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アジア協会アジア友の会の地域グループ *****JAFS松原ぞうすい(雑炊・贈水)の会*****

JAFS「松原ぞうすいの会」は、地域で活動するNGOグループです。アジアの村に衛生的な水(井戸)を贈る活動をしています。

スリランカ サンディアさんとの出会い 感想 第52回松原ぞうすいの会 レポート4

2010年06月07日 | ぞうすいの会・ゲスト
★先日5月30日(日)の松原ぞうすいの会 サンディアさんと「作って食べて国際協力」 スリランカカレーの感想が寄せられていますので、紹介します。

★【サンディアさんとの出会い】橋本末子さんレポート
サンディアさんと始めて出会ったのは今年の2月19日「Fランチ」で3月の「Fランチ」ゲストの打合せをした時でした。
サンディアさんが設立された関西スリランカ友好協会の経緯などを話されるその熱意と明るくおおらかな人柄に、心はぜひとも「JAFS松原ぞうすいの会」ゲストに!と動いていました。
スリランカ料理の話にも及び、普段の「ぞうすいの会」はゲストに合わせた雑炊を作るのですが、スリランカカレーを作って食べるぞうすいの会となり、「Fランチ」ゲストの3月5日にはチキンカレー、ダルカレー、パセリサラダ、…すべての段取がすっかりと整い、後は5月30日のリッチなぞうすいの会を待つばかりとなりました。
サンディアさんを紹介して下さったのが松原高校の山田先生
松原高校が今年のスタディツアーがスリランカで情報を求めて2月のワンワールドフェスティバルで出会われたのがきっかけでした。
JAFS松原のサポーターでスリランカ滞在経験がありその後スリランカ交流のある坂田繁数さんもスリランカ津波支援で2005年にサンディアさんとの出会いがありました。
今回の「ぞうすいの会」を切っ掛けに松原の小学校でも国際理解教育授業でスリランカのお話をして頂くことになりました。
JAFSの「ランカの会」や「アジア家庭料理教室」でも活躍されます。
サンディアさんの日本とスリランカの架け橋になりたい思いがますます広がることを願っています。

余談
サンディアさんと始めて出会い打合せの日の「Fランチ」ゲストはカンボジアのレンワンディ氏とワンソックさんでした。
話題が「カンボジアの紹介と結婚式」でした。二人はJAFS松原の仲間です。来年の3月にはそれぞれの大学院を修了し帰国予定、母国での活躍を期待する私たちにとっての期待の星です。

それぞれの出会いのあったJAFSの自主活動グループハルハロ「Fランチ」のホームページをのぞいてください。
アドレスは http://www7b.biglobe.ne.jp/~haluhalo/1006_f.pdf

★今回は民族衣装も着せてもらえました!
みんな、綺麗ですね。
★【久しぶりの参加でてうれしかったです】西さゆりさんレポート
本日の感想と次回のゲストの方に聞きたい質問についてですが、忘れないうちにお送りします。
<感想>
・自己紹介は多くの時間をとったとはいえ、各参加者の話が面白く、また、どういうつながりで会に参加するかに
 至ったかということが分かり、興味深かった。
・教員である参加者からの話で、世話人である橋本さんが教育現場で行っているJAFS松原の活動を含めた国際協力の
 授業内容や子供達の反応を知ることが出来き、良かった。
・サンディアさんの話では、スリランカは元々はコーヒーで有名であったことやダイヤ以外の宝石は何でも取れるなど、
 スリランカの意外な話を聞けて面白かった。また、(サンディアさんの人柄?)スリランカが身近なものに感じた。
・本場のカレー・紅茶が飲めて、大満足!!
・個人的には、あまり料理のお手伝いが出来なくて申し訳なかったです・・・。
<次回のゲストに聞きたいこと>
・国際結婚ということで、お互いが理解できないと感じた考え方や行動、逆に違う考え方や行動ではあるが「なるほど」と
 感じた面、両方を教えて欲しい。
・北欧といえば、おしゃれ(センスのいい)家具・インテリアのイメージがあるが、スウェーデンの家の写真や家具に対する
 考え方を知りたい。
・福祉国家と言われているが、税金の高さや実際受けているサービスに対する思い(満足度)について知りたい。
 (「税金が高くて裕福な暮らしではないが、安心感があり今の生活に国民は満足している」と聞いた事があるが
  実際はどうなのか??)
 簡単ですが、以上です。

サンディアさんの暖かなお人柄と激辛スリランカ・カレーで皆の心もホッカホカ

2010年06月01日 | ぞうすいの会・ゲスト
第52回松原ぞうすいの会レポートその1・・・スリランカ・カレー 
作って食べて国際協力

~食卓からの国際協力~ ~ ひかり輝く島・スリランカ料理編 ~
日時:2010年5月30日(日)10:30~14:00
場所:松原総合福祉会館
  
手作り、絶品のカレーでしたよ!!!
チキンカレーにレンズ豆のカレー、パセリのサラダの取り合わせもスタイリッシュです。
★畚野(ふごの)サンディアさんの横顔 
世界遺産で有名な古都アヌラダブラ出身のサンディアさんは1995年 4月に来日されました。
現在は、関西スリランカ友好協会代表の他、FMCoCoLoスリランカ番組DJ、日本語シンハラ語の通訳、翻訳、小中学校国際理解教育授業など、スリランカと日本の架け橋として多彩にご活躍です。
趣味は読書、好きな食べ物はお寿司、10歳の息子さんのお母さんです。
★いつもの記念写真 今日は少し民族衣装で華やかです。
食べ物など、レポートは、まだまだ後日も、続きます。また見てくださいね。
参加できなかった皆さんに、はーい、笑顔をお届けします。

