アジア協会アジア友の会の地域グループ *****JAFS松原ぞうすい(雑炊・贈水)の会*****

JAFS「松原ぞうすいの会」は、地域で活動するNGOグループです。アジアの村に衛生的な水(井戸)を贈る活動をしています。

村上公彦氏、国際協力の過去と現在、未来を語る・・・第50回松原ぞうすいの会レポート①

2010年01月31日 | ぞうすいの会・ゲスト

第50回 JAFS松原ぞうすいの会
     私たちに出来ること~身近な国際協力~
   ゲスト村上公彦 
       (JAfSアジア協会アジア友の会事務局長)

   日 時   2010年1月30日(土) 12:00~14:00
   協 力   松原ボランティア連絡会
   会 場   松原総合福祉会館 
  
   ぞうすいは? しっかり味の和風ぞうすい

今回のゲストはJAFSアジア協会事務局長の村上公彦氏でした。
私たちの「JAFS松原ぞうすいの会」50回記念にふさわしい、活動
の原点を確認でき、さらに今後への展望を示す講演となりました。
いつもながらの説得力ある、時に笑いありの局長の圧巻の講演を
すべてを再現は出来ず要約で申し訳ないのですが、紹介します。

村上局長は、聞けば前日にインドネシアから戻ってこられたばかり
で、この日も朝から午前中は別のスケジュールをこなされた後の講
演とのこと。その余裕ある大きなお人柄には、誰もが脱帽します。

★ 村上氏の講演内容の要約
過去→30周年を迎えたJAFS。
    始まりは、村上青年に差し出されたコップ1杯の冷たい水。    
         村人のもてなしの貴重な水、しかし、その結果・・・!!?
    日本のNGO活動の草分けともいえる、JAFSアジア協会が
    若い彼らの情熱によって寄って立ち上げられ、アジアに安全な
         水、井戸を贈る活動としてスタートしたこと。
    その後現地での活動が根付くまでのさまざまな困難。
         現地の立場も理解し、それに対応して物事をすすめること。

現在→第1号井戸は、インドに1980年に完成。
    2009年9月現在まで、アジアやアフリカに井戸1363基を贈る
         ことができた。
    今では活動は多岐にわたり、巨大な象のようになった。
    例として
       フィリピン・パンダン水道プロジェクト、土と水と緑の学校、
    国際グリーンスカウト運動、サイクルエイド、アジア里親の会
    などなど・・・。(詳しくは左下のお気に入りからアジア協会のHP
         にリンクしてるので見てくださいね)
    しかし、創設当時と変わらない徹底した現地主義。
    JAFSの井戸は、送りっぱなしではなく、送った瞬間から村人
       との関係が始まる。
    
    
井戸を送った村では、どんな変化があったのか。
    
        井戸の周りに家が新しく集まって風景が変わっていた。
    そして、
かつての水汲み少年が、水汲みから解放され、学  
        校へ通うことが出来て、村からのはじめての大学生になると
    いう画期的な変化があった。
      
        井戸の効果があらわれ、村の社会が変わるには、長い年月
        がかかる。

 今後 ところで、最近、30年間に井戸を送った村を、あらためて訪問
          してみると・・・。そこには・・・
        
現金収入を絶たれ、格差の拡大で疲弊した農村の姿、子ど
    もも含めたエイズ感染者の拡大があった・・・。

        どこに生まれても、生まれて良かったと思える社会に。
    国を超えて、JAFSの課題は続く。

    行政、政治に頼り、お上にお願いするという姿勢ではだめ。
       
アジアや自分の地域を良くしていくのは、自分たち自身。
        そこに住む人たちが自ら力を出し合うのが、
                                                  本当の近代市民社会。
以上管理人による要約ですが、
パワーポイントで使用された貴重な写真も、これから記事で紹介し
ていけたらと思っています。

今回は何人か初めての参加者もあり、松原市発行の「広報まつばら」
を見て初めて来てくださった方や、遠くに引越しした仲間が、久しぶりに
午前中の仕事を終えてすっ飛んできてくれたり、ボランティア連絡会か
らも参加してくださったりとか、嬉しい出会いもありました。

講演のあとで皆で心と体ほぐしのゲーム的なワークショップも取り入
れ、気持ちをシェアできました。電線ゲームの応用版、ヒーローインタビ
ューの応用版も好評でした。

ちかちゃんのシンガポールの友人が送ってきたおやつとか、持ち寄り
のおやつも嬉しかったです。
わかちゃんの手作りブルーベリーケーキ、粉砂糖を雪のように振って、
まるでお店に出せるくらいの美しさでした。

 ★初めての参加者から感想をもらえました。
・  記念すべき50回の集会に参加できて光栄です。
    団体の歴史を知ることができ、感銘を受けました。
     ありがとうございました。       (西田)
・ 参加して良かったです。
    日照権と同じように安全な水へのアクセス、親水
    (水を見る、水を触る、水を聞く)などは人間の自然な生理です。
    (mother earth)今後もぞうすいの会参加したく、よろしくお願
    いします。                (萩原)
    
