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アジア協会アジア友の会の地域グループ *****JAFS松原ぞうすい(雑炊・贈水)の会*****

JAFS「松原ぞうすいの会」は、地域で活動するNGOグループです。アジアの村に衛生的な水(井戸)を贈る活動をしています。

熱田典子さんが語る・・・ネパールの人々の暮らし&NGO活動 第62回JAFS松原ぞうすいの会レポート①

2013年03月24日 | ぞうすいの会・ゲスト

第62回松原ぞうすいの会 

第5基目井戸はネパールへ寄贈
・・・水パイプラインの取水所になります!
ネパールの人々の暮らし&NGO活動

日 時: 2013年3月24日(日) 12:00~14:00
ゲスト: 熱田典子さん (JAFSスタッフ) 
      「ネパールの人々の生活とNGO活動」

JAFS松原ぞうすいの会は、発足15年を記念して第5基目の井戸をネパールに
贈りました。ネパールは山岳地帯では井戸を掘っても水は出ないので、水源地
からのパイプラインの取水所として贈ることになりました。

ゲストの熱田典子さんはネパール人と結婚され、ネパールの生活に深く根差し、
ネパールの架け橋となり、農村の生活改善、栄養改善、女性、子ども達の教育、
など様々な分野でJAFSスタッフとして活躍。今回はJAFS松原からの井戸寄贈
地のネパールに思いをはせながら、ネパールの文化や、人々の暮らしなどにつ
いてのお話を聞きました。

熱田さんのお話はわかりやすく、彼女のネパールの人たちを愛する思いにあふ
れていました。そして、さまざまな困難を抱えたこの国の人たちへの尊厳を忘れ
ず、ともに乗り越えながら自立支援を目指す姿勢に貫かれています。心の奥底
で燃え続ける情熱は、鮮やかで真っ赤なサリーの色のようでした。強さに裏打ち
された優しさ、いや優しさに裏打ちされた強さでしょうか。優しさと強さを兼ね持つ
JAFSスタッフの、ぶれない自立支援への信念が伝わってきました。

この少年が持っている水がめは、25キロにもなります。とても重いものです。
「生きる力」を日本では教育で教える必要があるといいますが、
ここネパール
では、当たり前の話として、「生きる力」は生活の
中にあります。彼らは日々
「生きる力」を身につけています。その力が無いと生きていけないからです。

確かに水汲みをする必要があるから学校に通うことが阻害さ
れている、とい
う面はあります。しかし、だからといって、この
水汲みの少年の姿を見て、「可
哀想だ」という見方だけはしな
いでください。

たくましく生きているこの少年への尊厳を持った熱田さんの視点は、すべての
支援にかかわる者にとって、とても大切
な出発点だと共感しました。
ここでは、すべてを紹介できませんが、熱田さんの話によって、なぜネパール
の開発には困難がともなうのか、なぜ女性の平均寿命が男性より低いという
数少ない国なのか、など考えさせられることも多い内容の深いレポートでした。

会場には老若男女、幼児から赤ちゃんまで参加してくれました。
サリーの着付けで大いに盛り上がり、ファッションショーみたいでしたよ。熱田さ
ん持参で着付けのサリー姿も少し紹介しましょう。

ナマステ!皆さん、素敵でしょ?
下の写真中央のお二人はネパール人父娘みたいでしょ?


ぜひ熱田さんとともに、パイプラインの村を訪れてみたいものです。
熱田さん、素敵なサリーと美味しいカレー、そして圧巻のネパール報告
どうも、ありがとうございました!

美味しいキーマカレーのお話は次回のブログで紹介しますね。レシピもご期待を。



予告!ネパール民族衣装のぞうすいや着付け体験も!第62回松原ぞうすいの会おしらせ

2013年03月18日 | ぞうすいの会・ゲスト

第62回松原ぞうすいの会 第5基目井戸ネパールへ寄贈

ネパールの人々の暮らし&NGO活動

日 時: 2013年3月24日(日) 12:00~14:00

      ※ 雑炊つくり(11:00~)からの参加も大歓迎です!