★地理・歴史・文化のお話
 スリランカの位置はインドの右下の島。
首都の名はスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ。
スリランカ・スタディ・ツアーから帰ってきた高校生は、さすが!!
この長い名前をすらりと言えました!
かつての大統領の名前ジャヤワルダナさんの出身の町、コッテにキレイに整備して造った首都です。
古い年代の人には、スリランカよりもセイロン、首都もコロンボのほうが耳になじんでいたかも知れませんね。
民族はシンハラ人 主に(仏教徒70.0%)
    タミル人 主に(ヒンドゥー教徒10.0%)
    ムーア人 主に(イスラム教徒8.5%)
    他に、マレー人、バーガ人などです。
    カトリック教徒も11.3%います。
なぜ、インドのタミル人の人たちがいるかというと歴史的な理由があります。
もともとコーヒー栽培中心だったスリランカに、イギリスは植民地として紅茶の木を植えました。
それと同時に、その紅茶農園で働く労働力として、南インドからタミル人たちを連れてきました。
彼らとともにヒンドゥー教、民族衣装のサリーもやってきました。
公用語はシンハラ語、タミル語、連結語として英語 
(街で英語で質問してたウィッキーさんもスリランカ人ですよ。でも、この話題はわかる世代が限定されますね。)

歴史はポルトガル、オランダ、イギリスの植民地支配を受け、戦後イギリスから独立し、
1972年にスリランカ共和国に改称しました。
1983年からはLTTE(反政府勢力タミールイーラム解放の虎)との内戦が激しくなりました。
2004年12月のスマトラ沖地震およびインド洋津波で3万人以上が犠牲になりました。
2009年には内戦が終結。
    今は平和になりました。私も安心して里帰りできます。
    小さな島に世界遺産が5つもある素敵な国です。
    安全になったのでぜひ来てください。とのお話でした。

一人で活躍されてきたサンディアさんですが、2009年に大阪に領事館が復活したのを機に、
関西スリランカ友好協会を立ち上げました。
これからは領事館とも協力しながら、お互いの交流を行ったり、
貧しい人たちのための活動を皆で協力して行いたいと抱負を語られました。
    


★参加者(この件、研究中の六車さん)からサルボダヤ運動についての質問がありました。

「サルボダヤ」はスリランカで行われている生活改善のためのボランティア活動。
農村の奥深くまで行き渡っています。
非暴力であり、民族も関係なく行われています。
本当に貧しい村で幼稚園を作って勉強を教えたり、バランスよい食事を朝昼、給食を実施しています。
両親が働いている子どもの面倒を見たり、
遠距離通学の生徒には、自転車も与えていたり、多岐にわたる活動をしています。
洪水の被害の時にも救援活動を行って、本当に助かったなど、サンディアさんからの回答がありました。

内戦で苦しんでいたスリランカだからこそ、非暴力でより良い社会を作ろうという理念が輝きつづけてきたのだと
管理人にはあらためて感じられました。

松原高校の生徒さんたちがスリランカのスタディツアーで訪問したなかに、
サルボダヤが運営する老人施設もあったと同行した坂田さん(荷車の会)からコメントがありました。
今日の参加者は皆さん、熱い熱い。それぞれの思いが感じられました。
人数も30人近かったので、自己紹介だけで40分も!!あっという間に経ってしまいました。
あとの自由歓談もわいわい。賑やか。


予告!サンディアさんのスリランカ料理も楽しみな 第52回松原ぞうすいの会

2010年05月23日 | ぞうすいの会・ゲスト

もうすぐです!
当日は民族衣装のサリーもいっぱい持ってきてくれます。
サリー着たい人もチャンスですよ!写真も撮りましょう。

第52回 JAFS松原ぞうすいの会       
      
安全な水をアジアに届けよう      
       ~食卓からの国際協力~ 
         ~ ひかり輝く島・スリランカ料理編 ~ 

日時 : 2010年5月30日(日) 10:30~14:00
      会食&お話の参加(12:00~14:00)もOKです。
ゲスト:
 畚野(ふごの)サンディアさん  (スリランカ)
お話し: 
スリランカ紹介 
          &産声をあげた関西スリランカ友好協会
参加費: 1300円(JAFS会員1000円)
料 理: スリランカカレー2種、他にも
協 力: 松原ボランティア連絡会
会 場: 松原市立総合福祉会館2F
      近鉄南大阪線「河内松原駅」南西方向309号線へ
      徒歩5分
    畚野(ふごの)サンディアさんの横顔 
  世界遺産で有名な古都アヌラダブラ出身のサンディアさんは1995年 4月に来日されました。現在は、関西スリランカ友好協会代表の他、FMCoCoLoスリランカ番組DJ、日本語シンハラ語の通訳,翻訳、小中学校国際理解教育授業など、スリランカと日本の架け橋として多彩にご活躍です。
   趣味は読書、好きな食べ物はお寿司、10歳の息子さんのお母さんです。

皆さんの参加をお待ちしています!!
スリランカの食材も手に入るかも??

