復習。
グリーンマックス製京成3700形3768F中期仕様(3次車:3768F-1)は平時と異なる入場順で第二次整備に突入した。
車輪交換の影響で成田寄の3764,3763が竣工したが上野寄に近い3766(動力ユニット搭載車)の整備へ入る。
以降は3700形M1車系→3700形M2c車と移行する。
京成3700形3766 3次車 中期仕様(3768F-1)。
3766(3768F-1)は3756現行仕様(3次車:3758F)と同時入場した。
第一次整備は窓セル入れ替えと側面黒色窓枠補修を施した時点で打ち切られている。
4両の同日入場で作業は時間的余裕が失われた。
更に3758Fの改修を主工程としたため3766は車体の中期仕様化を区切りに組み立てられた。
よって第二次整備は下廻り関連が主な対象となる。
コアレスモーター搭載動力ユニットのTNカプラーSP化は試作品以降大きな変更は無い。
3706元登場時仕様(1次車:旧3708F)を皮切りに動力ユニット更新車も数多く竣工させており安定期に入っている。
PT-4804形パンタグラフ関連の工程を残す3700形M1車系より確実な作業進捗が期待できる3766の入場に至った。
入工中の3766。
灰色成形FS-047(547)動力台車を履く3766は動力ユニット更新車と異なり立体感向上策が工程に加わる。
TR-180A床板装着編成は在籍する3700形で4本を占めるまで勢力を拡大した。
途中から採り入れた動力台車本体の立体感向上策は動力ユニット更新車との差異も低減してくれる。
出場した4編成への施工は完了しており3766にも踏襲される。
動力ユニットを取り外すと成田寄スペーサーが脱落した。
スペーサーは個体差を抱え嵌合具合の甘い個体が存在する。
コアレスモーター搭載動力ユニット(分売品)を含め事前に取付状況の確認を行っているが3766ではその前に外れてしまった。
脱落したスペーサー(成田寄)。
ユニットカバーへ脱落したスペーサーを嵌め込む。
ところが取り付けに手応えが無くあっさりと外れる状態だった。
安定性を欠いたスペーサーでの走行は不安を抱かせる。
そこで両側の嵌合爪を内側に傾斜させユニットカバーとの嵌合精度を高めた。
簡易措置であるが牽引及び推進力には耐えられる。
先にスペーサーへTNカプラーSPを装着しユニットカバーへ戻した。
次の工程はFS-047(547)動力台車のTNカプラーSP対応化である。
同時に立体感向上策を図るため動力台車枠も撤去する。
分解したFS-047(547)動力台車(成田寄)。
FS-047台車は線対称構造を持つ。
ブレーキシリンダーの位置を誤らないよう成田寄から細工に取り掛かった。
先ずTNカプラーSP対応化を図る。
加工はロアフレームからアーノルトカプラーマウントを切除するだけで構わない。
原則的に試作品以来の形状を守っているが嵌合爪上部の元カプラーポケット部は少しずつ短くなる傾向が出ている。
嵌合爪は2pcsの動力台車本体を押さえているだけに等しく嵌合爪さえ破損させなければ不具合に至らないと掴めてきた。
TNカプラーSP対応化を図った動力台車本体(成田寄)。
元カプラーポケット部はTNカプラーSPのマウントと接触する可能性があり当初から嵩を詰めていた。
試作品では約1mm程度を残す代わりにアプローチアングルを確保するための切断面整形が行われた。
しばらくこの形態を保持していたが現在は存置代が短くなり廃止されている。
嵌合爪の直上で元カプラーポケット部を切断しても全く問題無いとは思われる。
しかしロアフレームのプラスチックは硬度が若干低く折損を防ぐ見地から僅かに残した。
徐々に整形が変更されてきたが3766の形状で落ち着くと思う。
黒色化された動力台車枠取付台座(成田寄)。
FS-047台車はS形ミンデン式の比較的シンプルな外観を有する。
製品原形は灰色成形動力台車本体とFS-047(547)動力台車枠の一体感が特徴と言えよう。
一方で平面的に見える弱点を持つように思えた。
コアレスモーター搭載動力ユニットの採用は動力ユニット更新車が先発した。
分売品のコアレスモーター搭載動力ユニットが装着する動力台車本体は黒色成形品であり台車枠が浮き立つ。
非動力台車との外観差も灰色成形動力台車本体より少なく見え有利に映った。
そこでサックスブルー成形動力台車と共に動力台車枠取付台座を黒色化する立体感向上策が採られる。
動力ユニット更新車の見附に近くなる手応えを得て標準工程へ組み込まれた。
雰囲気が異なる整備前後のFS-047(547)動力台車 (上野寄,成田寄)。
初期竣工車では動力台車枠取付台座表面のみ黒色化を行った。
後に斜からの見附対策として側面及び底面一部への回り込みが追加される。
現状には満足しているが小手先の誤魔化しでしかなく今後更なる改善が図られるかもしれない。