ゲスト: 熱田典子さん (JAFSスタッフ) 

      「ネパールの人々の生活とNGO活動」

雑 炊: ネパール雑炊 お楽しみに!

        雑炊には、幸南食糧(株)様のご協力をいただきました

        ネパール民族衣装、サリー 着付け体験ありますよ!!

JAFS松原[ぞうすいの会」は、発足15年を記念して第5基目の井戸をネパールに
贈ります。ゲストの熱田典子さんはネパール人と結婚され、ネパールの生活に深
く根差し、ネパールの架け橋となり、農村の生活改善、栄養改善、女性、子ども達
の教育、など様々な分野でJAFSスタッフとして活躍。今回はJAFS松原からの井
戸寄贈地のネパールに思いをはせながらネパールの文化や、人々の暮らしなど
についてのお話を聞きます。
サリーの着付け体験もお楽しみください。

定 員 : 30名 (申込み3月21日(木)まで)

参加費: 700円 (JAFS会員500円)

会 場 : 松原市立福祉総合会館2階

      近鉄南大阪線「河内松原駅」下車 10分

主 催 :(公社)アジア協会アジア友の会 JAFS松原

協 賛 : 松原市ボランティア連絡会

☆お申込み・お問い合わせ☆

  公益社団法人 アジア協会アジア友の会

  松原地区世話人 橋本末子 Tel/Fax 072-332-7097

  又は、本部事務所 (担当:青木) Tel 06-6444-0587/Fax 06-6444-0581

 


バングラデシュ少数民族・トエエモンさんの夢が現実に!井戸プロジェクトがもたらしたもの

2013年03月05日 | since 1997 ・・今までの歩み

 

JAFS松原ぞうすいの会はNGOアジア協会アジア友の会(JAFS)の地域活動グループです。

安全な飲料水を求めるアジアの地域の人々に井戸を贈ることを目的に、その主活動として『ぞうすいの会』

 (雑炊・増水・贈水)があります。国内外からゲストをお招きして異なる文化や生活のお話を聞く集まりです。

 その国の雑炊(簡単な食事)を食べて、参加費の差額で井戸を贈ります。~参加することがボランティア~

JAFS松原は1997年にスタートしました。

今までに贈った井戸は、

第1基目2004年 カンボジア

第2基目2007年 ミャンマー

第3基目2008年 ラオス

第4基目2010年 バングラデッシュ

第5基目2013年 ネパール (予定)です

トエエモンさんの
バングラデシュ・少数民族(ラカイン族)の
井戸プロジェクトが完了しました!

3年前の松原ぞうすいの会でスピーカーとして登場したバングラデシュの少数民族ラカイン村出身のトエエモンさん。その時にお話しいただいた彼の夢「自分の村に灌漑用井戸を完成させて、農産物の生産により村人たちの暮らしを貧しさから自立させたい!」を覚えていますか?

その後、松原ぞうすいの会をはじめ、皆さんからの多くの温かい支援金が集まり、2011年11月から2基の井戸建設に着工。2012年頭に完成。その後、村外に建設した井戸には、その管理ハウスの建設が昨年末に完成しました。それまで、その周辺の農場は、乾期には完全に乾燥していてほとんど放置状態でしたが、灌漑用水ができたことによって2毛作が可能な緑の田んぼに生まれ変わっています。

年配の村人からは、「農作業する私たちにとって欠かせないものが手に入った。本当にありがたい。」と

喜びの声が届いています。

 

 <詳しくは下記ブログをご覧ください。井戸建設時の動画もあります!>

http://jafskanto.blog61.fc2.com/blog-category-11.html

トエエモンさんから、以下のメッセージをいただきました。
バングラデシュ東南部ラカイン村井戸プロジェクトの終了報告

 

バン グラデシュ東南部に位置するコックス・バザール県ラム郡の農村の一つパネールチョラ村はラカイン人居住地です。村人は少数民族の中でも、最も数少ないラカ イン族であり、昔から仏教等を信教している人々です。村には、全体で45世帯のラカイン族の人々が居住し、主に農業を営んで生計を立てています。村では、 自然災害や農業インフラが整備されていないといった不利な農業状況のため、農家の期待通りには農産物が栽培できず、自給用にも達していないことから、村人 はいつまでたっても貧困の悪循環から抜け出せないままの生活を繰り返しています。