(社)アジア協会アジア友の会(担当 青木) 
               tel 06-6444-0587/FAX 06-6444-0581
JAFS松原地区世話人 橋本末子 tel/FAX 072-332-7097


ケレンとペーター・ホンジュラスとスウェーデンの国際結婚カップル

2010年04月18日 | ぞうすいの会・ゲスト

ぞうすいの会では、いろいろな人との出会いがあるのですが、ケレン・アグイラ(ホンジュラス)(写真右)さんも印象深い一人です。

2007年12月に第41回ぞうすいの会のゲストに来てもらい、故郷ホンジュラスのお話を聞かせてもらいました。実家のお父さんはフィンカとよばれるコーヒー農園で働いていておられ、故郷のコーヒーは真っ黒で何もいれない、正真正銘のブラックだそうです。当時も彼女は障害児教育を専門とする大阪教育大学の留学生でした。10周年のパーティーにも来てくれたし、同じ大阪教育大の留学生仲間だった高さん(中国)やテテさん(ミャンマー)とともに、松原市内の小学校に来てもらったり、JAFS松原や松原での国際交流に深いお付き合いがありました。

その後の2年間、学業と英語やスペイン語を教えるアルバイトで忙しかったのですが、先日3月13日(土)のトエエモン(バングラデシュ)さんの集まりに来てくれました。久々で嬉しい再会でした。
なんと横には素敵な男性までついて来ました。びっくり。夫でスウェーデン人のペーターさんです。日本が気に入って、何度も来てるそうです。二人はすでにこの2010年2月に結婚されたという事です。
おめでとうございます
 北欧のスウェーデンと中南米のホンジュラス、地球の離れたとこ
ろの出身のお二人が日本で出会って人生を共にすることになるなんて、素敵素敵!! 面白いですね。

さっそくペーターさんにも「ぞうすいの会」ゲストを依頼してみると、「何が聞きたいですか~?」と快く引き受けてくださいました。また近いうちにスウェーデン編もあるという事で、お楽しみに!


バリ島夕日のビーチに負けない癒しの場所!トエエモンさんの夢とラカイン族の村へエール!レポート②

2010年03月15日 | ぞうすいの会・ゲスト

今日は前日の報告以外の、管理人の興味(歴史・文化)に偏ったようなレポートになってしまいますが、よろしく。理系バリバリ、統計学が得意、歴史はあんまり興味は・・・というトエエモンさんにしつこく質問してごめんなさい。いろいろ教えてもらえました。

★素晴らしい自然★

バングラデシュ、チッタゴン州、コックスバザールの海岸です。
遠浅のビーチに、夕日を眺めに人々が入っています。
棒のように見えるのは、すべて夕涼みに来た人たちです。
宗教的な意味はなく、夕日を眺め、海風に吹かれに水の中に入っているのです。
心地よい海風、足元の海水の感触、やわらかな夕陽の赤の中に身をゆだねる。なんて、すてきな場所、日常の癒しの習慣なんでしょう。
バリのビーチに沈む夕焼けに負けない、とっておきの場所ではないでしょうか。
トエエモンさんは皆が遊びに来ている写真だといいますが、一日の終わりにこんなところに来ることのできるのは幸せ、贅沢ですね。
トエエモンさんは「僕も落ち込んだとき、よくこうやって水に入りました」といいます。私もこの風景のなかに入ってゆきたくなりました。水は命の源、自然の風景が、風が私たちを癒し、励ましてくれます。

★地理・歴史・文化★

ラカイン族は仏教徒。もともとこの地はほぼ全員が仏教徒だったが、戦後、イスラム教徒の国である東パキスタン、のちバングラデシュに含まれており、少数民族として、政治的経済的に不利な状況にあります。
彼らに連帯する1989年発行の日本の仏教者による報告冊子を、私はたまたま持っています。
チッタゴンの仏教徒への人権抑圧はもう少し世界が知るべきだったと思います。
なぜ、ミャンマーやインドに同族が広く存在するというのに、いくつもの国に分かれてさらに各国で少数民族扱いの不利をこうむるのか。私が思っていたことをトエエモンさんに確かめてみました。やはり根っこにはイギリスの植民地支配時代の境界線引きの問題があります。アフリカの民族問題と同じ原因です。実は中東のキーワード、クルド族も同じ状況で列強の植民地支配地域の都合で民族の連続性を無視した分割が行われたのです。 

 

★写真は、コックスバザールの仏塔★

1784年まではラカイン王国が、広くミャンマー、インド地域まで一帯にあったそうです。誇り高いラカイン族の歴史ではないでしょうか。
仏教遺跡もきっと埋もれたままだったり、ほったらかしになっているような気がします。もったいないことです。きっとあると思うとトエエモンさんも言ってました。
もし残っているなら、これから文化遺産を再評価できないだろうか。トエエモンさんによれば、やっと最近外国人がチッタゴン州のこのあたりを訪問できるようになったそうです。

チッタゴンは第2次世界大戦の戦場になりました。日本軍と英軍との激戦地になったところです。そのあと日本はビルマ・インパール作戦という無謀な戦いに突入します。トエエモンさんに戦場であった歴史について聞いてみました。きっと村の人たちには大変な被害があったはずです。学校では教えてもらわなかったけれど、広場があって、昔米軍のキャンプがあったとか、武器の倉庫があったとか、爆撃があったことを、老人から聞いて知っていると言っていました。

忘れられてはいけないマイノリティ。これから、この地域や人々に光が当たって欲しい。世界の人々の視野にはいって欲しいと思います。 

 バングラデシュはインドの右下、海に面しています。
この地図のどまんなか。
ラカイン族の住むチッタゴン州は、そのまた右端、右にミャンマー、
上ではインドと接しています。

