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SiriusとAldebaranとPolaris

革命

2016-06-25 08:46:17 | 日記

1945年8月15日。

「玉音放送」により日本が無条件降伏を受け入れ「敗戦」が決まったことを知らされた。

神州不滅、神風が吹くなどのことばで信じ込まされてきた。

それが見事に裏切られたのである。

その後「平和憲法」により貧しいながら戦後を生き延び「もはや戦後ではない」とまで言われた。

 

あれから70年。

日本は国民自らの手で勝ち得た平和を感じることなく過ごしてきた。

高度経済成長を享受。その付けを払わされる時が来ることなどしらないまま。

やがて経済が鈍化。国は「国債」という名の借金を重ねその借金を返すための借金を繰り返す。

 

どうにも手が回らなくなり大型間接税導入を図ったが大きな反対にあって頓挫。

その後「消費税」と名を変えて登場。

3%から始まり8%へ。

経済は一気に冷え込んだ。

政治的には安保法制が「国を守る」の美名で成立。

軍隊を持ち戦争をできる国へと変わろうとしている。

この間、国会の論戦を通じて安保法案の危険性を追及してきたが強行採決により成立。

 

この法案をめぐり国民が立ち上がった。

70年前と違い、自覚的に立ち上がり「平和憲法」を守る。世界に類を見ない憲法を守る。

「市民革命」の萌芽が見て取れる。

紆余曲折は世の習い。だが、一度燃え上がった火は簡単に消えないし消すことはできない。

 

70年という時間は日本人に、まだ一部であるが「自覚的市民」を作り上げた。

今後どれほどの時間がかかるか分からない。

だが、70年という時間は成長させるに十分な時間であったはず。

 

今次、参院選が一つの足掛かり。

仮に三分の二が勢力を持ったとしても、一度燃え上がった炎を消すことはできない。

そこに確信を持ちこそすれ今後の闘いに大きな力となるだろう。

 

そう。「市民革命」。

かつて、ベルリンの壁が崩れたように。

 

時代は動くもの。一度動き始めたものは規模が大きいほど加速がつく。

ヨーロッパの動きもこれから。

 


EU

2016-06-25 08:23:18 | 日記

イギリスがEU離脱を決めたことで世界に衝撃が走った。

キャメロン首相の辞任にまで発展。

移民の流入によってイギリス人の雇用が奪われる。離脱によりこれ以上雇用の不安がなくなる。

それで離脱。

他方、イギリス経済をマクロで見た時EU残留でこそ保たれる。

だから残留。

国論を文字通り真っ二つに割った国民投票。

当分、しこりが残るだろう。

 

他の国でも国内的にEU「離脱」か「残留」かの火種は以前からあった。

ここで一気に燃え上がる可能性がないと断言はできないだろう。

 

そもそも始まりはドイツ・フランスがドルに対抗するために始まったヨーロッパ統合構想。

EU域内の関税撤廃、移動の自由そして通貨の導入。

 

だが、域内の経済格差についての論議は置き去りにされたまま。

昨日のニュースで報じられた。

ルーマニアからイギリスに来て夫婦で懸命に働き貯金し七年かけて今では祖国で

豪華な家に住んでいる。

 

すべての移民がそうなっているとは思えないが。

かつての東欧諸国から西側に移りその国の雇用を脅かしているのが現実。

ドルに対抗するために始まったヨーロッパ統合。

だが、置き去りにされたものの重みもまた計り知れない。

 

これが資本主義の姿。

EU域内の格差是正に真剣に取り組めば生まれ育った国で贅沢はできなくとも

そこそこの暮らしはできるはず。

 

中東の不安定からくる「難民問題」。

イギリスが「離脱」へ向かったのも「難民」の流入にあったとする論調もある。

いずれにせよ「資本主義経済」の抱える本質がこのような形で表出してきた。

これに対する根本的な対応が今、求められている。

そういう思いがする。

 

市場原理に任せるのではなく「規制」も必要だということを。