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笑っちゃいます/「半人前で残業なんか気にするな」 もう古いのか

2010-09-07 00:34:45 | ニュース
「会社と従業員の関係でしか、物が考えられない」

そんなストーンヘッド。











「半人前で残業なんか気にするな」 もう古いのか(抜粋)
2010/9/ 3

営業マンのAさんは、40代のベテラン男性社員。

中途入社してきた30代初めのB君の働き振りが気になっている。

3カ月前に入社してきたばかりなのに

定時になるとそそくさと机の上をかたづけて帰宅してしまうからだ。

前の会社でも営業だったというB君の業績が上がらないのは

「この会社の商品や市場、売り方のポイントについて理解が足りないからでは――。」

そう考えたAさんは、ある日、B君に声をかけた。

「まだ仕事に慣れてないと思うんだけど、今日の仕事が終わったら、少し話をしないか? 新しい商品の売り方とかについても相談したいし」

するとB君は

片付けをしながら顔をこちらに向けずに

こう答えたのだという。

「Aさん、それって残業代出るんですか?」

不意を突かれ

「いや、出ないけど、うちの商品や市場について知らなくて困ってるんじゃないかと思ってさ。俺にも残業つかないんだけど」

と答えると

「じゃあ、そういうことは就業時間中にやってください」

という返事。

「お前のことを考えて言っているのに」

とカチンときたAさんですが

そこは呼吸を整えて一言付け加えました。

「美容院だって、夜遅くまで見習いが練習してるだろ。一人前になるまでは、就業時間とか残業とか言ってられないんじゃないか? 昼間は俺も自分の営業があるしさ」

するとB君は、にらみつけるような顔で振り返り

「それじゃ、労働基準法はどうなるんですか! 違法行為を平気でやれと言うんですね」

と、大きな声を出したそうです。

「作業時間と生産量が比例する仕事と、営業マンの仕事は違うんじゃないか」

と反論しようかと思いましたが

「法律論をやるために声をかけたわけじゃない」

と思いなおし

Aさんは何も言わずに話を切り上げたそうです。

「あれだけ偉そうなのは、いつか成果を上げるつもりなのか、雇われていれば給料が出るのは当然と思っているのか・・・。あの調子では、一人前になる前に会社にいられなくなっちゃう気がするけど。僕の考えはもう古いのかね」



http://www.j-cast.com/kaisha/2010/09/03074964.html











「僕の考えはもう古いのかね」



まるっきり古いです。



古臭い人間です、あなたは。



骨董品並です。



実はこの記事は

「痛いニュース」

から拾ってきたんですが

元記事のあるjcastでも

ほとんど同じコメントがついてました。



「そういうことは就業時間中にやってください」



「どこが間違ってるの、当然でしょう」
「昔はそうだったかもしれないけど、今、そういうこと言うのは」
「昼間に教えられない、時間が作れないのは教える方が無能」



確かに、この「営業マンのAさん」が

B君の「上司」だったり
B君の「業績」により「自分の評価に影響がある」ような立場なら

批判は

「おっしゃる通り」だ。



しかし

文面を読む限りじゃ

「全くそうではない」。



「あの調子では、一人前になる前に会社にいられなくなっちゃう気がするけど。」



ラストのセリフから考えても

「全く、関係ない」立場。



じゃあ、彼がしようとしたのは何か?



「ただの善意だ」。



これは「仕事」じゃないんだから

「残業代」なんて出るわけがない。



中には

「こういう社員に教えるなら、業務時間にきちんと理詰めで伝えないと」

なんてコメントもあったが



「昼間は俺も自分の営業があるしさ」



「自分の仕事を犠牲してまで」教えるなんて

そんな義理あるわけがない。



そもそも日本の仕事は

こういう「善意」で支えられてきた。



確かにそういう「ウエット」な部分が

企業に利用され

「サビ残」なんかが

横行する一因となってしまったことも否めない。



しかし

「日本の企業がもともと持っていたパワー」もまた

海外のシビア過ぎる風土では発生しない

日本固有のビジネススタイルに起因するものだと思う。



それは

「チーム」

での仕事に最も現れる。



「個人の成果」ばかりを追求する成果主義を

企業が次々に採用したことで

今や、崩壊の危機にあるが…。



B君の話はと言うと

「Aさん」とは

すれちがったままだ。



<B君>
「業務についての説明を受ける」

→「これは仕事」

→「仕事であれば業務時間となり、残業代が出る」



これは「きちんと筋が通っている」



<Aさん>
「B君の営業成績が悪いみたいだ」

→「先輩だし、勤務時間外にでも教えてあげようか」



感情の流れとしては「自然」だが

人によっては「大きなお世話」かもしれない。



しかし

上記のように

Aさんは確かに

「仕事に関する話をしよう」

とはしているが

あくまで「プライベート」だ。



そういう人間に対して

「対会社」

のような態度で接するのはお門違いだろう。



なんで伝わらないんだろう。



どう聞いても

「業務命令」や「強制」には

聞こえないんだが。



もはや

「日本語のニュアンスも理解できないのか?」



仕事に関することが全て「残業」になるのなら

「早起きして、パワーモーニングで他業種の人間と接して、人脈や知識の向上に努める」

人たちはみんな

「タイムカード、ガチャン」とやってるかい?



プライベートと仕事を分けるのは

大賛成だし

自分もそうしてるが

プライベートで仕事のことを

「1ミリも考えられない」

てのも窮屈な気がする。



ときどき「プライベート」で

「仕事のヒント」を

見つけることもあるし。



自分勝手にやっても

営業なんだから

いつかは「うまくやれる」かもしれないが

こんなこと言わず

「ああ、聞かしてもらいます」

って、素直に聞けば

「なんかヒントがあるかもしれない」。



もし無くたって

「次は断ればいいじゃん」。



この人の話を聞いても

「役に立たない」と思うなら

断ればいい訳だが

この断り方からは

「優秀な営業マンのセンス」は

かけらも感じられない。



「0点」だ。



営業に大切なのは

「常に次回につなぐこと」だけど

こんな言い方したら

次からはまちがいなく

「敵」

だよ。



僕は以前、営業だった時に

「どん底」にいた時があって

それを救ってくれたのが

「お節介な先輩が紹介してくれた取引先」だった。



そこで成功してから

「トントン拍子」

で売れに売れた。



「あまり可愛くない子との合コン仕込んできたり」

なんてこともあったけど

「本当にいい先輩」だった。



「サビ残」を強制してくるバカ会社に対しては

B君以上につっぱってもいいけど

なんで「親切で声をかける」Aさんにも

こうなるのか?



B君には

「Aさん」も
「会社」も

同じようにしか見えないんだな。



成果至上主義の今

「自分のことだけやってる」のが

一番いいのに

何の得にもならない

「他人の面倒」

を見てくれるような人は











貴重だと思うが。
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