なお、ミャンマーの地域名「アラカン」と、この「ラカイン」は同じ地名なのだそうです。「ジャパン」と「ニッポン」みたいな関係ということです。    


トエエモンさんの夢、ラカイン族の村にエール!第51回松原ぞうすいの会レポート①

2010年03月14日 | ぞうすいの会・ゲスト

第51回 JAFS松原ぞうすいの会 レポート
     ~少数民ラカインの村の夢~
   ゲスト : トエエ モン ラカイン さん 
       (東京農工大学大学院博士課程 農林共生社会科学専攻)
   日 時   2010年3月13日(土) 12:00~14:00
   会 場   松原総合福祉会館   
   ぞうすいは? カレー味のバングラ風トエエモンさん来阪記念ぞうすい

上の写真、「トエエモンさん、スマイル~」といってカメラを向けると、「恥ずかし~」
と言いながら、微笑んでくれました。本当に、知的なんだけどシャイでフレンドリー。
参加者たちの人気者になりました。
皆さん隙を見てはトエエモンさんに何やかや話しかけていました。
話しかけられすぎて、質問攻めで、今日はお疲れさま!

トエエモン氏は現在、東京農工大学大学院博士課程で学んでいる留学生です。
出身地は釈迦族につながる少数民族ラカイン族が暮らすバングラデシュ南東部の貧し
い農村。たびたび襲ってくるサイクロンに見舞われる厳しい自然条件の中、存続の危
機に立たされているラカインの村です。
これまでの村は自然依存の一毛作農法。
灌漑井戸を建設することで二毛作に移行できるように、また村の生活改善など母国、
故郷の発展のために農業経営の研究に日夜取り組んでいる青年です。

彼のレポートは、一つ前の予習の記事や詳しくは関東ブログにも紹介されています。 


今日は「ぞうすいの会」なので、ぞうすいの最後の味チェックはトエエモンさんにお願い。
予想外の展開に、スーツ姿でもお鍋とお玉を手にサービス精神満点のトエエモンさん。
これで、バングラ風(ラカイン風?)のぞうすいになったかな。
詳しいレシピは、また後日記事アップします。
本格的にスパイスを使ったこだわりものです。


バングラデシュはこの地図のど真ん中です。
        
①プロジェクトの対象とするパネールチョラ村 緑の水田。
小川から水を引いています。           ②雨期で泥水で溢れた川です。


③乾期で何もない田です。
トエエモンさんは、300メートルの深さの井戸を2基作ることで、この乾期の田にも緑の作
物が出来ないかと考えています。

40軒ほどの農家から聞き取り調査をしました。
詳細な農家からの聞き取り調査のデータを紹介。彼らの現在の状況を分析した上で、
水利施設ができたあかつきには、パネールチョラ集落の対象の45のラカイン農家だけ
でなく、周辺の水田農家、野菜農家、ビンロウ栽培農家にも使ってもらえればと考えて
います。
二毛作によって経済的な向上が期待できます。

参加者からはさまざまな質問がでました。
井戸の水質や水量が確保されるのか、300メートルの深さを彫る技術や機械の件など。
とくに、村の共同体としてのあり方への質問がいくつもでました。水の管理組織の責任
者を固定化しないで循環型でいきたいとトエエモンさんは語ります。
参加者からは、村人の自治への意識、連帯意識、水の管理には組織化が必要、日本の
農協の例・・・。
       
水を守ることは、村人の共同体としての関わりが必要と皆が感じていました。

施設のハード面だけではなく、人々の意識に由来するソフト面の環境整備も需要。
教育の重要性を語る参加者もいました。
農村の全体像を見るなら、教育づくり、村づくりなど課題はきりがありません。

トエエモンさんは「私の人生が数百年あれば・・・」と応えておられました。

さまざまな課題が予想されます。
トエエモンさんはレポートの中で、農村の役割として以下をあげました。
・灌漑設備の管理
・水路維持に関する労働
・給水
・水利代回収
・金銭的管理


ところで、村人への聞き取り調査では「農村組織ができたら参加する」
と応えた農家は90%もありました。

水利の管理だけでなく、農業に必要な物の共同購入などの協同ができたらいいなあ
と農家の人たちも望んでいるのかもしれません。

農家の人たちがトエエモンさんのプロジェクトに協力・参加できますように。

トエエモンさんは
「僕は農家の友人になりたい。リーダーとかにはなりたくない。コストと
ベネフィットを比較し、できるだけベネフィットが大になるように村人と
一緒に歩んでいきたい。」と語ります。


そして、統計的に、いつか夢が実現した後には、その後の村の姿も統計をとって追って
見届けたいと思っておられることでしょう。

本日の参加費からの材料費を引いた収益その他で、わずかですが、JAFS松原から
トエエモンさんの井戸プロジェクトに寄付させていただきました。



トエエモンさん、参加者の皆さん、ありがとうございました!
がんばれ!トエエモンさん!ラカイン族の村!

トエエモンさんとバングラデシュ予習

2010年03月10日 | ぞうすいの会・ゲスト

皆さん、いよいよ、3月13日(土)第51回松原ぞうすいの会が近づいて来ました!

関東地区と深いお付き合いのトエエモンさん
関東ブログに、とても詳しく彼とプロジェクトについての記事がありますので、
ありがたく抜粋させてもらいます。多謝!関東ブログ!

皆さん、予習しましょう!