なおマッキーの被膜は薄いため動力台車枠装着時は取付孔位置を確認しながらの挿入を要する。
その他台車枠から覗く集電板の黒色化を施した。
FS-547(047)非動力台車も集電板の露出が防げていない。
構造都合だと思われるがその露出度はFS-047(547)動力台車が上回る。
特に灰色成形品では色温度差が大きくかなり目立った。
そのため動力台車に限り導電板表面の塗り潰しが施工項目へ組み込まれている。
第二次整備を終えた3766。
3766は第一次整備入場の口火を切った車両に相当する。
側面黒色窓枠縦桟の補修は後の入場車より小規模なものだった。
3764,3763の入場時に3708F登場時仕様(1次車:3708F-1)も修正が求められる状況だと判った。
整備がTOMYTEC製京成3500形更新車の窓枠補修で手を焼かされた直後だったため神経質になっていたらしい。
縦桟再補修は見送られたが側面窓セル組立時の注意が足りず側面窓を中心に曇りが生じていた。
車体との間にも埃が混入しており別途清掃を行った。
↓
3766(3768F-1:TNカプラーSP化,FS-047(547)動力台車見附変更施工)。
グリーンマックス製動力車は動力ユニット更新が進んでいる。
よって3766は過去の施工例に準拠する工程となった。
動力台車枠取付台座の黒色化も採用済で計画通りに竣工を迎えた。
3768以下7両(3768F-1)の輪心形状統一により生じた遅れは大凡取り返せたと思われる。
3764,3763に続き入場前との差は小さい。
しかしFS-047(547)動力台車への各種対策は大きな変更点となった。
3706+3766 (3708F-2+3768F-1:動力ユニット更新車+コアレスモーター搭載動力ユニット装着車)。
3706現行仕様(1次車:3708F-2)は3700形の動力ユニット更新最終施工車である。
FS-047(547)動力台車枠には旧動力台車枠の側梁だけが転用された現時点での最新形態を持つ。
動力台車本体は黒色成形品で3766の仕上がりを確認するには適任であった。
両車のFS-047(547)動力台車は殆ど外観差が伺えなく見える。
立体感に勝る動力ユニット更新車へ倣う施工と言え製品仕様の強味を打ち消す結果となった。
ただ現在は立体感を優先しており寧ろ動力ユニット更新車の方が自分に合っている。
今後もコアレスモーター搭載動力ユニット装着編成の導入時には欠かせない工程になると思う。
グリーンマックス製京成3700形3768F中期仕様(3次車:3768F-1)は平時と異なる入場順で第二次整備に突入した。
車輪交換の影響で成田寄の3764,3763が竣工したが上野寄に近い3766(動力ユニット搭載車)の整備へ入る。
以降は3700形M1車系→3700形M2c車と移行する。
京成3700形3766 3次車 中期仕様(3768F-1)。
3766(3768F-1)は3756現行仕様(3次車:3758F)と同時入場した。
第一次整備は窓セル入れ替えと側面黒色窓枠補修を施した時点で打ち切られている。
4両の同日入場で作業は時間的余裕が失われた。
更に3758Fの改修を主工程としたため3766は車体の中期仕様化を区切りに組み立てられた。
よって第二次整備は下廻り関連が主な対象となる。
コアレスモーター搭載動力ユニットのTNカプラーSP化は試作品以降大きな変更は無い。
3706元登場時仕様(1次車:旧3708F)を皮切りに動力ユニット更新車も数多く竣工させており安定期に入っている。
PT-4804形パンタグラフ関連の工程を残す3700形M1車系より確実な作業進捗が期待できる3766の入場に至った。
入工中の3766。
灰色成形FS-047(547)動力台車を履く3766は動力ユニット更新車と異なり立体感向上策が工程に加わる。
TR-180A床板装着編成は在籍する3700形で4本を占めるまで勢力を拡大した。
途中から採り入れた動力台車本体の立体感向上策は動力ユニット更新車との差異も低減してくれる。
出場した4編成への施工は完了しており3766にも踏襲される。
動力ユニットを取り外すと成田寄スペーサーが脱落した。
スペーサーは個体差を抱え嵌合具合の甘い個体が存在する。
コアレスモーター搭載動力ユニット(分売品)を含め事前に取付状況の確認を行っているが3766ではその前に外れてしまった。
脱落したスペーサー(成田寄)。
ユニットカバーへ脱落したスペーサーを嵌め込む。
ところが取り付けに手応えが無くあっさりと外れる状態だった。
安定性を欠いたスペーサーでの走行は不安を抱かせる。
そこで両側の嵌合爪を内側に傾斜させユニットカバーとの嵌合精度を高めた。
簡易措置であるが牽引及び推進力には耐えられる。
先にスペーサーへTNカプラーSPを装着しユニットカバーへ戻した。
次の工程はFS-047(547)動力台車のTNカプラーSP対応化である。