  雨期には一気に雨が降り出し、農場が浸水することで、農 家は思いどおりに農産物が生産できない状況にあります。反面、雨が降らない乾期になると、農場はカラカラに乾燥し農産物生産に適しない状態になります。そ のような状況でも、当該地域では、農業インフラさえ整備されれば、農業生産が十分に増える余地があります。そして、農産物の増産は農家生計の改善のみなら ず、その地域の貧困の緩和と同時に、子供の健康と教育の改善に直接的または間接的に繋がっているのです。その上、少数民族であるために社会的また経済的に 弱者となっている人々が十分に自立することに協力するという意義もあるのです。以上の事情を踏まえた上で、乾期でも栽培できて農産物の生産が可能となる支 援を行うことが農業増産により効果的であると考えました。そうして、アジア協会アジア友の会(JAFS)の協力を得て、2010年に村に2基の深井戸を建 設するプロジェクトが立ち上がりました。深井戸建設により、乾期栽培だけではなく、雨期栽培が可能となり、二毛作を行うことが出来るようになることが期待 されたためです。

 パネールチョラ村では、そのような理解と期待に基づき、農業水利施設等インフラ建設事業として、2基の深井戸堀り事業を JAFSと村人の相互協力で実施することになりました。また、井戸建設後は、村人による共同管理と運営により事業を継続するという体制をとるよう、 2010年当初から取り組んできました。ただ、事業を開始するにあたっては、予算をまかなうだけの資金を集めるのが一苦労でした。個人寄付をいただきなが ら、コツコツと雑炊の会、グローバルフェスタ等を通じた資金集めを行っているうちに、松原ぞうすいの会の皆様の支援などで、予算に十分な資金が集まるよう になりました。

 以上、事業の立ち上げと資金集めを簡単に説明しましたが、以降の現場での仕事も簡単な作業ではありませんでした。なかでも、 井戸掘り作業の開始までが最も大変でした。業者と交渉した結果、作業準備などでミスマッチが生じ、作業時期の若干の調整、というより作業が延長されると いったこともありました。

 実際に、井戸掘り道具運び、場所選択、井戸を掘るための枠組み作りといった、第1基目の井戸掘り作業を開始したの が2011年11月ごろからでした。第1基目の井戸は管理のしやすさを念頭において村内に建設することにしました。井戸堀り作業は、基本的に24時間無休 で、労働者の交替体制で実行し、第1基目は深さが670フィート(約200メートル)で水源にあたりました。そして、深さが800フィート(約240メー トル)の第2基目の井戸は、村から離れた場所に建設することにしました。その周辺は、乾季には元々農業用水が引けない場所であったため、井戸建設以前は、 周辺の農場はほとんど放置状態に置かれていました。しかし、第2基目の井戸が完成した当時から、その周辺でかつて乾期には完全に乾燥していた農場が、ほぼ 2毛作が可能な緑の田んぼに生まれ変わっています。当時、現地農家のある年配の方からの大喜びの声がJAFS報告書に載ったことを覚えておられる方もい らっしゃるでしょう!! また、村外の井戸では、管理ハウスを作らなければならなかったのですが、井戸自体は2012年初に完成したのに対し、村外の井戸 の管理ハウス建設等が完全に終了したのは、2012年の後半でした。

 JAFS本部の皆様と、支援の手を差し伸べてくださったJAFS関東の 皆様には、全力のご協力を頂き本当にありがとうございました。井戸は村人たちで確かに管理して、未永く使用していきたいと考えています。また、同様の事業 は社会的立場や経済力が弱い人々の生活状況を改善し、子供の健康や教育を支えることに繋がることから、事業の成果は長く続くことが期待され、事業としての 価値は短期的な経済的価値を超えるに違いないと思っています。―トエエ モン