記事1 故郷バングラデシュへの想い

   東京農工大学博士課程で学ぶ トエエ モン ラカイン さん。
 バングラデシュ出身の留学生です。

 大学では、故郷バングラデシュの生活環境改善に生かせる農業経営手法の研究に、日夜取り組んでいます。

 トエエ モンさんは、研究の傍ら、積極的に各種のNGO活動に参加されていて、私たちJAFSの活動を理解し、折りに触れ、お手伝いくださる大切な友人の一人です。

 2009年6月15日、エフエム西東京のトーク番組 One world in 西東京 に、トエエ モンさんが出演されました。この内容が ストリーミング番組として、エフエム西東京のサイトで公開 されているので紹介させていただきます。(こちらです。)

 バングラデシュという国のおかれた状況、トエエ モンさんの故郷への想い、逆境を少しでも良い方向に変えようと取り組まれている、日本での活動のようす など、是非聞いてみてください。


記事2 トエエモンさんから学ぶ バングラデシュ・プロジェクト

ラカイン族の村の井戸建設に向けて熱い議論 !!

2009年12月13日(日) JICA地球広場にて、
「トエエモンさんから学ぶ バングラデシュ・プロジェクトを学ぶ」と題して、
バングラデシュ井戸建設プロジェクトの進め方に関する勉強会を開催しました。

 私たちJAFS関東は、バングラデシュ南東部、ミャンマーとの国境にほど近い小さな村に住むラカイン族の人たちに、経済的自立を助ける灌漑用井戸を贈るプロジェクトを進めています。
 彼らは、たびたびサイクロンに見舞われる厳しい自然条件の中、
少数民族ゆえに政策的な恩恵にもあずかれず、貧しい暮らしをおくっており、多くの若者が村を離れ、いまや存続の危機に立たされています。

 勉強会では、村の出身者である東京農工大博士課程在学中のトエエモンさんから、ラカイン族の村:パネールチョラ村の農業経営の状況、
灌漑用井戸建設による村民の経済自立の可能性、建設後の自主運営プランなど、数字の裏づけと共に詳細に渡る説明をしていただきました。
 参加会員からは、受益者の対象世帯数、農地面積、
井戸の供給水量見込み、現地運営体制など、実現に向けた活発な質問が飛び、プロジェクトの具体像を全員で共有することができました。

 更に今後、資金調達方法や担務分担の明確化、工程表の作成などが必要なことを認識すると共に、支援の輪を広げるため、1月開催のぞうすいの会に向け、準備を進めることとなりました。

 この議論を通じ、ラカイン族の村に届けるべき夢の形を、
より具体的な姿で描くことができるようになりました。


 トエエモンさん、ならびに、ご参加頂いた皆様の尽力に、
心より感謝申し上げます。

JAFS関東ぞうすいの会「ラカイン族の村に灌漑用井戸を !」開催しました

 
記事3 ラカイン村の夢を形に!!
~皆の思いを繋ぐすばらしいセッションでした~

 2010年1月16日(土)JICA地球ひろばに、
トエエモン・ラカインさん(東京農工大学大学院博士課程在学)をお招きし、
JAFS関東ぞうすいの会「ラカイン族の村に灌漑用井戸を!」を開催しました。

□■ラカイン族の村
 釈迦族につながる少数民族 ラカイン族が暮らす、バングラデシュ南東部の貧しい農村、パネールチョラ村。 厳しい自然条件の中、少数民族ゆえに政府の支援も届かず、村は存続の危機に立たされています。
 私たちは、この村の人々の生活を支えるため、農業経営の基盤となる灌漑用井戸を贈るプロジェクトを進めています。
 
 ぞうすいの会では、この村の出身で、日本で農業経済学を学ぶトエエモンさんから、村の現状や、農業生産力向上のための灌漑用井戸の必要性、井戸建設プロジェクトの詳細と予想される生活向上効果などについて、お話をうかがいました。

 
□■ぞうすいの会のご報告
 この会には、海外協力やバングラデシュに興味をお持ちの方を中心に22名が参加。
皆さんがプロジェクトに強い関心を寄せて下さり、活発な質問・ご意見をいただきました。
 議論は、参加者の質問、発表・主催者の回答という枠を超え、現地事情に詳しい参加者の方が発表内容を進んで補足してくださるなど、参加者の皆さんと私たちが互いに想いを深めあう、とても有意義なものでした。

 参加者の皆さんからは、
「とても勉強になった」 「ぜひ現地に行ってみたくなった」
とのご意見もいただき、大変勇気づけられました。

 以下は、いただいた質問・議論内容の要約です。

・井戸の長期運用に影響する地盤の堅牢性について
  →粘土質地盤であり、長期運用が可能。
・水害による井戸建設地域への影響について
  →サイクロンでの氾濫を繰り返す河口地域と離れており、影響は少。
・井戸水へのヒ素混入防止対策について
  →ヒ素混入の可能性の低い300m程度の深井戸を計画している。
・更に、さまざまな視点からの議論(下記)を通じ、理解を深めました。
  -灌漑により可能になる二毛作での栽培品種
  -「びんろう」などの商品作物の商品性
  -年間の耕作可能期間や自給率
  -有機農業とドジョウ飼育などによる収益向上の可能性 などなど

 
 今回ご参加いただいた皆様には、心より感謝を申し上げます。
 なお、本会の参加費は、お茶代・資料代などを差し引き、ラカイン族の村の井戸建設資金として寄付させていただきました。

 JAFS関東では、今後も、トエエモンさん、皆さんと共に学びながらプロジェクトを進めて行きます。
 
以上、関東でのトエエモンさんとJAFSのつながりがよく分かる記事です。


 

