ジネンカフェだより

真のノーマライゼーション社会を目指して…。平成19年から続いているジネンカフェの情報をお届けします。

ジネンカフェVOL.025のご案内

2009-02-20 12:53:32 | Weblog
日にち:3月7日(土)
時 間:14:00~16:00
場 所:くれよんBOX
ゲスト 荒川直子さん 保育士


タイトル:地域の人に支えられての子育て支援
     「みどり子育て応援団」

緑区在住 赤ちゃん大好きです。周りの友人や近所の人に
助けられて、年子の子育てをした経験から、主に、未就園児
の子育て支援に関わる活動をしています。みどり子育て応援団
(ボランティアグループ)で、子育て情報発信と、交流の場の
お手伝いをしています。

お問い合わせ・申し込み先
NPO法人 まちの縁側育くみ隊
名古屋市東区代官町29-18
柴田ビル1階 まちの縁側MOMO内
Tel/Fax 052-936-1717
E-mail ookubo@engawa.ne.jp

主催・共催
NPO法人まちの縁側育くみ隊、かたひらかたろう、NPO法人くれよんBOX 

ジネンカフェVOL.024ワークショップまとめ6

2009-02-20 12:43:35 | Weblog
テーブル6

テーマ:「地域の中で自分をどう活かせばいいの?

・あなたと地域との関わりは?
地域活動に参加したり、仕事として地域に関わっていたりしている人がほとんどでした。

・どんなきっかけが必要orあった?
きっかけとしては、障害者の家族が出来たことであったり、参加している活動を通じて自分が主体的に出来ること活動に参加したり、仕事の事業としてであったり、自分がやりたいことを紹介してくれる人に出会ったりといろいろな人がいた。

・どんな壁があるorあった?
特別ではないのに、特別な目で見られてしまうこと、障害への理解・認知が低いことといった、受け入れてくれる人が少ないということがあった。しかし、自分で壁と意識してしまって作られた壁なのではないかという意見もあった。
また、子どもを預かってくれる場所がないことや、通園施設が離れているためといったサービスの問題があった。

・自分に必要なもの/地域に必要なもの
自分に必要なものとしては、自分の地域への目標をしっかり持つことや、地域へ積極的に出て行くこと、地域の中でのコミュニケーションをしっかりもつこと、日常の生活をあたりまえにすることといったことがあがった。

・地域に必要なものとしては、どんな受け入れる気持ちや態勢であったり、少し困っている人に手をさしだすことであったり、お互いに理解できるきっかけがあったりといったことがあげられた。
また何かをするにしても、周りの人間に理解してもらうにしても時間が必要だという話もあがった。

●まとめ

①気持ち
・自分で変わろうとする気持ち
・腹くくれ!!
・人は1人ではなく1つであると実感する

②内なる行動
・出来ることを続けていくこと、地道に
・待つだけでなく自ら進み出る
・地域のことを知る、情報を得る
・地域のキーパーソンとつながる
・1つであると実感するためには安心な居場所が必要
・居場所を通してその人らしさを知る
・お互いを理解するきっかけ
・その人らしさをどう活かすか考える

③外への行動
・進んでコミュニケーションをとれる場に参加
・地域の行事に参加する
・親子で地域の行事に参加するように地域へ関わっていく
・自分の経験を積極的にだす
・会などの形式的なつながりを有機的なものに変えるアクションをおこす




ジネンカフェVOL.024ワークショップまとめ5

2009-02-16 22:26:58 | Weblog
テーブル5
テーマ「地域に一歩踏み出すために何が必要なの?」
参加者:6名

1.地域に障がいのある人が一歩踏み出すためには
  ・地域に一歩踏み出すためには障がいがある人も一時的に
   ない人も受け入れてもらえる場所(近所の人、学校、
   職場、地域の社会教育センター)が必要である。しかし、
   日本ではスロープや身障者用のトイレが設備の問題で
   なかなか設けられていないのが現状である。しかし、
   ないからといって何もかも地域にお任せするのではな
    く理解してもらいたいという気持ちがあるなら可能な
   限り障がいを持つ人自身や家族が主体的になり外に出
   て行き、地域の人たちに自分達の存在をアピールする
   事も大切ではないか。
   障がいを持っている人自身が行動することに意味があ
   るのでは。

2.出ていくのに伴う壁
   ・物理的なバリア、心のバリア(障がいを持っている
    人と関わったことがないからどうお手伝いすればい
    いのか分からない。怖いなど)


