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石ちゃんに朗報/高コレステロール=長寿、脂質栄養学会が指針

2010-09-04 00:04:17 | ニュース
「メタボ」悪玉伝説へ反撃の狼煙上がる。











高コレステロール=長寿、脂質栄養学会が指針(抜粋)
2010年9月3日

「コレステロール値は高い方が長生きで良い」

とする指針を

「医師や栄養学者らで作る日本脂質栄養学会」

がまとめた。

3日から愛知県で開かれる同学会で発表する。

高コレステロールは心臓病や脳卒中の危険要因であり下げるべきだとする現在の医療は

「不適切」

としており

論議を呼びそうだ。


<現在の基準>
①LDL(悪玉コレステロール)が140(ミリ・グラム/デシ・リットル)以上か
②HDL(善玉コレステロール)が40(同)未満
③もしくは中性脂肪が150(同)以上だと高脂血症と診断される
④日本動脈硬化学会が作成
⑤メタボ健診の基準もこれを基にしている


<日本脂質栄養学会が今回まとめた「長寿のためのコレステロールガイドライン」>
「現在の基準値は基になる具体的なデータが示されていない」

①コレステロールが高いほど死亡率が低かったとの大規模研究や
②コレステロールを下げる薬を服用しても心臓病の予防効果は見られないとする海外の近年の研究から、指針をまとめた











コレステロールが高いほど死亡率が低かったとの

「大規模研究」。



「研究結果がある」という程度の話ではなく

「大規模」研究。



すごいね。



「日本動脈硬化学会」と

「日本脂質栄養学会」

真っ向から対立。



温暖化の研究でも感じたことだけど

科学的な検証ってのは難しいね。



検証する人によって

「正反対の結果」が出たりする。



まあ、確実に

「どちらか」

もしくは

「どちらも」

間違ってるんだけどね。

(「どちらも正しい」はありえないけど

「コレステロール量は長生きの要因とは無関係」

はありえるから。まあ、ないだろうけど。)












「男85センチ、女90センチ」メタボ腹囲 根拠なし
3万1000人調査で判明…厚労省研究班(抜粋)
2010年2月9日 読売新聞

メタボリックシンドロームの適正な診断基準を検証していた

厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大学教授)は9日

診断の必須項目の「腹囲の数値」によって

「心筋梗塞や脳梗塞の発症の危険性を明確に判断できない」

とする大規模調査の結果をまとめた。


現在の腹囲基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)の科学的根拠を覆すもので

診断基準の見直しに影響しそうだ。

<現在の診断基準>
①腹囲に加え
②血糖、脂質、血圧の3項目のうち二つ以上で異常があった場合
③メタボと診断され
④保健指導(積極的支援)の対象となる
⑤しかし、他の先進国に比べ男性の腹囲基準は厳しすぎる、女性の基準は逆に甘いと、批判されていた


<研究班>
①全国12か所の40~74歳の男女約3万1000人について
②心筋梗塞、脳梗塞の発症と腹囲との関連を調べた

③その結果、腹囲が大きくなるほど、発症の危険性は増加したが
④特定の腹囲を超えると危険性が急激に高まるという線引きは困難であることがわかった


<現在の腹囲基準>
①学会などが集めた「小規模の研究データ」をもとに
②腹囲が基準を超えると
③「内臓脂肪が蓄積して、生活習慣病になりやすい」という前提で設定


<同研究班>
①昨年、腹囲が男性85センチ、女性80センチを超えると、血糖や脂質などの検査データの異常が急激に増えるということを明らかにした
②今回の発症との関連では腹囲基準の妥当性は導きだせなかった


国際的には

腹囲を必須とせず

総合的にメタボを診断するのが主流。


<米国>
①腹囲(男性102センチ以上、女性88センチ以上)は
②中性脂肪、HDLコレステロール、血圧、血糖値を含めた五つの診断基準の一項目に過ぎない


ただ、今回の研究でも

肥満の人ほど発症しやすい傾向は変わりない。

現行の基準でメタボと診断された人は

そうでない人に比べて

発症の危険性は

男性で1・44倍
女性で1・53倍高かった。


<門脇教授>
「腹囲が大きくなるほど心臓病や脳卒中を起こす危険は男女とも高くなったが、基準値としてどの数値が明確なのかを示すことは難しかった。今回の研究結果をもとに今後、最適な腹囲の基準について議論をしていく必要がある」


[解説]メタボ基準「肥満は危険」変わらない

<特定健診・保健指導(メタボ健診)の目的>
①脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞などの生活習慣病予防で
②厚生労働省は、保健指導を通じて、年間2兆円の医療費削減を目算
③しかし、腹囲では明確な線引きが出来ないことがわかったことで
④診断基準やメタボ健診のあり方が問われることは必至


日本では、腹囲が必須条件で

腹囲が基準値以内だと保健指導の対象にならず

血圧や血糖、脂質など他の項目が軽視されていた。

ただ、腹囲が生活習慣病と無関係というのではない。

今回の研究でも

腹囲が大きく
肥満な人ほど

心筋梗塞などを発症する危険性は高まることが確かめられた。

腹囲の基準値に一喜一憂するのではなく

生活習慣病の危険性を幅広く考えて

やせている人も含めて十分な対策をとることが重要だ。











「根拠なし」とはいうものの

「肥満はダメ」は

変らぬ主張。



さて

どっちが正しいやら。



「栄養が極端に足りない人は早死にしそう」とか
「血液がドロドロだと血管が詰まりそう」とか

個別の例では

「何が病気のトリガーなのか」

判断できるような気がする。



ところが

「肥満は何が何でも悪い」とか
「栄養はたくさん摂取すればするほど身体にいい」とか

極端な話をすると

「とたんに分からなく」なる。



結局

「医者が分かりやすいから」とか
「素人にも話がしやすいから」

というような理由で

黒白・善悪みたいな二元論で論じようとするから

分からなくなるんじゃなかろうか?



ちょっとフト目に見えても

「健康」とか

スマートに見えるけど

「ヤバイ」とか

きちんと「その人」ごとに診断しようよ。



そんな簡単なものじゃないでしょ

「人の体」って。



ただ

「科学者」だの
「役人」てのは

そういうのを











「決めつける」のが仕事みたいなものだからなあ。
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