トエエモンさんと、故郷バングラデシュの少数民族の村 予告!第51回松原ぞうすいの会

2010年02月06日 | ぞうすいの会・ゲスト
               第51回 JAFS松原ぞうすいの会 
           
安全な水をアジアに届けよう
              ~食卓からの国際協力~ 

日 時: 2010年3月13日(土) 12:00~14:00
         (雑炊準備を11:00から始めます。
          雑炊つくりからの参加も大歓迎!!)
ゲスト: 
トエエ モン ラカイン氏  (バングラデシュ)
お 話: 少数民族ラカインの村の夢を形に!
会 場: 松原市立総合福祉会館 2F      
      近鉄南大阪線「河内松原駅」
      南西方向 309号線へ徒歩5分
参加費: 700円 (JAFS会員500円)★おいしい雑炊つき!
協 力:  松原ボランティア連絡会  
主 催: (社)アジア協会アジア友の会(JAFS)
      アジアの人々に井戸を贈って30年  

    トエエモン氏は現在、東京農工大学大学院博士課程で学んでいる留学生です。出身地は釈迦族につながる少数民族ラカイン族が暮らすバングラデシュ南東部の貧しい農村。たびたび襲ってくるサイクロンに見舞われる厳しい自然条件の中、存続の危機に立たされているラカイン村です。これまでの村は自然依存の一毛作農法。
 灌漑井戸を建設することで二毛作に移行できるように、また村の生活改善など母国、故郷の発展のために農業経営の研究に日夜取り組んでいる青年です。 

皆さんの参加をお待ちしています!!

(社)アジア協会アジア友の会(担当 青木) 
               tel 06-6444-0587/FAX 06-6444-0581
JAFS松原地区世話人 橋本末子 tel/FAX 072-332-7097

村上公彦氏、国際協力の過去と現在、未来を語る・・・第50回松原ぞうすいの会レポート①

2010年01月31日 | ぞうすいの会・ゲスト

第50回 JAFS松原ぞうすいの会
     私たちに出来ること~身近な国際協力~
   ゲスト村上公彦 
       (JAfSアジア協会アジア友の会事務局長)

   日 時   2010年1月30日(土) 12:00~14:00
   協 力   松原ボランティア連絡会
   会 場   松原総合福祉会館 
  
   ぞうすいは? しっかり味の和風ぞうすい

今回のゲストはJAFSアジア協会事務局長の村上公彦氏でした。
私たちの「JAFS松原ぞうすいの会」50回記念にふさわしい、活動
の原点を確認でき、さらに今後への展望を示す講演となりました。
いつもながらの説得力ある、時に笑いありの局長の圧巻の講演を
すべてを再現は出来ず要約で申し訳ないのですが、紹介します。

村上局長は、聞けば前日にインドネシアから戻ってこられたばかり
で、この日も朝から午前中は別のスケジュールをこなされた後の講
演とのこと。その余裕ある大きなお人柄には、誰もが脱帽します。

★ 村上氏の講演内容の要約
過去→30周年を迎えたJAFS。
    始まりは、村上青年に差し出されたコップ1杯の冷たい水。    
         村人のもてなしの貴重な水、しかし、その結果・・・!!?
    日本のNGO活動の草分けともいえる、JAFSアジア協会が
    若い彼らの情熱によって寄って立ち上げられ、アジアに安全な
         水、井戸を贈る活動としてスタートしたこと。
    その後現地での活動が根付くまでのさまざまな困難。
         現地の立場も理解し、それに対応して物事をすすめること。

現在→第1号井戸は、インドに1980年に完成。
    2009年9月現在まで、アジアやアフリカに井戸1363基を贈る
         ことができた。
    今では活動は多岐にわたり、巨大な象のようになった。
    例として
       フィリピン・パンダン水道プロジェクト、土と水と緑の学校、
    国際グリーンスカウト運動、サイクルエイド、アジア里親の会
    などなど・・・。(詳しくは左下のお気に入りからアジア協会のHP
         にリンクしてるので見てくださいね)
    しかし、創設当時と変わらない徹底した現地主義。
    JAFSの井戸は、送りっぱなしではなく、送った瞬間から村人
       との関係が始まる。
    
    
井戸を送った村では、どんな変化があったのか。
    
        井戸の周りに家が新しく集まって風景が変わっていた。
    そして、
かつての水汲み少年が、水汲みから解放され、学  
        校へ通うことが出来て、村からのはじめての大学生になると
    いう画期的な変化があった。
      
        井戸の効果があらわれ、村の社会が変わるには、長い年月
        がかかる。

 今後 ところで、最近、30年間に井戸を送った村を、あらためて訪問
          してみると・・・。そこには・・・
        
現金収入を絶たれ、格差の拡大で疲弊した農村の姿、子ど
    もも含めたエイズ感染者の拡大があった・・・。

        どこに生まれても、生まれて良かったと思える社会に。
    国を超えて、JAFSの課題は続く。

    行政、政治に頼り、お上にお願いするという姿勢ではだめ。
       
アジアや自分の地域を良くしていくのは、自分たち自身。
        そこに住む人たちが自ら力を出し合うのが、
                                                  本当の近代市民社会。
以上管理人による要約ですが、
パワーポイントで使用された貴重な写真も、これから記事で紹介し
ていけたらと思っています。

今回は何人か初めての参加者もあり、松原市発行の「広報まつばら」
を見て初めて来てくださった方や、遠くに引越しした仲間が、久しぶりに
午前中の仕事を終えてすっ飛んできてくれたり、ボランティア連絡会か
らも参加してくださったりとか、嬉しい出会いもありました。

講演のあとで皆で心と体ほぐしのゲーム的なワークショップも取り入
れ、気持ちをシェアできました。電線ゲームの応用版、ヒーローインタビ
ューの応用版も好評でした。

ちかちゃんのシンガポールの友人が送ってきたおやつとか、持ち寄り
のおやつも嬉しかったです。
わかちゃんの手作りブルーベリーケーキ、粉砂糖を雪のように振って、
まるでお店に出せるくらいの美しさでした。