同時に立体感向上策を図るため動力台車枠も撤去する。
分解したFS-047(547)動力台車(成田寄)。
FS-047台車は線対称構造を持つ。
ブレーキシリンダーの位置を誤らないよう成田寄から細工に取り掛かった。
先ずTNカプラーSP対応化を図る。
加工はロアフレームからアーノルトカプラーマウントを切除するだけで構わない。
原則的に試作品以来の形状を守っているが嵌合爪上部の元カプラーポケット部は少しずつ短くなる傾向が出ている。
嵌合爪は2pcsの動力台車本体を押さえているだけに等しく嵌合爪さえ破損させなければ不具合に至らないと掴めてきた。
TNカプラーSP対応化を図った動力台車本体(成田寄)。
元カプラーポケット部はTNカプラーSPのマウントと接触する可能性があり当初から嵩を詰めていた。
試作品では約1mm程度を残す代わりにアプローチアングルを確保するための切断面整形が行われた。
しばらくこの形態を保持していたが現在は存置代が短くなり廃止されている。
嵌合爪の直上で元カプラーポケット部を切断しても全く問題無いとは思われる。
しかしロアフレームのプラスチックは硬度が若干低く折損を防ぐ見地から僅かに残した。
徐々に整形が変更されてきたが3766の形状で落ち着くと思う。
黒色化された動力台車枠取付台座(成田寄)。
FS-047台車はS形ミンデン式の比較的シンプルな外観を有する。
製品原形は灰色成形動力台車本体とFS-047(547)動力台車枠の一体感が特徴と言えよう。
一方で平面的に見える弱点を持つように思えた。
コアレスモーター搭載動力ユニットの採用は動力ユニット更新車が先発した。
分売品のコアレスモーター搭載動力ユニットが装着する動力台車本体は黒色成形品であり台車枠が浮き立つ。
非動力台車との外観差も灰色成形動力台車本体より少なく見え有利に映った。
そこでサックスブルー成形動力台車と共に動力台車枠取付台座を黒色化する立体感向上策が採られる。
動力ユニット更新車の見附に近くなる手応えを得て標準工程へ組み込まれた。
雰囲気が異なる整備前後のFS-047(547)動力台車 (上野寄,成田寄)。
初期竣工車では動力台車枠取付台座表面のみ黒色化を行った。
後に斜からの見附対策として側面及び底面一部への回り込みが追加される。
現状には満足しているが小手先の誤魔化しでしかなく今後更なる改善が図られるかもしれない。
なおマッキーの被膜は薄いため動力台車枠装着時は取付孔位置を確認しながらの挿入を要する。
その他台車枠から覗く集電板の黒色化を施した。
FS-547(047)非動力台車も集電板の露出が防げていない。
構造都合だと思われるがその露出度はFS-047(547)動力台車が上回る。
特に灰色成形品では色温度差が大きくかなり目立った。
そのため動力台車に限り導電板表面の塗り潰しが施工項目へ組み込まれている。
第二次整備を終えた3766。
3766は第一次整備入場の口火を切った車両に相当する。
側面黒色窓枠縦桟の補修は後の入場車より小規模なものだった。
3764,3763の入場時に3708F登場時仕様(1次車:3708F-1)も修正が求められる状況だと判った。
整備がTOMYTEC製京成3500形更新車の窓枠補修で手を焼かされた直後だったため神経質になっていたらしい。
縦桟再補修は見送られたが側面窓セル組立時の注意が足りず側面窓を中心に曇りが生じていた。
車体との間にも埃が混入しており別途清掃を行った。
↓
3766(3768F-1:TNカプラーSP化,FS-047(547)動力台車見附変更施工)。
グリーンマックス製動力車は動力ユニット更新が進んでいる。
よって3766は過去の施工例に準拠する工程となった。
動力台車枠取付台座の黒色化も採用済で計画通りに竣工を迎えた。
3768以下7両(3768F-1)の輪心形状統一により生じた遅れは大凡取り返せたと思われる。
3764,3763に続き入場前との差は小さい。
しかしFS-047(547)動力台車への各種対策は大きな変更点となった。
3706+3766 (3708F-2+3768F-1:動力ユニット更新車+コアレスモーター搭載動力ユニット装着車)。
3706現行仕様(1次車:3708F-2)は3700形の動力ユニット更新最終施工車である。
FS-047(547)動力台車枠には旧動力台車枠の側梁だけが転用された現時点での最新形態を持つ。
動力台車本体は黒色成形品で3766の仕上がりを確認するには適任であった。
両車のFS-047(547)動力台車は殆ど外観差が伺えなく見える。
立体感に勝る動力ユニット更新車へ倣う施工と言え製品仕様の強味を打ち消す結果となった。
ただ現在は立体感を優先しており寧ろ動力ユニット更新車の方が自分に合っている。
今後もコアレスモーター搭載動力ユニット装着編成の導入時には欠かせない工程になると思う。