のんびり里山日記

里山を次の世代へ引き継ぐために、何かできることはないかな? のんびりと考えながら、里山のできごとを紹介していきます。

木を選ぶ

2008年01月10日 | 自然観察

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 県民の森で、初藪こぎをしてきました。
 県民の森がある西彼半島一帯の山は、炭焼きの森でした。切られた後から萌芽(ほうが)が一斉に伸びるので、林床に光を入れるため、間引きをします。
 ただ、どれでも切ってしまうと、森の特徴がなくなったり、希少種を切ってしまうこともあるので、残してほしい木をマーキングする作業をしています。

 私は、先生たちの後についてお勉強をしてきた感じです。←全く選べない(^^;

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 森の中に入ると、葉が上のほうにしか付いていないので、樹皮が目印。これはリョウブです。鹿の子の模様のように樹皮がはがれていくのが特徴です。

 林床に、大量のアカガシの枝が落ちていました。虫が切った様子はないのですが、まだ緑の葉をつけた枝が、そこここに落ちています。
 「なんでだろう?」という疑問から、折れた枝を拾い集めて観察していくと、1本の枝から虫の卵らしきものを発見!!! どうも、虫が傷つけた部分が弱くなり、強風に耐え切れず落ちたようです。
 枝がたくさん落ちていても、森の中だからあたり前と思ってしまうのですが、何度も歩いている人には、『何かが変だ』と感じられるんですね。
 自然観察の基本なんですが、少々感動しながらの作業になりました。

Spict0878_4  これは、ジュズネというそうです。
 ちょっとめずらしい木のようです。何度も歩いているのに、気付かずに通り過ぎる植物もたくさんあります。
 何度通っても、新しい発見があるのも、自然観察の楽しさですね。同定待ちの植物もありますから、結果が楽しみです。

 自然観察は、名前を知っていることよりも、『いつもと違う』と気付く感覚がとっても大事だなぁと痛感しました。まだまだだ(^^;
 名前を知っていることも、役に立つんだけどね。。。

 今年は、お勉強の一年にしたいなぁ~
 先輩方、ご迷惑かけますが、どうぞよろしくm(_ _)m

コメント (4)
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