キーワード 障がいを持つ人や家族の行動力と地域社会との連携。

ジネンカフェVOL.024ワークショップまとめ4

2009-02-16 19:06:37 | Weblog
グループ4
テーマ2:『私と他者(地域)、どう理解を深めて行けばいいの?』

メンバー:知的障がい者のグループホームの職員
     重複障がい児をもつお母さん
     自閉症の子どもをもつお母さん
     脊椎損傷の車いすユーザー
     リュウマチの車いすユーザー
     大学の福祉科を今年卒業する学生
     脳性マヒのチェアウォーカー
     建築設計士(風穴一座の活動もしています)

1.最近嬉しかったことは…
 ・インフルエンザにならなかったこと
 ・子どもの活動の場が広がったこと
 ・娘が5歳になりました
 ・市バスが介助者なしで利用できるようになったこと
 ・誕生日の祝いに友人がパンケーキを焼いてくれたこと
 ・地域運営の児童館づくりがはじまること

2.地域との関わりは…
 ・緑区の鳴海町に6カ所あるグループホームの職員として
  地域でも奉仕活動をしています。
 ・地域活動支援センターや障がい者スポーツセンターなど、
  地域の事業所の利用
 ・親の会に入って活動をしている。(じゃんぐるじむ)
  上の子が地域の特別支援クラスに通っている。
 ・福祉実践教室の講師活動を、春日井市や小牧市の小中学校
  を中心に行っている。
 ・PC講座の講師
 ・商店街調査
 ・市民活動
 ・地域の廃品回収
 
3.どんなキッカケが必要orあった?
・PC講座を受けてまちにデビューしました。
・親の会に支えられた
・子どもの居場所づくり
・対人関係など、社会性を身につけるため

3.どんなカベがある?
 ・地域生活と学校生活が分離していた。
  学校生活=特別支援教室。パニック。社会への順応
 ・グループホームと外の風との違い。
 ・外見で解らない障がい者理解
 ・自立への道は線引きで苦労しています。
 ・学校の先生の理解不足が辛かった。
 ・自閉症はいろいろなタイプがあり、理解が不足している。
 ・福祉実践教室などは特定の学校しか呼んでくれない。
  福祉実践教室のあり方=身体・聴覚・視覚障がいの
  理解講座はあるが、知的・精神・発達障がい者への
  それはない。
 ・障がい者に対する接し方を知らない人も多い
 ・どんなことが出来るのか理解されるのに時間がかかる。

4.自分に必要なもの、地域に必要なもの
 ・地域が受け入れる場。きっかけを作ってゆく。
 ・施設へ行くのではなく、学校を開く。
 ・チャレンジホーム(外泊体験)
 ・心癒してくれるヘルパーさん
 ・他者に理解されるとポジティブになれる。
 ・自閉症の子の理解
  (山本ウォーリーさんの軽度発達障がい児WS)
 ・日頃のつきあいが大切。
 ・違う障がいをもつ人を支えられる存在です。

5.まとめ
 ・地域の居場所はどこにあるの?
   ・見守りの視線が支えになる。
   ・支え合える身近な居場所がほしいね!
 ・知的障がい者の理解は理論ではなく、同じ時空間を
  共有することからはじまる。
 ・学校の〈心のバリアフリー化〉もっとやることあるね!
 ・支援センターの活動充実
 ・障がい児者のショートスティを上手く使ったら? 

ジネンカフェVOL.024ワークショップまとめ3

2009-02-16 15:27:06 | Weblog
グループ3
(テーマ) 「地域に一歩踏み出すため、何が必要なの?」

(参加者) 障害児の母親、障害福祉事業所職員、病院ソーシャルワーカー、知的障がい当事者など7名

1.あなたと地域とのかかわりは?
・子ども会や自治会の役員を通して地域とのかかわりができた。
・引越してきたばかりで、地域とのかかわりがまだない。
・視覚障がいで、子どものときは寄宿舎に入っており地域とのかかわり
 は遊びにくる弟の友達くらい
まとめ⇒ それぞれが持つ役割や自分の子どもなど人を通じて地域との
      かかわりができる

2.どんなきっかけが必要か?
・子どものときから障がいのある人や高齢者との交流の場が必要。
・その交流の場は楽しいものでないといけない
・自分の事業所では、もちつき会をやっている。いろいろな人が集ま
 ってくれ障がいを知るきっかけとなっている
・気軽に集まれる場所が欲しい
・地域で必要な生活訓練の場が欲しい
まとめ⇒ 形は違うけども、集える場所が欲しいとの意見が多く出た

3.どんな壁がある?
・一人暮らしを希望しているが、収入面などで同居している兄夫婦に
 反対される。(知的障がい当事者)
・娘(知的)がいろいろなことにチャレンジして成長するには、母親
 が離れることも必要。そういう意味では、自分が壁であることを自
 覚して距離を置くようにしている。
・障がいがあるがゆえに所得が思うようにならない。地域で暮らして
 いくにはある最低限の所得が必要
まとめ⇒ 心配が故に、身近な家族が大きな壁となることが多い