 ★初めての参加者から感想をもらえました。
・  記念すべき50回の集会に参加できて光栄です。
    団体の歴史を知ることができ、感銘を受けました。
     ありがとうございました。       (西田)
・ 参加して良かったです。
    日照権と同じように安全な水へのアクセス、親水
    (水を見る、水を触る、水を聞く)などは人間の自然な生理です。
    (mother earth)今後もぞうすいの会参加したく、よろしくお願
    いします。                (萩原)
    
 
★では、ぞうすいレシピは、次回の記事ということで。


予告! 第50回 JAFS松原ぞうすいの会 安全な水をアジアに届けよう 

2009年12月20日 | ぞうすいの会・ゲスト

      第50回 JAFS松原ぞうすいの会     
      
安全な水をアジアに届けよう      
      ~食卓からの国際協力~      
日 時: 2010年1月30日(土) 12:00~14:00    
     (雑炊準備を11:00から始めます。
      雑炊つくりからの参加も大歓迎!!)
ゲスト: 村上公彦氏
(社)
        アジア協会アジア友の会事務局長 
 
お 話: 私たちに出来ること~身近な国際協力
会 場: 松原市立総合福祉会館 2F
     近鉄南大阪線「河内松原駅」
     南西方向 309号線へ徒歩5分
参加費: 700円JAFS会員500円★おいしい雑炊つき!
協 力:  松原ボランティア連絡会  
主 催: (社)アジア協会アジア友の会(JAFS)
      アジアの人々に井戸を贈って30年

(社)アジア協会アジア友の会は、アジアの国に安全な水を贈ることから始まったNGOです。
この活動を始めるきっかけは?今
の活動状況は?
そして、私たちが日々の生活で気負わずに出来る活動や協力って??
第50回を迎える「JAFS松原ぞうすいの会」では、
(社)アジア協会アジア友の会事務局長の村上公彦氏をゲストに、
身近な国際協力についてお話をしていただきます。
皆さんの参加をお待ちしています!!

(社)アジア協会アジア友の会(担当 青木)
                          tel 06-6444-0587/FAX 06-6444-0581
 JAFS松原地区世話人 橋本末子 tel/FAX 072-332-7097


お互いの顔が見える身近な国際協力  スリランカ支援は友情から②

2009年10月04日 | ぞうすいの会・ゲスト
第49回雑炊の会 レポート②

 雑炊:キリバット、アラ・テラタ・ダミーマ(じゃが玉)
 茶菓子:スリランカティ、抹茶ケーキ、紅茶ケーキ

 感想
・同じ松原市内で活動している他の国際協力団体の話が聞けてよかった。
・坂田ご夫妻が中心になっておられる荷車の会の活動は、支援している日本人もい
 きいきされているのが印象的でした。支援の方法や内容もフレキシブルでいいで
 すね。
 それらを映像を通してとても分かりやすく説明してくださいました。
 また、どういう支援をすることが現地の人々にとって援助となるのかという基本
 的な視点についても学ぶことができました。
・スリランカでの教育や宗教的考えについてもお話がありましたが、とても興味深
 かったです。スリランカには浮浪者がほとんどいない。それは自分が貧しくても
 さらに貧しい人々に施しをするからだそうです。年長者や親に敬意を払うなどに
 ついても触れられました。何か日本との違いを感じましたね。
・雑炊も野菜のカレーいためもお漬物もケーキもおいしく、より楽しい一時となり
 ました。 
・心配していた参加者も部屋がいっぱいになるほど多く、安心しました。夏休みの
 最終週に行った子どもたちの絵画展でのアピール効果があったかもしれません。

・11月8日に行われる、坂田さんたちが主催の松原ワールドフェスタ成功のために
 頑ばりましょう。

今回のぞうすいの会の収益金10,000円はJAFS30周年井戸基金に全額寄付します。

お互いの顔が見える身近な国際協力  スリランカ支援は友情から

2009年09月27日 | ぞうすいの会・ゲスト

管理人が昨日は仕事で参加できなかったので、今回はみかちゃんがレポートしてくれました。

第49回 JAFS松原ぞうすいの会
      お互いの顔が見える身近な国際協力
      ゲスト  坂田繁数・和子夫妻 (荷車の会)   
      9月26日(土) 松原総合福祉会館   

今回のゲストは松原市在住で、スリランカNGO荷車の会の代表者
坂田繁数さんと奥様の和子さんにお越しいただきました。
「荷車の会」とは、スリランカの子ども達(孤児院、学校、幼稚園)を支援している団体で、2003年に日本語を教えるためにルナ大学に到着されてからの6年間に、さまざまな活動をしています。

活動の一部をご紹介します。
幼稚園へ遊具を贈る。
小学校へ水道を引く。
スマトラ沖地震の被災地への募金や被災小学校への靴、カバン、文房具を贈る。
ゲリラ支配地域の被災地へ給水タンクを送る。
小学校に図書館を建設。
女子孤児院を増築。
小、中学校にコンピュータを贈る。

坂田さんが、スライドを見ながら、体験者としての言葉で、淡々と話される説明に対し、和子さんが補足を加えたり、スライドの地図をペンで示して下さったりして、共に同じ道を歩む同志の結束力の一端を垣間見させて頂きました。

