心をひとつに~がんばろうNIPPON~
収益金の半分は、JAFSの南三陸町被災地支援に、
半分は従来どうりアジアの井戸建設資金になります。
第56回JAFS松原ぞうすいの会
南米コロンビア 魅力あふれる多様な社会
■日 時:2011年5月22日(日)12:00~14:00
■ゲスト:
オスカル ピネダ 氏
(コロンビア)
サルサ・インストラクター
■お話し:多様な社会 コロンビア ~ 自然・人・文化・食べ物~
■料 理:フリホレス(コロンビア豆料理)他
■会 場:松原市立総合福祉会館2F
■協 賛:松原ボランティア連絡会
前回の人・文化編に続きまして・・・
■社会
南米社会の多くがそうであるように、貧富の差がコロンビアでも大きいです。
格差社会です。コロンビアの課題です。
ゲリラたちは、かつてゲバラの時代には理想を掲げていたのかもしれませんが、
現在の姿は変質しているように思えます。
食べていくための資金源を確保するために活動しているように見えます。
また、人数も減っています。
押収された麻薬です。以前とは違い、ずいぶんと改善されてきました。
■質問コーナー
・サルサとサンバはどう違うのですか?→三味線と沖縄の三線くらい違います。サルサのほうがヨーロッパの影響が大きいです。サンバはアフリカの影響が大きいです。
・黒人と白人の戦いは、アメリカのようにありましたか?→アメリカのような激しい黒人への差別はありませんでした。コロンビアはMIX社会です。
・先住民の言葉は?→ケチュア語などです。学校はスペイン語ですが、最近は滅んでいくケチュア語を保護するため教えられているところもあります。
・「コロンビアの今までのイメージはどうでしたか?」というオスカルさんの質問→参加者からコロンビア・コーヒーが有名。かつては麻薬の話を聞いた。最近はどうなのか知りたかった。
麻薬のイメージはもはや過去のもの。治安も良くなり、観光客も増えています。なぜなら、美しい自然が豊かで魅力いっぱいのコロンビアだから。陽気で明るく人懐っこいコロンビアの人々が迎えてくれるから。
コロンビア人とわかると、空港での税関の厳しい対応、財布の中まで調べられたことも。ただし、日本の税関は良い。ハイ、コロンビアね。コーヒーね。どうぞどうぞって通してくれる。(笑)シンガポールでタクシー運転手にコロンビアは、麻薬とマフィアの悪い国と失礼な対応を受けたこと、笑いを交えながら、次々と紹介するオスカルさん。コロンビアから来たと言うだけで、オスカルさんには不本意な「なぜ???」の経験がいっぱいです。だから、今の本当のコロンビアの姿を知ってほしいと思っています。だから、こうやってコロンビアの話をいっぱい日本の人に伝えています。また、日本の本当の姿、コロンビアで伝えています。もう、ちょんまげ姿はいないとか(笑)
参加者からは、シンガポールで同じく日本人と言うだけで「たくさんの人を殺した国」から来たといわれて当惑した経験が紹介されました。過去の歴史的事実をから学びつつ、未来を築く。お互いの今の姿を知ることなく、過去のイメージや関係でとどまっている限り、前へは進めません。良好な関係を築くためにはお互いを知ってもらうための対話の努力も必要ですね。
新婚ほやほやの素敵なご夫婦、お幸せに!
オスカルさんの結婚式でシャンソンを披露された東さんが再会。
再び素敵なシャンソンを披露された。一同うっとり。

宮城県南三陸町の被災地支援に行かれたJAFS事務局青木さんが現地報告。

■以下は感想から。
・ステレオタイプでその国の人々の一人ひとりを、悪しき一つのイメージで固定してしまうことは国際理解の妨げです。私たちの中にもそのような偏見が残っていないか、もう一度ふりかえって見ることが大切と知りました。また何国人という枠で捉える前に1人の同じ地球市民として隣人としてお付き合いしたいです。オスカルさんのイメージでコロンビアのイメージが変わりました。
・オスカルさんのお話はとても分かりやすく、コロンビアという国について理解が深まった。良い質問もたくさんあり、一層盛りあがった。
・時間的には2時には終了したいと思っていたが、オスカルさんとの時間の打ち合わせが不十分なこともあり、長引いてしまった。2時までと思っている参加者には申し訳なかった。
・お料理はオスカルシェフの指導で楽しくおいしく出来た。参加者も本当に協力的であった。今回は量的にも十分で安心。(24名で米1升4合)
・東さんの歌はやはり上手だった。