二年前、公明党は総選挙で「軽減税率」のみで臨んだ。
安倍政権はあれこれ理由を並べて二年半延期した。
前回延期した時に「再延期はあり得ない。断言できる」と大見得を切った。
無論、消費税増税など望んでいないし増税より中止を望む。
更に言うなら５％に戻し最終的には無しにすべき税制だ。
この間軽減税率導入で何に対してどういう軽減をするかの議論があった。
生鮮食料とか外食は１０％だが出前なら「軽減適用」とか。
しかし、「再延期はないと断言」したはずが再延期。
軽減税率で選挙に臨もうとしていたはずが、「二階に上げて梯子を外された」格好。
そこで気脈を通じて「野党共闘」に噛みついてきたか。
２２日公示となる。既にヒートアップしているが、舛添問題でメディアもあっち向いてホイだった。
都知事選候補者選びとからみ暑い夏がやって来るか。
公示目前で党首討論。
安倍氏はよほど野党共闘が気にいらないのか「許せない」発言。
公明代表も「共闘」のみをあげつらっている。
政権党として政策を実行していない野党に対して許すも許さないもない。
政権党に対して個々の政策批判は当然だが共闘そのものを「許す、許さない」は次元が違う。
国民の広範な支持を得ていることに対する「的外れ」な言いがかり。
政党である以上個々の綱領政策が持つのは当然。
それらを横においてでも一つの課題で一致できれば手を携えて戦う。
それが政党として当然のあり方。
それが成った以後論戦を通じてよりよい政権構想を練り上げる。
まことに科学的かつ現実的対応。
国民投票で決めるなど言いながら、肝心なことを隠して選挙戦に臨もうとしている。
自ら「立党以来の党是」というなら堂々と中身を国民の前に披歴し信を問うのがそれこそ筋ではないだろうか。
「野党共闘」として細部にわたる「選挙公約」を示している。
選挙戦ではそれらを含めて安倍内閣の危険な憲法草案についても批判するだろう。
隠すことなくそれに応えるべき。