4.必要なもの
(自分に必要なもの)
・一歩踏み出す勇気が必要。「勇気がほしい!」
・自分から声をかけることが必要
(地域に必要なもの)
・障がい者などいろいろな人が地域で暮らしていることを理解して
 ほしい。
・グループホームのことをもっと理解してほしい
まとめ⇒ 一人ひとりの夢や希望を実現するためには、やはり一歩
      踏み出すことが必要。そのためには勇気が必要だし、
      その勇気が地域の理解につながる。そういった意味では、
      だれかがやってくれるのではなく、できることから自分
      で動いて行く姿勢が大事



ジネンカフェVOL.024ワークショップまとめ2

2009-02-16 14:20:33 | Weblog
グループ2
テーマ2『私と地域(他者)、どう理解を深めていけばいいの?』

グループ構成:家族(子ども、兄等)に障がいをお持ちの方が多く、障がいをお持ちの方や仕事の中で障がい者と関わっているという方もいらっしゃいました。そのためか、地域との関わりは子どもを通じてという意見が最も多く、仕事以外の地域との関わりはないとの意見もありました。

○どんなキッカケが必要orあった?
 ・子どもを通じて地域に入ることが多い。
 ・相手の事が分からないと話すことが怖い。
 ・周囲より声をかけられた。
 ・時間がないため地域行事など誘いがあるが断ってしまう。

○どんなカベがあるorあった?
 ・偏見の壁。
 ・自分から壁を作ってしまっていた。
 ・(障がいを持った自分の)子どものことを受け入れる。受け入れなければ
  地域の中に入れない。
 ・(障がいを持った自分の子どもの事を)人に話すこと。
 ・(珍しい障がいだと)行政の理解がない。また、障がいの説明をしなけれ
  ばならない。
 ・地域が閉鎖的だった。
 ・時間がない。

○自分に必要なもの・地域に必要なもの
 ≪自分≫
 ・時間を作る。
 ・自分を保つことも大切。
 ・情報収集
 ≪地域≫
 ・地域とのコミュニケーション(声を掛けられる掛けることができる
  環境)。
 ・フリースペースのようなものがあると集まりやすい。
 ・学校全体で支援をしてほしい。
 ・地域に飛び込む勇気が必要。
 ・周りの理解。

○まとめ
 上記のことで話し合い、全員でポイントだと思った事を発表した。
 それをキーワードでまとめた。
 ◎地域
  ・待つのではなく自分からも。
  ・冷たくされても普通にする。いつか伝わってたりする。
  ・あいさつから始める。
  ・違いを認め合う。
  ・人の話を聞くこと。
  ・何か聞かれたらチャンス!と思って違い(障がいの意味)を少し
   説明する。助かることも…。
  ・地域との関わりの中で相手を知る。
 ◎情報
  ・情報を知る。情報を流す。
  ・情報を積極的に集める。
 ◎行動
  ・コミュニケーションがとれる行事に積極的に参加する。
  ・(頭に考えないで)体験すること。
  ・小さなチャンスも行動に移す。
 ◎場所
  ・解放された空間。
  ・自宅を開放して近所の子ども達を受け入れるなんでスゴイ!!!!!
   と思った。
 ◎時間
  ・時間を作る。
  ・でも、やっぱりメンドクサイ…。
 ◎勇気
  ・勇気!
  ・勇気を出して子どもの事、障がいの事を人に話し知ってもらう。
   でも、無理はしない。
  ・ありのままの自分を受け入れること。
  ・(辛かったりしますが・・・)一歩自分から踏み出す。勇気が必要か
   なと思います。
  ・障がいを理解してもらうことはすぐには難しいけど、一人ひとり
   が地域に出て関わっていく事で少しずつ理解してもらうこと。
  ・勇気を持って障がい者であることを理解する。(自分が認める)
  ・地域に踏み出す勇気も大事だし、無理をしないことも大事。
  ・心の扉を自ら聞いてみる勇気。
  ・自分を否定しない。認める。

ジネンカフェVOL.024ワークショップまとめ1

2009-02-16 13:51:11 | Weblog
グループ1
私と地域(他者)、どう理解を進めていけばいいの?

