1945年8月15日。
「玉音放送」により日本が無条件降伏を受け入れ「敗戦」が決まったことを知らされた。
神州不滅、神風が吹くなどのことばで信じ込まされてきた。
それが見事に裏切られたのである。
その後「平和憲法」により貧しいながら戦後を生き延び「もはや戦後ではない」とまで言われた。
あれから70年。
日本は国民自らの手で勝ち得た平和を感じることなく過ごしてきた。
高度経済成長を享受。その付けを払わされる時が来ることなどしらないまま。
やがて経済が鈍化。国は「国債」という名の借金を重ねその借金を返すための借金を繰り返す。
どうにも手が回らなくなり大型間接税導入を図ったが大きな反対にあって頓挫。
その後「消費税」と名を変えて登場。
3%から始まり8%へ。
経済は一気に冷え込んだ。
政治的には安保法制が「国を守る」の美名で成立。
軍隊を持ち戦争をできる国へと変わろうとしている。
この間、国会の論戦を通じて安保法案の危険性を追及してきたが強行採決により成立。
この法案をめぐり国民が立ち上がった。
70年前と違い、自覚的に立ち上がり「平和憲法」を守る。世界に類を見ない憲法を守る。
「市民革命」の萌芽が見て取れる。
紆余曲折は世の習い。だが、一度燃え上がった火は簡単に消えないし消すことはできない。
70年という時間は日本人に、まだ一部であるが「自覚的市民」を作り上げた。
今後どれほどの時間がかかるか分からない。
だが、70年という時間は成長させるに十分な時間であったはず。
今次、参院選が一つの足掛かり。
仮に三分の二が勢力を持ったとしても、一度燃え上がった炎を消すことはできない。
そこに確信を持ちこそすれ今後の闘いに大きな力となるだろう。
そう。「市民革命」。
かつて、ベルリンの壁が崩れたように。
時代は動くもの。一度動き始めたものは規模が大きいほど加速がつく。
ヨーロッパの動きもこれから。