を考えていた。
ご多分に漏れず3768F-1の車輪も艶有と艶無が混じっている。
第二次整備へ入る前に輪心形状の統一を進めた。


入工中の3703,3763 (3708F-2,3768F-1:登場時仕様,中期仕様)。

現在3400形,3700形のTR-180A床板装着編成は5編成が在籍する。
このうち3728F後期仕様(1次車:3728F-2),3768F現行仕様(3次車:3768F-2),3798F後期仕様(4次車:3798F)は輪心形状統一を終えた。
残る3400形3408F前期仕様(3408F-3),3708F登場時仕様(1次車:3708F-1)は両車輪が混在したままである。
3768F-1の輪心形状統一に併せ3編成で車輪を相互交換し見附を引き上げる。
3編成24両の平行作業は大幅な時間を要した。
車輪は艶有が多数派で割り当てに苦慮している。
たまたま3708F-2の艶無車輪比率が高く3408F-3,3768F-1は艶有車輪で統一を行う。


定番化したTR-180A床板装着車のTNカプラーSP化(3763:成田寄)。

厄介な事に1軸で2種の車輪を持つ部品が多数を占めた。
この様な個体は車軸から車輪を引き抜き輪心形状を合わせる。
先に艶有車輪の数が揃い3408F-3を再出場させた。
3708F-2と3768F-1で輪心形状統一に向かう。
ところが3708F-2に充てる艶無車輪数の雲行きが怪しくなった。
8両全車を賄えるか微妙な状況に陥っている。


各々輪心形状が異なる上野寄FS-047(547)非動力台車 (3763用,3703用)。

不安を抱きながら振替えを進めたところお釣り無しで達成できると判明した。
車輪交換は編成両端から交互に開始した。
その結果37633703の上野寄FS-047(547)非動力台車が最後の車輪交換対象になっている。
残った1軸は組違い品で正しく綱渡り状態だった。


輪心形状統一中の車輪。

車輪の引き抜きは輪心形状に注意を払った。
何も考えずに分解すると組み合わせが面倒になる。
両形状の車輪を1輪だけ車軸へ残す。
そして取り外した1輪を相互に振替えた。
組違い品は1軸ずつの艶有車輪と艶無車輪に組み替えられている。


艶無車輪化された3703。

艶無車輪で揃えられた3703が先に竣工を迎える。
3708F-1はTR-180A床板装着編成で唯一艶無車輪が装着された。
形状差異に気付くのが遅く艶有車輪と艶無車輪のどちらが現行LOTか判らない。
ただ製品リリースが遅くなるに連れ艶有車輪の割合が増加している様な気がする。
何れにせよ車輪の不揃いは早急に改善してほしい。
なお3708F-1は車体改修未施工編成である。
今回は3768F-1の第二次整備が優先されるため車輪交換のみで再出場となった。
スカート未装着編成に加え製品印刷の白地[特急]種別幕を流用しており改修は比較的容易である。
後日再入場となるが輪心形状問題が解決されており3708,3701だけの対象に絞られると思う。




3704+3703 (3708F-1:3703 輪心形状統一)。

ここから3767以下6両(3768F-1)の第二次整備に移る。
主工程はTNカプラーSP化となるが輪心形状統一の過程でかなり時間が押してしまった。
車輪交換の流れを引き継いだ3763と3764まででこの日の作業は打ち切りが決定した。
3758Fとの並行した第一次整備では側面黒色窓枠補修を大半の車両に施していた。
各車の状態により縦桟黒色化は対処方法が異なる。
第二次整備では措置の統一が検討課題だった。
しかし3708F-2でも窓枠縦桟の塗料回り込み不足が散見された。
よって現状は製品以上の状態と言え作業項目から外れている。


TNカプラーSP対応化されたFS-047(547)非動力台車(上野寄)。

3763の成田寄FS-047(547)非動力台車は車輪交換時にTNカプラーSP対応化済だった。
作業都合により上野寄FS-047(547)非動力台車は着手が遅れた。
ただTOMYTEC製京成3500形3544F更新車現行仕様(3544F-1)からアーノルトカプラーマウントの撤去をニッパーに戻していた。
類似形状のFS-047(547)非動力台車もニッパー式へ変更し平刃の使用は取り止めとなった。
これにより作業が簡略化され車輪交換で押された時間を多少回復出来ている。


第二次整備を終えた3763。

車体は側面黒色窓枠補修が省略されたため既に中期仕様として成立していた。
実質TNカプラーSP化を行っただけで3763は竣工となる。
そのため外観は第一次整備完了時と殆ど変わっていない。
ここは3700形T車が幸いしたと言えよう。
次の入場車が3764に至った理由の1つは3700形M2車も同一工程で終えられるためである。


3763中期仕様(3768F-1:TNカプラーSP化)。

3700形M1車系はPT-4804形パンタグラフへの避雷器取付が待つ。
一部は3758Fでお蔵入りとなった発生品を当てるものの1台は新品を用いるため時間を要する。
動力ユニット搭載車の3763は非動力車とTNカプラーSP化の工程が大幅に変わってくる。
この日の入場に適していたのは3764しか存在しなかった。


入工中の3764中期仕様(3768F-1)。

3764も車輪交換対象車だった。
この際FS-547非動力台車は取り外されたが輪心形状統一に暗雲が立ち込めたため加工を先送りした。
その他3768以下6両(3768F-1)も24両を捌いている真っ最中でありアーノルトカプラーのまま存置されている。
前途の通りFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化は大幅な簡略化が図られた。
従って3764の入場時間は然程要していない。


3764中期仕様(3768F-1:TNカプラーSP化)。


3764現行仕様(3768F-2:後期リニューアル工事施工車)。

3764もまた外観変化に乏しい竣工となった。
ただ製品仕様が後期リニューアル工事施工車のため回着当時とは雰囲気が全く異なる。
透明窓セルと[3764]の組合せは新鮮さを保つ。
現行仕様にこそ改められたが3768F-2は比較的製品原形に近い。
3768F-1,3768F-2は3組目の同一車両番号編成となるが十分な差別化を図れていると思う。




3764+3763 (3768F-1:TNカプラーSP化,輪心形状統一)。

結果的に3768F-1の第二次整備で先陣を切った3764+3763はTNカプラーSP化が表立った変更となった。
目立ち難いながら輪心形状統一も果たせている。
車輪交換の先行により3767,3765,3762はTNカプラーSP化とPT-4804形パンタグラフ関連へ集中出来る。
3766だけは従来通りの整備に倣うがコアレスモーター搭載動力ユニットの加工は苦にならない。
その一方で3768,3761は組立が保留されたままになっている。
工程数が多いため先に3767以下4両の竣工を目指す。
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