ジネンカフェだより

真のノーマライゼーション社会を目指して…。平成19年から続いているジネンカフェの情報をお届けします。

ジネンカフェVOL.024レポート2

2009-02-13 19:14:16 | Weblog
戸枝さんの講演会に先立って、カフェコンサートを行った。カフェの部分はくれよんBOXさんが担当してくれ、ミニコンサートにお招きしたのは、愛知県田原市ご出身のふるもとゆうこさんと、やまだたかしさん。

会場が硬い社会福祉会館の大会議室ということもあり、雰囲気がやわらかくなるようにとのふるもとさんご自身の提案により、電子足踏み式オルガンとアコーステックギターを用いてのライブだった。歌詞にメッセージ性を込めながらも、ゆるやかな曲調と、やわらかくて包み込まれるような歌声は、参加者たちを魅了し、育くみ隊のNさんが演出した舞台袖の植物たちと相まって、会場を癒しの空間へと変化させるのには十分だった。

ふるもとさんの歌を聴くのは、これがはじめてではない。実は育くみ隊が運営するまちの縁側MOMOにふるもとさんのCDがあり、その人とは知らずBGMとして流していたことがあったのだ…。今回の拡大版では、そのような偶然の巡り合わせが多かった。ミニコンサートの最後には、手話付の「ちきゅうさんきゅう」を参加者全員で歌い、表現した。

会場では、様々な地域活動支援センターの手作り品の販売もあり、ひょうたんカフェさんの豆腐製品や、TAN・KEIさんのオリジナリティーを重視した和小物やTシャツ、オリーブさんのクッキー、かわせみ工房のオーガニックに拘ったパンなどの商品が販売されていた。

ワークショップのまとめは、また後日掲載します。


ジネンカフェVOL.024レポート1

2009-02-13 10:26:15 | Weblog
去る平成21年2月8日、私たちジネンカフェスタッフが俗に〈拡大版〉と呼んでいる、年に一度の大きな会場を借りてのジネンカフェを催した。ミニコンサートあり、講演会あり、ワークショップあり、様々な地域活動支援センターの手作り品の販売ありという盛りだくさんの内容で、にぎやかだった。

今年の全体テーマが~活きていますか、地域のなかで、あなたは?~であり、障がい者と地域との相互的な関わりについて考えたいと思った。講演会の講師には、そういうテーマには打って付けの方、社会福祉法人むそうの理事長・戸枝陽基氏をお迎えして「個性を活かした障がい児・者支援が紡ぐ豊かな地域づくり」をテーマに、自立支援法がらみのお話を伺った。

悪評高い自立支援法ではあるが、この法律が施行されたおかげで街の中で暮らす障がい者が増えてきているのも事実だし、まだまだ数は少ないが、大企業が積極的に障がい者雇用に乗り出してきているのは事実である。無理なことをしろと言うのではなく、個々の障がいに応じた仕事をみつけて、支援者側からしてみれば作り出したりすればよいのである。働いてお金を稼ぐのだけが人生ではないが、世の中障害者基礎年金だけでは生活してゆくのは難しい。いまはどんなに重い障がいをもっていても、周りの理解と工夫さえあれば一般就労も難しいことではないという。

戸枝さんのお話は、参加して下さった多くの方々に深い感銘と、勇気と希望を与えてくれたようだ。