参加者
  ・統合失調症の男性
  ・知的障がい、自閉症を持つ子の母、自身も右耳に難聴をもつ
  ・自閉症を持つ子の母
  ・知的障がいを含む自閉症を持つ子の母
  ・プラダ―ウィリー症候群を持つ子(4歳)の父
  ・広汎性発達障がい児(6歳)の母
  ・福祉大学卒業が決まった女性
  ・人にやさしいまちづくりの活動に参加している男性

皆さんの住まいは名古屋東部の方が多い。
くれよんBOX、じゃんぐるじむの活動に参加して、情報共有を行っている。

どんなことに苦労した(する)
 ・自分(子ども)の障がいを正しく理解してもらえない。
 ・引っ越しをして、子どもの障がいの情報(親同士の集まり場等)を集めよ
  うとしたときになかなか見つからない。
 ・自分自身でカベを作ってしまい、そのカベを取り除くこと。
 ・軽度の障がいの場合、本人含めて周りの人にどう分かってもらうか。
 ・子どもが成長していったときに、子供のやりたいことの情報提供できる
  かどうか。

苦労を打開するためにしたこと
 ・障がいが重いと感じた時、地域の人に告知(PR)をして、理解を求め
  た。
 ・役所等に出向いて情報収集をして、得た情報を頼りにいろんな会に
  顔を出した。
 ・友人を通して一歩踏み出す勇気を出した。

地域に必要なもの
 ・子どものころから、健常者、障がい者のふれあいができる空間、時間。
 ・正しく障害を理解するために大人の福祉実践教室
  (交流経験がないため、偏った理解になっている)
 ・特別支援クラスと併設されている学校内でも先生方の対応。

その時の思い(気持ち)は
 理解してもらうためにあせらずにじっくりと押しつけにならないように対応
 する。
  

ジネンカフェVOL.024レポート2

2009-02-13 19:14:16 | Weblog
戸枝さんの講演会に先立って、カフェコンサートを行った。カフェの部分はくれよんBOXさんが担当してくれ、ミニコンサートにお招きしたのは、愛知県田原市ご出身のふるもとゆうこさんと、やまだたかしさん。

会場が硬い社会福祉会館の大会議室ということもあり、雰囲気がやわらかくなるようにとのふるもとさんご自身の提案により、電子足踏み式オルガンとアコーステックギターを用いてのライブだった。歌詞にメッセージ性を込めながらも、ゆるやかな曲調と、やわらかくて包み込まれるような歌声は、参加者たちを魅了し、育くみ隊のNさんが演出した舞台袖の植物たちと相まって、会場を癒しの空間へと変化させるのには十分だった。

ふるもとさんの歌を聴くのは、これがはじめてではない。実は育くみ隊が運営するまちの縁側MOMOにふるもとさんのCDがあり、その人とは知らずBGMとして流していたことがあったのだ…。今回の拡大版では、そのような偶然の巡り合わせが多かった。ミニコンサートの最後には、手話付の「ちきゅうさんきゅう」を参加者全員で歌い、表現した。

会場では、様々な地域活動支援センターの手作り品の販売もあり、ひょうたんカフェさんの豆腐製品や、TAN・KEIさんのオリジナリティーを重視した和小物やTシャツ、オリーブさんのクッキー、かわせみ工房のオーガニックに拘ったパンなどの商品が販売されていた。

ワークショップのまとめは、また後日掲載します。


ジネンカフェVOL.024レポート1

2009-02-13 10:26:15 | Weblog
去る平成21年2月8日、私たちジネンカフェスタッフが俗に〈拡大版〉と呼んでいる、年に一度の大きな会場を借りてのジネンカフェを催した。ミニコンサートあり、講演会あり、ワークショップあり、様々な地域活動支援センターの手作り品の販売ありという盛りだくさんの内容で、にぎやかだった。

今年の全体テーマが~活きていますか、地域のなかで、あなたは?~であり、障がい者と地域との相互的な関わりについて考えたいと思った。講演会の講師には、そういうテーマには打って付けの方、社会福祉法人むそうの理事長・戸枝陽基氏をお迎えして「個性を活かした障がい児・者支援が紡ぐ豊かな地域づくり」をテーマに、自立支援法がらみのお話を伺った。

悪評高い自立支援法ではあるが、この法律が施行されたおかげで街の中で暮らす障がい者が増えてきているのも事実だし、まだまだ数は少ないが、大企業が積極的に障がい者雇用に乗り出してきているのは事実である。無理なことをしろと言うのではなく、個々の障がいに応じた仕事をみつけて、支援者側からしてみれば作り出したりすればよいのである。働いてお金を稼ぐのだけが人生ではないが、世の中障害者基礎年金だけでは生活してゆくのは難しい。いまはどんなに重い障がいをもっていても、周りの理解と工夫さえあれば一般就労も難しいことではないという。

戸枝さんのお話は、参加して下さった多くの方々に深い感銘と、勇気と希望を与えてくれたようだ。