以下は私の心にずしりときた坂田さんの言葉です。
孤児院の院長: 「寄付をして下さるのなら、孤児全員の靴と靴下を現物支給でください。」
坂田さん:「それなら、靴と靴下代金を現金で寄付しましょう。」
院長:「現金で頂くと、彼らの食事になってしまう。」
現地代表者:「支援をして下さるなら、ただ、日本で古着などを集めてスリランカでそれを配るのではなく、日本で集めた募金で現地の衣服を買うなどして、経済が回るような支援をして下さい。」

和子さんが持参して下さいました、干し大根の漬物と、スリランカのココナッツミルクぞうすいキリバッツと、舌が痺れる恐怖のトウガラシ(ハバネロ)入りの野菜炒めの相性がピッタリで、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。 JAFS松原も荷車の会と同様、地道で息の長ーい活動をこれからも目指したいです。


予告!第49回ぞうすいの会・・・スリランカ支援は友人として、隣人として

2009年08月23日 | ぞうすいの会・ゲスト

主催:(社)アジア協会アジア友の会(JAFS)松原
     アジアの人々に井戸を贈って30年
  第49回 JAFS松原ぞうすいの会
 ~食卓からの国際協力
  
   
  松原地域の国際協力

  友情からのスリランカ支援

~友人として・隣人として ~

 日 時2009926()
        
 12001400
(雑炊準備を1100から始めます。雑炊つくりからの参加も大歓迎!!)
      
     
ゲスト:坂田繁数氏・和子さん (荷車の会)

    お    話:互いの顔が見える身近な国際協力

    会 場:松原市立総合福祉会館2F

      近鉄南大阪線「河内松原駅」南西方向309号線へ徒歩5

       参加費:700円(JAFS会員500円)

          協 力: 松原ボランティア連絡会

 
大阪市立大学大学院に留学中だったスリランカ国立ルフナ大学のラマニ・ラタナ夫妻との出会いをきっかけに、2003年1月から1年間スリランカに滞在。和子さんは、国立ルフナ大学で日本語のボランティア教師として活動、その間、繁数氏は近くの孤児院の支援からスリランカNPO「荷車の会」を立ち上げた。二人にかかわる友人や知人たちの支援で、スマトラ沖地震による津波被災後、「荷車の会」として子どもにかかわる支援を中心に、「お互い顔の見える活動を」とボランティア活動を継続している。

※ 坂田さんはご夫婦で「熟年夫婦のスリランカたより」という本を自費
出版されています。スリランカと関わり滞在された1年間の記録です。
興味があれば、ぜひ読んでください。


フィリピン・パナイ島パンダン水道プロジェクト 写真から④

2009年08月06日 | ぞうすいの会・ゲスト

町長の母。戦争による心の深い傷から、残酷なイメージの日本人を憎んでいた。
最後には、岩田氏に私の息子になれというほどの信頼関係ができる。


このプロジェクトで友情の架け橋ができた。未来への架け橋ができた。


敵であった日本兵も同じ人間。元フィリピン側の兵士たちから申し出て、
日本人戦死者の眠るパンダンに碑が建てられた。
清潔な水が必要なのも、同じ人間。戦争のせいで戦ったのも、同じ人間。
これは「ぞうすいの会}での岩田氏の言葉。

 興味を持った方は、詳しくは本で読んでください。
本の紹介
「マロンパティの精水」
小嶋忠良[著]
ルポライター・(社)アジア協会アジア友の会 会員
NHK大阪文化センター講師。旅行ペンクラブ会員

●発行所:PHPエディターズ・グループ
●発売元:PHP研究所
●四六判 332ページ
価格:1,785円(税込) 
本体:1,700円+消費税(送料別途)

■内容紹介文:
1990~99年の丸9年の歳月を費やして完成したフィリピン・パンダンの
水道建設工事は、日本とフィリピン両国のボランティアたちの献身に
より、戦争の遺恨を乗り越え、双方が深い心の絆で結ばれる物語を生
み出して完成した。
本書は、国家の壁を超えた人間のあり方を考えさせる最高の教材である。

■推薦の言葉:
(社)アジア協会アジア友の会理事長
田中久雄氏推薦の言葉
元・パンダンプロジェクト 実行委員長
(株)かんぽう会長
「過去28年間に及ぶJAFSの活動の中でも最大・最長のプロジェクトであ
ったこの物語には、人と人との絆を大切にするNGO活動の基本理念が凝縮
されており、一人でも多くの方に読んでほしいと思う。」

■お問い合わせ:
お問い合わせ・お申し込みは
〒550-0002
大阪市西区江戸堀1-2-16 山下ビル4F
社団法人 アジア協会アジア友の会
TEL:06-6444-0587 FAX:06-6444-0581
e-meil:asia@jafs.or.jp   URL:http://www.jafs.or.jp



 価格(税込み) 1,785円 送料は一冊290円です。 
 入金方法:郵便振込み 口  座   00960-6-10835
               加入者名   アジア協会アジア友の会


フィリピン・パナイ島パンダン水道プロジェクト 写真から③

2009年08月05日 | ぞうすいの会・ゲスト

75%の日本分担側が完成した。
人々の見る目が変わった。
あとは、25%のフィリピン側区間を残す。
すると、どんどん、村人が集まってくる。


どんどん、どんどん、集まってくる。この老婦人も、椰子のカップで土を掘った。
自分たちの力で、本当に水道がやってくる。
その歴史的瞬間に、自分も参加している喜び。


水道パイプラインは完成。塩水の井戸から人々が解放される。
HONTONI ARIGATO GOZAIMASITA
日本人へのイメージも変わった。自分たちも協力する喜びや自信ができた。
誰にも困難を乗り越え、問題解決する力がある。JAFSの活動は、その呼び水。