 
★では、ぞうすいレシピは、次回の記事ということで。


地域からアジア、世界へ 2010年 明けましておめでとうございます。

2010年01月23日 | since 1997 ・・今までの歩み
皆様、2010年、どんなお正月をお迎えでしょうか。
井戸を贈ったカンボジア、ミャンマー、ラオスの村人・子供たち、
今までぞうすいの会で興味深いお話を語ってくださった、素晴らしいゲストたち、
一緒にぞうすい食べて参加してくださった人たち、JAFSの仲間たち、
そしてこのブログを見てくださっているすべての皆様、
もう一つ大きくでて、アジアの、世界のすべての人たちにとって、
どうか平和で心安らかな一年となりますように。

今年もどうぞよろしくお願いします。

ここで、もうすぐ50回のゲストたちを、今一度懐かしくふりかえってみます。
    


写真はJAFS松原ぞうすいの会10周年記念パーティーの時のものです。
このときは、懐かしいゲストたちも駆けつけてくれました。(2008年3月9日)
 もうすぐ、50回!!!! 
   今までの JAFS松原ぞうすいの会 ゲスト一覧(敬称略)

回数 日時       ゲスト 
1  2001・1・13   ル・クアン・ロ            (ベトナム)
2     3・10   チュキ・オム・ドロジ          (ブータン)
3     5・12   スカセム・アノンティセン        (ラオス)
4     7・ 8   イスラム・モハメット       (バングラデシュ)
5  2002・1・19   村上公彦      (JAFS創始者・事務局長)
         ビマラ・ナピットゥ  (ネパール・チョータラ村)
6     3・17   リジャール・ビーナ          (ネパール)
7     5・12   劉 茉香             (中国 江西省)
8     7・14   チャンナマ・クンパール     (インド)
9     9・ 7    李 俊衡               (韓国)
10   11・9    ドー・ソンポア           (カンボジア)
11 2003・1・25    ドー・ソンポア           (カンボジア)
12     3・ 5    ボランティア連絡会総会ぞうすい販売 
13    4・5   リジャール・ビーナ          (ネパール)
14     5・11   金銅教子クリスティ-ナ      (ブラジル)
15     7・12   三阪パニダ              (タイ)
16     9・ 7   バニア・アラウジ  サンバパーティー   (ブラジル)
17    11・1     村上公彦          (JAFS事務局長)
           井戸1基目寄贈 カンボジア           
18 2004・1・24    タン・トライ           (カンボジア)
19    3・13    ネリ-ザ 斎藤           (フィリピン)
20    5・ 8    特木熱(テムレ)  (中国・内モンゴル自治区)
21    7・4     モイズミ・エリカ            (カナダ)
22    10・2    松井聡子            (JAFSスタッフ)
23    11・27    リコ・テソロ             (フィリピン)
24 2005・1・22    ナレンドラ・カルティポラ      (スリランカ)
25    3・13    マリオ・カセレス        (ホンジュラス)
26    5・14    イアン・トゥエドゥル           (カナダ)
27    7・9     ジャミラ・ウライム (中国・新疆ウイグル自治区)
28    9・20    岸本 隆            (沖縄石垣島)
29    11・13    クリスティ・ウエスト    (ニュージーランド)
30 2006・1・14    ナゾカット・カマロヴァ    (ウズベキスタン)
31    3・11    ハイメ・ロペス             (チリ)
32     5・13    レン・ファンディ          (カンボジア)
33     7・ 8    マチェック・デビンスキー     (ポーランド)
34    9・17    カンボジアスタディツアー報告会 
35    11・11     松原第三中学校ヒューマンタウンフェスタ
            &JAFS松原共催 レン・ファンディ(カンボジア)
36 2007・1・27     村上公彦         (JAFS事務局長)
37    3・11      ソルギ・アターラ           (イラン)
             井戸2基目寄贈 ミャンマー
38    5・20     西さゆり           (南アフリカ報告)
39   7・15     アレクサンダー・パック      (オランダ)
40    9・9     テテティン          (ミャンマー)   
     11・10     松原第三中学校ヒューマンタウンフェスタ
             &JAFS松原共催 テテティン(ミャンマー)
41    12・2      ケレン・アグィラ      (ホンジュラス)
42 2008・2・10     高 長紅           (中国・北京)
特別会   3・9       JAFS松原10周年記念パーティー
              井戸3基目寄贈 ラオス
43    6・8       新田幸夫            (ラオス報告)
44    7・5      花光智香子      (シンガポール報告)
45    8・30      永井博記      (ミャンマー現地報告) 
                JAFS災害復興支援プロジェクト
46 2009・3・1      ジャミラ・ウライム(中国・新疆ウイグル自治区)
47    6・7      ビマラ・ナビット        (ネパール) 
48    7・26      岩田芳晴(フィリピン・パンダン報告)
49    9・26      坂田繁数・和子夫妻(スリランカ報告)
50 20101・30 もうすぐ 村上公彦 (JAFS事務局長)      
     
  
 一緒にぞうすい食べて、お話聞いて、井戸を寄贈する。「ぞうすいの会」は誰でも
気軽に参加できる 国際交流、国際協力のイベントです。
 多くのゲストのお話を聞き、文化を知ることによって、私たちの価値観が絶対的
なものではないと気付き、世界中のさまざまな民族の人々のなかで客観化、相対化
されます。視野が広がり、寛容・受容・共生の精神を学ぶと同時に、私たちの文化
や生活のあり方への問いかけや、反省、さらにはより良き未来へのヒントすら示唆
されることがあります。わいわい楽しく「ぞうすい」を食べてるだけに見えるのですが。
 
 これからもどんなゲストとの出会いがあるのでしょうか。楽しみです。
ふらりと気軽に来てくださいね。